#BookCoverChallenge Round 2,
Day 1
Facebookで元同僚のJunko Kakeyaさんからブックカバーチャレンジのバトンを受けました。
国際的な本を紹介してほしいとのリクエストですので、チャレンジ第2ラウンドですが、今回はその線で選んでいきます。
Facebookではブックカバーの写真だけ上げていますが、こちらではその本について少し書きたいと思います。
高梨健吉著『総解英文法』(美誠社, 1970) *僕が持っているのは1982年版

純日本生まれで日本育ちの僕が英語を使って国際的に活動できるのは、まがりなりにも英語力のおかげです。
英語が自分の母語(あるいはそれに近い状態)である場合には、文法的な知識や体系などがなくても自然に英語を身につけていくことができますが、ひと年とってから英語を学ぶ場合は、どうしても文法の知識とその応用が必要です。
(日本人は文法ばかり気にしているからなかなか話せないという批判もよく聞きます。文法など気にせず単語やフレーズやフィーリングでも同じ人間ある程度通じるというのは事実です。が、ここで言いたいのは、そのレベルを超えた部分で、読み書きを含みより正確な英語でコミュニケーションを図ることを目指すことを念頭に置いて書いています。)
これは、実は、高校時代の指定参考書でした。
高校時代は、この本と同じ美誠社のやはり高梨健吉先生著の『英語の構文150』が指定参考書でした。
そして、『英語の構文150』(我々は「構文150」と呼んでいた)からは範囲が決められ、例文を覚えるように言われ、その小テストがたびたびありました。
高校時代は、まわりの級友たちがとてもレベルが高かったので僕は決して英語ができるほうではありませんでしたが、それでも一応好きだった英語をこれらの2冊の参考書、定期的に与えられるサイドリーダー(やさしい英語で書かれた英語の本が指定されて読んでおくように言われる。授業では扱わないが、試験にはそれも含まれることもあったまたはそのサイドリーダーの試験もあった)、そしてもちろん教科書などを必死に勉強したことが、多分、今の僕の英語力の基礎になっているのです。
大学で英語を教えている今でも、この文法書は書棚にあり、時々、調べるときに使わせてもらっています。
大学教員となり、日本英学史学会という学会に入り、学会会場で高梨健吉先生をお見かけしたことがあります。
『総解英文法』の高梨先生だ!と思いましたが、先生は休み時間にも何かのお仕事を黙々とこなされていて、残念ながら話しかけに行くことはできませんでした。
これからも大切にしていきたい一冊です。
Day 1
Facebookで元同僚のJunko Kakeyaさんからブックカバーチャレンジのバトンを受けました。
国際的な本を紹介してほしいとのリクエストですので、チャレンジ第2ラウンドですが、今回はその線で選んでいきます。
Facebookではブックカバーの写真だけ上げていますが、こちらではその本について少し書きたいと思います。
高梨健吉著『総解英文法』(美誠社, 1970) *僕が持っているのは1982年版

純日本生まれで日本育ちの僕が英語を使って国際的に活動できるのは、まがりなりにも英語力のおかげです。
英語が自分の母語(あるいはそれに近い状態)である場合には、文法的な知識や体系などがなくても自然に英語を身につけていくことができますが、ひと年とってから英語を学ぶ場合は、どうしても文法の知識とその応用が必要です。
(日本人は文法ばかり気にしているからなかなか話せないという批判もよく聞きます。文法など気にせず単語やフレーズやフィーリングでも同じ人間ある程度通じるというのは事実です。が、ここで言いたいのは、そのレベルを超えた部分で、読み書きを含みより正確な英語でコミュニケーションを図ることを目指すことを念頭に置いて書いています。)
これは、実は、高校時代の指定参考書でした。
高校時代は、この本と同じ美誠社のやはり高梨健吉先生著の『英語の構文150』が指定参考書でした。
そして、『英語の構文150』(我々は「構文150」と呼んでいた)からは範囲が決められ、例文を覚えるように言われ、その小テストがたびたびありました。
高校時代は、まわりの級友たちがとてもレベルが高かったので僕は決して英語ができるほうではありませんでしたが、それでも一応好きだった英語をこれらの2冊の参考書、定期的に与えられるサイドリーダー(やさしい英語で書かれた英語の本が指定されて読んでおくように言われる。授業では扱わないが、試験にはそれも含まれることもあったまたはそのサイドリーダーの試験もあった)、そしてもちろん教科書などを必死に勉強したことが、多分、今の僕の英語力の基礎になっているのです。
大学で英語を教えている今でも、この文法書は書棚にあり、時々、調べるときに使わせてもらっています。
大学教員となり、日本英学史学会という学会に入り、学会会場で高梨健吉先生をお見かけしたことがあります。
『総解英文法』の高梨先生だ!と思いましたが、先生は休み時間にも何かのお仕事を黙々とこなされていて、残念ながら話しかけに行くことはできませんでした。
これからも大切にしていきたい一冊です。