朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

(勝手に)吉例・ざま昼席落語会

2009年01月11日 21時32分18秒 | 落語・講談・お笑い
今日は府中の図書館でCDを借り替え、
南武線・小田急と乗り継いで「ざま昼席落語会」へ。
1月は毎年「喜多八・市馬二人会」で、
かれこれ3年連続見に行っていることになる。
交通費はさておき、この二人会で700円は安いと思う。

けっこう並んでいたが、割と前の方に席を確保。


「子ほめ」(市丸):○-

去年も見たが、
「ここでウケをとってやろう」とか、
「こうやって笑わせてやろう」という
小手先でこねくり回すようなイヤらしさがなく、
個人的には好感が持てる。
ただ今日は、それが若干
「どこでウケさせようと考えているのか」分からない、と
不満に感じるところにつながった。
微妙なところではあるのだが。


「味噌蔵」(市馬):○

可楽で聞き慣れているせいか、
少し科白が多い感じがした。
それがプラスになっている(ウケにつながっている)部分もあり、
プラスになっていない部分もあり。
歌うところは、本人も客も楽しめるので良い。

もう少し「冬の寒さ」が出た方が良いと思う。


「盃の殿様」(喜多八):△+

ちと粗い。「うーん」とか、ムダなつなぎの言葉が多く聞きづらい。
九州から吉原までの道中付けは、特にこのネタでは要らないと思うが。

大名の世間知らずな、ぽやっとした感じは流石。
盃をやりとりするところは割と伝わっていたと思う。
ただ全体には、以前に見たとき(ネタ下ろし?)の方が良かったかなあ。


「山号寺号」(市馬):○+

ほとんどオリジナルで作っていたように思う。
「喬太郎さん肥満児」とか「白鳥さん異端児」とか、
ちょっと落語ファン向けのものも入れていた。
まあ、ウケていたからいいけど。
趣向ネタを普通に伝えていた。


「猫の災難」(喜多八):○

最初の(まだ酔っていないときの)口調が若干怪しく、
「大丈夫か」と思ったが、
飲みだすと流石。
飲んで突っ走って、自分でツッコミを入れる、という酔い方なのだが、
間・リズムが良く、よくウケていた。

最後兄貴分が帰ってきたときに湯呑に残っており、
言われて飲み干す、というのは初めて見たが、
酔っ払いの勢いが出て、これも悪くない。
隣の(猫の飼い主の)おばさんも、
猫のせいにされたことを本気で怒っている訳ではなく、
「ああ、またか、仕方がないな」という雰囲気。
全体にのんびりした感じで良かった。
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初芝居

2009年01月10日 20時08分15秒 | 歌舞伎・文楽
今日から3連休。
火曜から休んでいたので、
改めて連休ってこともないようなものだが、
やはり気分は違う。

定期券を使って有楽町へ。
少し早かったので山野楽器に寄り、CDを3枚買う。
歌舞伎座に着いたがまだ早かったので時間をつぶしていると、
結局立見になった。

昼の部3幕目「十六夜清心」。
内容は何かで読んでいるが、見るのはおそらく初めて。
菊五郎の清心、時蔵の十六夜。

清心(僧)と十六夜(女郎)が心中を図るが、
失敗してそれぞれ助けられ、
清心が悪に目覚める、という場面まで。

バランスとして、最初の心中の場面が長いように感じてしまう。
清元の良い節を聞かせる部分で、一つの見せ場なのだろうが、
私にはよく分からない。

清心が若衆を介抱している内に財布に触れ、
(若衆が「癪を起こす」ことに違和感を覚えた。
 「癪」って、女性のものだと思っていたので。)
悪に目覚める部分では、客席からけっこう笑いが来てしまっていた。
私は、黙阿弥らしい「転換」だな、と特に違和感なく見ていたのだが、
普通はそうは思わないのかな。
あるいは、転換する流れが合理的でない、と思われたのかも知れない。

芝居そのものは雰囲気も良く、特に不満はないのだが、
もっと「悪」が描かれる場面が欲しい。
機会があれば、通しで見たいと思った。

その後港区の図書館でCDを借り替え。
途中で飲んでしまい、眠くなったので
高田馬場へは行かず帰宅。
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離陸できず

2009年01月09日 21時34分35秒 | 身の回り
年が明ければどうにか…と思っていたが、
月曜出勤したのみで、火曜からまた休んでしまっている。
大して負荷がかかっていない、有難い状況なんだが。

休んだとて何をする訳でもなく、
本を読んだりネットでうだうだしたり、
「絶望放送」を聞き続けたり。
非生産的なことこの上なし。

休んでいるうちに、
ただ外出することさえ面倒になっている。
今日は外出した、と言ってもたかだかマンガ喫茶に行く程度。
引き篭りへの第一歩か。

来週からは出るぞ、と思いつつ、
でもまた休んじまうんじゃないか、なんて思いもあって。
我ながら面倒くせえ人間だ。
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非難するのは簡単だが

