◆羆嵐・・大正4年北海道の開拓村に一頭の羆が現れ、2日間に6人の男女を殺害。獣害は数あれど未曾有の惨事に、為す術もない人間たち。熊が里に下りてきている昨今、自分ならどうしただろうな・・。
◆大黒屋光太夫(上下)・・名前こそ歴史の時間に学びましたが、この本でぐっと身近な存在になった。更に、ロシアの風土やラクスマン、女帝エカテリーナまでも。
◆破船・・僻地の貧しい漁村に伝わる過酷な風習“お船様”貧困は家族を離散させ、また、地域の強いつながりも形作る。伊作を取り巻く人間模様と彼が成長する中で考えた人生観には、共感できた。
◆天に遊ぶ・・微妙な人間の心理が21編の短編に収められている。個人的には、「西瓜」「居間にて」の2編は、頬がゆるんだ。
◆わたしの流儀・・一人の作者にのめり込むと、エッセイが読みたくなる。吉村氏生活が垣間見られた。「容器」・「母と子の絆」はぜひ家族に話しておきたくなって、見てみろ!と読ませた。頷くK2、ふ~んとK3
◆日本一勝ち続けた男の勝利哲学・・能代工業バスケ部といえば、私の世代で知らぬ人はいない。全国制覇33回には必ず何か哲学がある。企業の中でも生活の場でも参考にできること多く、なるほど、と活字から加藤先生の声が聞こえてくるよう
な一冊。
◆食品のカラクリ・・食いしん坊はこんな本が読みたくなるのです。喜んで回転寿司でエンガワ食っていると、がっかりしますが、知って食べるなら納得です。偽ブランド商品をわかって身につけているのか、どうかと同じ事。
◆最後の言葉・・夏には戦争に関わる一冊が読みたくなる。やっぱり平和でなければいけない。我々の世のために命を抛ってくれた先人達がいるのだから。
◆瀬戸内寂聴の人生相談・・瀬戸内ものは小説よりも得度後、仏の道について書いた本をよく読む。人間は、今を生きることを大切にしなければ、と改めて思った。
◆江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた・・立ち読みしておもしろそう!と思って購入。この手の本は相当読んでいるが、かなりおもしろい。生類憐れみの令=悪法、とは言えませんね・・これが真なら。
◆死にたくもないが生きたくもない・・表題に惹かれて、棚から中身も見ずに買ってしまった。何となく自分の気持ちを表していたので・・。中身は、全くおもしろくない。積ん読の一冊。