#ブックカバーチャレンジ第6日目
毎日書いているこのチャレンジも6日目となりました。
この辺りで、僕の専門であるJohn Steinbeckを紹介させていただきます。
日本ジョン・スタインベック協会の会長を務めさせていただいている立場からもスタインベック文学のさらなる普及のためにも彼の代表作The Grapes of Wrath(1939)を紹介させていただきます。
最初、このチャレンジを受けた時にはスタインベック作品を7つ選んで一日ずつ紹介させてもらおうかとも思ったのですが、それではあまりにも面白くないでしょうから、彼の作品はこの1冊にとどめました。
立場上、スタインベックの作品でどれが一番お薦めですかと尋ねられることもあるのですが、『赤い小馬』だったり『チャーリーとの旅』だったり『エデンの東』だったり、自分の中でもどれが一番とは決めにくいながらも、自分にとって大切な一冊は、やはりこのThe Grapes of Wrathでしょう。
昨日、『トム・ソーヤーの冒険』の記事で書いたように、大学3年生の時にホストファミリーのバロウズさんにモンテレーに連れて行っていただいた僕は、その時までにはスタインベックの作品はESSのBook Review活動の課題図書になったPearl(『真珠』)しか読んだことがなかったのですが、大学院に入り、テーマを決める際、スタインベックについて研究してみようと決めました。
それから、まず、この作品を辞書と注釈書と翻訳を参照して、メモを取りながら読み進めました。
作品中には、のろのろ歩くカメが象徴的に出てくるのですが、そのカメのような速度で、でも、とにかく自分なりの力を総動員してこの書と格闘し、読み切ることができました。
修士論文も書き直しなどあり苦労はしましたが(英語専攻なので英語で書かなければならないのです)、何とか仕上げることができました。
実はこのペーパーバック版、背中が割れたり、ページが取れかけたりして(もう1冊あるViking版も同じようにボロボロ)、再読する際には細心の注意を払う必要があるのですが、それでも実際に大学院生の頃に読み切った、そして、いろいろな書き込みがしてあるこの本にとても愛着があります。
『怒りのぶどう』については、以下の記事にも書いています。
よろしければ合わせてお読みください。
私の推薦図書(2015年度) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
The Grapes of Wrath(『怒りのぶどう』)出版75周年 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
読書案内:ジョン・スタインベック(John Steinbeck) 『怒りのぶどう』 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
第43回日本ジョン・スタインベック学会開催(2019年5月24日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
毎日書いているこのチャレンジも6日目となりました。
この辺りで、僕の専門であるJohn Steinbeckを紹介させていただきます。
日本ジョン・スタインベック協会の会長を務めさせていただいている立場からもスタインベック文学のさらなる普及のためにも彼の代表作The Grapes of Wrath(1939)を紹介させていただきます。
最初、このチャレンジを受けた時にはスタインベック作品を7つ選んで一日ずつ紹介させてもらおうかとも思ったのですが、それではあまりにも面白くないでしょうから、彼の作品はこの1冊にとどめました。
立場上、スタインベックの作品でどれが一番お薦めですかと尋ねられることもあるのですが、『赤い小馬』だったり『チャーリーとの旅』だったり『エデンの東』だったり、自分の中でもどれが一番とは決めにくいながらも、自分にとって大切な一冊は、やはりこのThe Grapes of Wrathでしょう。
昨日、『トム・ソーヤーの冒険』の記事で書いたように、大学3年生の時にホストファミリーのバロウズさんにモンテレーに連れて行っていただいた僕は、その時までにはスタインベックの作品はESSのBook Review活動の課題図書になったPearl(『真珠』)しか読んだことがなかったのですが、大学院に入り、テーマを決める際、スタインベックについて研究してみようと決めました。
それから、まず、この作品を辞書と注釈書と翻訳を参照して、メモを取りながら読み進めました。
作品中には、のろのろ歩くカメが象徴的に出てくるのですが、そのカメのような速度で、でも、とにかく自分なりの力を総動員してこの書と格闘し、読み切ることができました。
修士論文も書き直しなどあり苦労はしましたが(英語専攻なので英語で書かなければならないのです)、何とか仕上げることができました。
実はこのペーパーバック版、背中が割れたり、ページが取れかけたりして(もう1冊あるViking版も同じようにボロボロ)、再読する際には細心の注意を払う必要があるのですが、それでも実際に大学院生の頃に読み切った、そして、いろいろな書き込みがしてあるこの本にとても愛着があります。
『怒りのぶどう』については、以下の記事にも書いています。
よろしければ合わせてお読みください。
私の推薦図書(2015年度) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
The Grapes of Wrath(『怒りのぶどう』)出版75周年 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
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