山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

#ブックカバーチャレンジ Round 2 第2日目 和巻耿介著『評伝 新居 格』(文治堂書店, 1991)

2020-05-24 12:20:08 | 日記
#BookCoverChallenge Round 2,
Day 2
Facebookで元同僚のJunko Kakeyaさんからブックカバーチャレンジのバトンを受けました。

国際的な本を紹介してほしいとのリクエストですので、チャレンジ第2ラウンドですが、今回はその線で選んでいきます。

Facebookではブックカバーの写真だけ上げていますが、こちらではその本について少し書きたいと思います。


和巻耿介著『評伝 新居 格』(文治堂書店, 1991)


知る人ぞ知る、ジョン・スタインベックの『怒りの葡萄』(The Grapes of Wrath, 1939)の本邦初訳者である新居 格氏の評伝です。


これは、新居氏翻訳版の上下巻のうちの下巻ですが、先日、ネット上でようやく念願の上巻を見つけ、購入することができました。

新居 格氏は、新見公立短期大学の元学長の新居志郎先生の伯父様にあたる方でもあり、昨年度の第43回日本ジョン・スタインベック学会全国大会において新居志郎先生に伯父様の新居 格氏について講演いただく準備のため、読ませていただきました。

第43回日本ジョン・スタインベック学会開催(2019年5月24日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

新居 格氏は、1888(明治21)年に徳島県で生まれ、1951(昭和26)年に63歳で亡くなられます。

アナーキストとして知られますが、思想家として様々な著作があり、杉並区長も務められました。

幅広い分野の雑誌にも論考や論文などが掲載されています。



新居志郎先生によると、新居 格氏は、英語の勉強もかなり独学でこなしたそうです。

想像するに、当時入手できる洋書をいろいろと読み漁ったのだと思われます。

現在、新居格著作集のようにまとまったものがまだ出ていないのが残念ですが、いつか全集のようなものが出版されることを期待します。

ちなみに、スタインベックの『怒りのぶどう』については、ブックカバーチャレンジのRound 1にて紹介しました。

#ブックカバーチャレンジ第6日目 John Steinbeck著The Grapes of Wrath(1939)(『怒りのぶどう』) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)
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