昨日は例月の如く、「らくご道」へ。
特に理由があったとは思えないが、けっこうな入り。
「前説」(生喬)
「ラジオ深夜便」の収録からのネタの時間の話、
「宝塚ファン」の落語会の話。
「向こう付け」(こごろう):○-
襲名での挨拶廻りの話や無筆の小咄を振ってネタへ。
後で生喬が「15分」(ネタは正味13分)と言っていたが、
意図的に短くしている感じもなかった。ごく自然。
嫁さんにしても、町内の他の連中にしても、
隠居が亡くなったことに対する悲しみがベースにある。
最初から大ウケはしないが、
そのベースがあるので男の浮かれた様子のズレがよく伝わり、
夫婦の会話、その後隠居の家に行ってからの町内の連中との会話で
よくウケていた。
「掃除」「帳面」は仕込みで、「お茶菓子」でウケをとる作り方。
これはこれで良いと思う。
手伝いへの説明で「他にも字が書けない人」の話が出るのだが、
個人的には、ここは少しクドく感じるなあ。
さらっとサゲまで持っていっても良いと思う。
あと、マクラは「字が書けないのが多い」ような小咄を振って
ネタ全体は「字を書けないのが恥ずかしい」価値観で出来ているように感じる。
そのあたりの不統一は少し気になった。
「三人兄弟」(生喬):△+
マクラで「飲む・打つ・買う」の話。
昔は今に比べて酒が高かったので「飲む」は一つの遊びだし、
それで身代を潰すこともあったのでは、と感じる。
色街の格の話を仕込むのは良いな。
いくら兄弟の身なりなどの説明が分からないものであっても、
遊ぶ場所が違う、という話は軽く振っておいた方が良いと思う。
ネタは、兄弟の人物分けはきっちりしているが、
個人的には三男の吉松にしても「商人の息子」のベースがあるので、
その品は必要かな、と思う。
少しキツ過ぎ、そこが崩れているように感じた。
それは長男が市助に頼むところも同様。
父親も少しキツいかなあ。
後で対談でも言っていたが、
台詞回しや喋り方に「昔は遊んでいた」感じが出ていて、
それは良かった。
古いままと言いつつ、ところどころ抜いていると思う。
例えば服装の説明の中での「切支丹伴天連」とか、
額を貰った市助が後ろに投げてしまうところはあるが
足袋のこはぜと間違えるところは抜いている、とか。
メインは吉松の独り喋りだが、
妄想に耽るところ、「行きたいなあ」で戻る落差とも
よくウケていた。
対談「夕焼け日記」(生喬・こごろう)
挨拶廻りなどの襲名話をさらに詳しく、
その後ネタについていろいろ。
東京で襲名の挨拶の時に玄関先で帰るのは、
襲名や昇進の類が非常に多いから襲名する側も受ける側も
いちいち上がっていたら大変だから、
という知恵なんだろうと感じた。
特に理由があったとは思えないが、けっこうな入り。
「前説」(生喬)
「ラジオ深夜便」の収録からのネタの時間の話、
「宝塚ファン」の落語会の話。
「向こう付け」(こごろう):○-
襲名での挨拶廻りの話や無筆の小咄を振ってネタへ。
後で生喬が「15分」(ネタは正味13分)と言っていたが、
意図的に短くしている感じもなかった。ごく自然。
嫁さんにしても、町内の他の連中にしても、
隠居が亡くなったことに対する悲しみがベースにある。
最初から大ウケはしないが、
そのベースがあるので男の浮かれた様子のズレがよく伝わり、
夫婦の会話、その後隠居の家に行ってからの町内の連中との会話で
よくウケていた。
「掃除」「帳面」は仕込みで、「お茶菓子」でウケをとる作り方。
これはこれで良いと思う。
手伝いへの説明で「他にも字が書けない人」の話が出るのだが、
個人的には、ここは少しクドく感じるなあ。
さらっとサゲまで持っていっても良いと思う。
あと、マクラは「字が書けないのが多い」ような小咄を振って
ネタ全体は「字を書けないのが恥ずかしい」価値観で出来ているように感じる。
そのあたりの不統一は少し気になった。
「三人兄弟」(生喬):△+
マクラで「飲む・打つ・買う」の話。
昔は今に比べて酒が高かったので「飲む」は一つの遊びだし、
それで身代を潰すこともあったのでは、と感じる。
色街の格の話を仕込むのは良いな。
いくら兄弟の身なりなどの説明が分からないものであっても、
遊ぶ場所が違う、という話は軽く振っておいた方が良いと思う。
ネタは、兄弟の人物分けはきっちりしているが、
個人的には三男の吉松にしても「商人の息子」のベースがあるので、
その品は必要かな、と思う。
少しキツ過ぎ、そこが崩れているように感じた。
それは長男が市助に頼むところも同様。
父親も少しキツいかなあ。
後で対談でも言っていたが、
台詞回しや喋り方に「昔は遊んでいた」感じが出ていて、
それは良かった。
古いままと言いつつ、ところどころ抜いていると思う。
例えば服装の説明の中での「切支丹伴天連」とか、
額を貰った市助が後ろに投げてしまうところはあるが
足袋のこはぜと間違えるところは抜いている、とか。
メインは吉松の独り喋りだが、
妄想に耽るところ、「行きたいなあ」で戻る落差とも
よくウケていた。
対談「夕焼け日記」(生喬・こごろう)
挨拶廻りなどの襲名話をさらに詳しく、
その後ネタについていろいろ。
東京で襲名の挨拶の時に玄関先で帰るのは、
襲名や昇進の類が非常に多いから襲名する側も受ける側も
いちいち上がっていたら大変だから、
という知恵なんだろうと感じた。