2009年01月08日 05時18分44秒 | 社会
母親「パチンコに行っていた」 千葉・松戸の3児死亡火災(共同通信) - goo ニュース

「子どもを置いてパチンコに行くとは何事だ」という
論調になっていくのだろうが、
どうも単純にそうも言えないなあ、と最近思っている。

「独りで、毎日ずっと子どもの面倒を見ている」状況、って
かなり大きなストレスがかかるらしい。
昔と違って、地域の紐帯も強くないので、
お隣さんや自分の親にも見てもらう、なんてことができない。
世間から隔絶された状況での子育てにならざるを得ない。

「ストレス発散のためにパチンコに行く」という行動を、
一概に非難するのも酷だと感じる。
# 今回のケースでは、
 ストレスとかそんなレベルではないのかも知れないけどね。

このあたり、「社会全体に子育てをする」仕組みが作れれば良いと思う。
ただそれは前提として、
ある程度「子どもに事故が起こっても仕方がない」と腹をくくることが、
必要になるだろうけど。
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何が「非日常」だ

2009年01月07日 08時39分55秒 | 社会
USJ、7日から再入場禁止 「場内の食事高い」不満も(朝日新聞) - goo ニュース

本音では、場内の高くてバラエティのない、
不味いものを食べさせよう、という考えだろうが。
それを正直に言わず、「非日常の世界」などと偽る姿勢に
反吐が出る。

また、きっちりと「非日常」を構築している
東京ディズニーリゾートだって、
一時退出・再入場ができるらしいじゃないか。
偽りの理由としてさえ、成り立っていないと思うが。

まあ、いろいろ来る側に不自由を押し付けたり、
安い水を(違法な程)消毒しまくって使わないと経営が成り立たないような、
出来損ないのテーマパークだということなんだろう。
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そもそも、目的が分からない

2009年01月07日 05時40分52秒 | 政治
首相、定額給付金受け取る?辞退?「そのときに考える」(朝日新聞) - goo ニュース

元々「貧困者の生活を助ける」目的で導入しようとしていたのだったら、
「多額の収入があるのにもらうのは人間の「矜持」の問題」と言うのは
分かる。
しかし、単にバラまくのであれば、別に受け取らない理由はないだろう。

ここで麻生が「そのときに考える」と言っているのは、
この人自身が、「定額給付金」の目的を
よく分かっていないからではないのか?

何かお金がもらえるらしい、
でも何を対象にもらえるのかよく分からないから、
受け取るか受け取らないか判断できない、ということではないだろうか。
しかしこれは、普通の国民と同じレベルだなあ。
政策を立てる側の思考レベルではない。

目的が(当然、想定される効果も)よく分からないまま税金が使われ、
金がバラまかれていく。
それは、おかしいのではないか?
自分たちが負担しないから、という、倫理の欠如を感じる。
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異動、而して

2009年01月06日 12時31分18秒 | 身の回り
年改まるタイミングで異動になった。

今まで(約2年半)、通勤時間30分で、
しかも大して混まない路線で通えていた。
それが、1時間半かかる上に、非常に混む路線で
都心(八重洲)まで通うことになってしまった。
座っていくために、朝5時起き、6時に家を出ようと思っている。

昨日はそれで出勤できたのだが、
今日はせっかく都心まで行った挙句、休んでいる。
なかなか調子に乗り切れん。
あまりストレスがかからないよう、
いろいろ配慮してもらっているのだが。

まあ、仕事の後に歌舞伎や落語を見に行きやすくなったし、
定期券があるので休みの日も行きやすくなった、とプラスに考えて、
平日も頑張っていきたいなあ。
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生贄がいれば良いのか?

2009年01月05日 05時42分11秒 | 法・裁判
法務省、時効再延長・廃止を検討 重大事件の被害者配慮(共同通信) - goo ニュース

>「被害者や遺族は一生苦しむのに、加害者に公訴時効があるのは不公平」
この発想に空恐ろしいものを感じる。

公訴時効は、時間の経過とともに証人の記憶が薄れたり、
証拠が得にくくなったりすることに対応する面もある。
時効を延長したり廃止する、ということは、
不確かな証拠を元に裁判をすることになり、
現状の「自白」偏重の流れを加速させ、
冤罪の可能性をさらに高くするものではないのか。
(技術の進歩を考慮すると、「公訴時効の見直し」は、やるべきだと思うが)

「被害者や遺族が苦しむ」状態を、
その苦しむことに直接対応するのではなく(例えばメンタルな部分など)、
「犯人」とされる人物を吊るし上げ、それを叩くことで満たそう、という
(極端な話)生贄を捧げれば良い、というのか?
もしそれが冤罪だったとしたら、
被害者や遺族の苦しみは余計に大きくなるのではないか?
# それとも、とりあえず「犯人」が捧げられたのだから満足するのか?

