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「子どもが減って何が悪いか!」を読んで

2009年10月08日 08時40分21秒 | 社会
昨日は終日雨だったため特に外出もせず、
過去問を解いたり本を読んだりして過ごす。

「子どもが減って何が悪いか!」(赤川学)読了。
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割と良い本。
「リサーチ・リテラシー」として
「男女共同参画」や「子育て支援」が「少子化」を防げる、という話が
統計的に眉唾モノであることを描く。
そして「少子化」はもはや現実的には防げないものである、
ただこれらの施策そのものについては、
「選択の自由」を実現するものであれば(「少子化対策」とは切り離して)
推進すれば良い、という立場。
まあ、概ね同意かな。

確かに、「子どもを産む」ことが直接・間接に強制される社会は
あまり住み心地が良いとは思えない。
戦前の「産めよ、殖やせよ」にしても
国からそう強く強制された訳でもないそうなので、
もはや戦前並みになっているのかも知れない。

少子化による年金の問題については、
この人の専門外のようなので、
「少子化」前提で検討している本を読んでみたい。

まあ、民主党の「子ども手当」にしても、
それで出生率が上がるとは思えんな。
今の出生率低下の一番の要因は、
一人の親が産む子の数が減っている、というよりも
晩婚化・非婚化にあるらしい。
「子ども手当」があるから結婚して子どもを産もうという人が
果たしてどれくらいいるものか。
まして、また政権交代したら「子ども手当」だってなくなるかも知れない。
そんな不確実なもので行動が左右されるとは考えづらい。
「子どもが欲しければ産む、欲しくなければ産まない」が
ベースとなる判断基準だと思う。
個人の意思決定の過程に
短期的な施策で介入するのは無理だろうし、
あまり適切でもないだろう。

そのあたり、「子ども手当」の意味づけは
明確で適切なものにする必要があると思う。
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