べ、べつに、落語の本ばっかり読んでいる訳じゃないんだからね!
…失礼。
立川キウイ「万年前座」読了。
※画像をクリックすると「楽天」のページに飛びます
キウイは、恐らく一度しか見たことがない。
「トンデモ落語の会」か「ブラック毒演会」で、
「前座が長い」みたいな内輪向けの漫談をやって降りたのではなかったかな。
あまり良い印象を持った覚えはない。
この本はキウイの、余りにも長過ぎた前座生活や、
そこで感じたこと、迷ったことなどが描かれている。
いろいろエピソードは挙げられているが、
あまり深刻さ、奥深さは感じられない。
シビアにならずに読める、という点では読みやすいが、
ちと散漫で読みづらい、と感じるところでもある。
あと、談志の弟子の本は(特に「赤めだか」なんてそうだが)
談志について書くと、その考えていることや価値観が
鮮明に浮かび上がってくる印象がある。
それは他の弟子たちが、
濃密に、心の奥底まで「談志」というものに捉われているからなのだろうが、
この本ではそれがあまり感じられない。
# さすがに
「二つ目にするかどうか」や「破門するかどうか」で悩む談志の姿を描くところは、
キウイ自身にとっても影響の強いところであり、
比較的鮮明に書かれていると思うが。
「談志」の臭いがキツくて読みづらい、というのはないが、
談志の姿が見えてこないのは、
結局キウイが「談志」を理解しようとせず、
逃げ続けていた一つの現われなのではないか、と思う。
その姿勢が立川流での「16年間の前座生活」につながったのだろう、と感じた。
個人的には、談志がこの本を読んでキウイを真打にした、というのは
信じられないけどなあ。
談志の「自分が生きている内に真打にしてやりたい」情が根本にあり、
真打にするきっかけとしてこの本があった、というに過ぎないと思う。
…失礼。
立川キウイ「万年前座」読了。
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キウイは、恐らく一度しか見たことがない。
「トンデモ落語の会」か「ブラック毒演会」で、
「前座が長い」みたいな内輪向けの漫談をやって降りたのではなかったかな。
あまり良い印象を持った覚えはない。
この本はキウイの、余りにも長過ぎた前座生活や、
そこで感じたこと、迷ったことなどが描かれている。
いろいろエピソードは挙げられているが、
あまり深刻さ、奥深さは感じられない。
シビアにならずに読める、という点では読みやすいが、
ちと散漫で読みづらい、と感じるところでもある。
あと、談志の弟子の本は(特に「赤めだか」なんてそうだが)
談志について書くと、その考えていることや価値観が
鮮明に浮かび上がってくる印象がある。
それは他の弟子たちが、
濃密に、心の奥底まで「談志」というものに捉われているからなのだろうが、
この本ではそれがあまり感じられない。
# さすがに
「二つ目にするかどうか」や「破門するかどうか」で悩む談志の姿を描くところは、
キウイ自身にとっても影響の強いところであり、
比較的鮮明に書かれていると思うが。
「談志」の臭いがキツくて読みづらい、というのはないが、
談志の姿が見えてこないのは、
結局キウイが「談志」を理解しようとせず、
逃げ続けていた一つの現われなのではないか、と思う。
その姿勢が立川流での「16年間の前座生活」につながったのだろう、と感じた。
個人的には、談志がこの本を読んでキウイを真打にした、というのは
信じられないけどなあ。
談志の「自分が生きている内に真打にしてやりたい」情が根本にあり、
真打にするきっかけとしてこの本があった、というに過ぎないと思う。