そしてここで「公平」を持ち出すのは、
結局「殺されたのだから殺す」という、
復讐を正当化する理屈につながっていくように思う。
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口では「緊急」だと言っているが

2009年01月04日 08時36分17秒 | 政治
予算成立に全力 首相、ニッポン放送で(産経新聞) - goo ニュース

言うこととやることに整合性がないなあ。
そこまで緊急課題だ、言うのならば
なぜ去年補正予算案を出さなかったのか。

結局、「予算」を人質にして
「反対するならば、国民から非難を浴びるぞ」とか脅して、
与党の方が政策担当能力が高い、と思わせようとしているのだろう。
そのあたりは、もうバレていると思うが。

もう一つ、企業に対して「雇用を守ることが社会的責任だ」みたいな
発言をしているが、
もう手遅れでないか。
1回は内定取消をしても企業名も公表されない、というし、
今は
「他の企業も派遣・契約社員切りをしているのだから、
 うちがやってもそこまで叩かれないだろう」
「みんなでやれば怖くない」流れになってしまっている。

景気が悪いときに切りやすい仕組を作ったのは政治だろう。
財界の口車に乗って、そんな仕組を作ったり、
切りにくいように企業に責任を持たせる制度にしなかった
責任は、政治にはないのか。
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初笑い、ではありませんが

2009年01月01日 22時49分15秒 | 落語・講談・お笑い
元日から落語会に行ってきた。
本当に久し振りのTORII寄席。
「スタンプカード作りますか?」と聞かれた。
さすがに今更貯まることもないので、断ったが。

「松竹梅の会」という企画。
「松」喬、「竹」林、「梅」団治の組み合わせ。
去年もあったらしい。知っていたら行ったのに。


「つる」(さん都):△

前座が「十二月」で上がると、「正月だな」と感じる。
初めてこの人を見たが、何か引っかかる。
恐らく、表情付けに良くない癖があるからだろう。

隠居との会話で「ボラが素麺食べてる」とか「船場のつる」とか入れるのは、
個人的には好きではない。
間延びする感じがする。

まあ、普通の前座という感じ。


「お玉牛」(梅団治):○

マクラから適当に喋っている。
この人の雰囲気の良さがあって、よくウケているし、良いと思う。

「丑年の話」ということで、このネタ。
年末に枝三郎で聞いたところなのだが…。あまり頻繁に聞く類の話ではない。

枝三郎に比べて遥かに丁寧。
尻尾で叩くところも、3代目には及ばないとしても、
まあ普通に尻尾で叩いているように見える。

若い連中のワチャワチャがもう少し出ると、もっと良かったと思う。


「粋曲」(英華):○

正月らしく日本髪で。串を落としたのはご愛嬌。
昨日から寝ていない、と言っていたが、
確かに喋る内容に、若干歯止めが効いていないところがあって、良かった。

最後の「櫓太鼓」の都々逸は初めて聞いたが、
やはりこの人は凄い人なんだな、と改めて思った。


「親子酒」(竹林):△-

マクラは6代目の思い出など。
この人の、熱が籠っているような籠っていないような喋り方が
ハマっていたと思う。

ネタは、江戸風の(父親メインの)「親子酒」。
上方でこの演り方は初めて聞いた。
方向としてはありだと思うが、今日の演り方は不満。

全体に科白が多過ぎる。
例えば最初の親子が「禁酒をする」部分の会話とか、
帰ってきた息子が「竹内さん」に飲むように勧められて飲むまでの説明とか、
特に、酔っ払った父親の一人喋り。
時事的な話題を入れる必要は全くないと思うのだが。

あと、酔っ払いの喋り方が拙い。
喋り出しは酔っ払った口調なのだが、すぐに普通の口調になってしまう。
完全に酔わせてしまうと聞き取りづらくなるので程度問題だが、
もう少し酔わせる方向にするべきだと思う。


「太閤の風流」(南青):△+

若い人だと思うのだが、あまり若さを感じない。
講釈師らしいといえばらしいか。
ただ、発声の仕方はあまり講釈らしくない。少し芝居っぽい感じがする。

正月らしく「太閤記」。
聞いたことのないお話だが、
「見てきたような嘘」っぽくて楽しめた。


「花筏」(松喬):○-

マクラはぐるぐる、うだうだ。
いろいろな話をする。
自分が面白い、楽しいと思った話を伝えられるところは流石。

ネタは、まあ、この人の得意ネタ。
正直聞き飽きている部分もなきにしもあらず。
個人的には非常に好きな噺、ではないし。
もちろん、上方で最上のものの一つ、だとは思うが。
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