今の立場、これから目指す仕事は、今自分は・・いいのかなこれで、他になんかあるんじゃないかな・・・(ときどき考えませんか?、相当悩んでる?)
(そんな時、この詩をときどき思い出しているという上司より)
或る位置 吉野 弘
樹の位置--それは
偶然が決めたものだろう。
樹高、幹周り、枝の張りかた--それは
樹自身が決めたものだろう。
地上からは見えない根の
緻密な土の抱きかたも。
或る位置に
同意したのではない。
同意するより先に、
浅い根はまず土を掴まねばならなかった。
その樹に私は尋ねる。
偶然が決めた君の位置を
君はどのように受け入れたか?
樹から答は返ってこない。
過ぎた歳月を
すべて樹形で語り
来歴の総量だけで立ち
それ以外を語らない樹。
(剛直で気むづかしい幹、しかし梢では風や光と遊ぶ賑やかな葉のきらめき)
(そんな時、この詩をときどき思い出しているという上司より)
或る位置 吉野 弘
樹の位置--それは
偶然が決めたものだろう。
樹高、幹周り、枝の張りかた--それは
樹自身が決めたものだろう。
地上からは見えない根の
緻密な土の抱きかたも。
或る位置に
同意したのではない。
同意するより先に、
浅い根はまず土を掴まねばならなかった。
その樹に私は尋ねる。
偶然が決めた君の位置を
君はどのように受け入れたか?
樹から答は返ってこない。
過ぎた歳月を
すべて樹形で語り
来歴の総量だけで立ち
それ以外を語らない樹。
(剛直で気むづかしい幹、しかし梢では風や光と遊ぶ賑やかな葉のきらめき)
そして『樹』を『自分』に、『偶然』を『必然』に置き換えてみました。
アフリカの人でもなく、エスキモーでもなく、ましてや鳥でも虫でもなく、私自身が人としてこの世に生を受けたこと、これは偶然ではないのだと思う。
そして今の自分の立ち位置、これは自分が決断して来たことの積み重ねであり、必然であるのだと思う。そう考えた時、自分のこれからの『在りたい姿』は、自分の意志と良心が導く方向を決めていくのだろうと思いました。
そして、その上で『樹』のような人になりたいと思いました。
有難うございました。