◆今シーズン唯一の山梨県内開催試合に潜入◆
市民レポーターの村上由実です
10月3日(土)・4日(日)の両日、甲府市総合市民会館にて、第22回Wリーグ(2020-2021シーズン)西地区第3週「山梨クィーンビーズvs三菱電機コアラーズ」が行われました。
今シーズンのWリーグは、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、初の試みとなる“東西カンファレンス制”が採用され、山梨クィーンビーズは“西地区”に属することとなりました。
レギュラーシーズンは、6チームによる4回総当たり方式。上位4位以内に入るとプレーオフに進出することができます。
有観客で行われる試合会場では、マスクの着用や入場時の検温、他のお客様とのソーシャルディスタンスなど、新型コロナウイルス感染症拡大防止の取り組みがなされていますが、今回行われた試合はリモートマッチ。いわゆる「無観客試合」であったため、観客席は関係者のみ
今シーズン山梨県内で行われる唯一の試合だったので、無観客なのは正直とても残念でしたが、Live配信なども行われていたので、観ながら応援した人も多かったのでは
今回、私は山梨県バスケットボール協会の一員として試合運営に関わらせていただきましたので、会場内のようすをレポートしたいと思います。
会場内は、いつもとはまったく異なる緊張感に包まれていました。
普段小部屋で行われている審判ミーティングも、マスク着用のうえ、広いコート内で行われ、なるべく接触する機会を減らすため、選手とは別のトイレを使用するよう注意がありました。
(写真提供:山梨クィーンビーズ)
その万全を期した対策のおかげか、選手たちはいつもと変わらないようすで練習を行い、試合への士気を高めていました。
(写真提供:山梨クィーンビーズ)
1日目、2日目ともに、スターティングはこちらの5人
(写真提供 山梨クィーンビーズ)
ルーキーで、チーム1身長が高いセンターの「ドル」こと富田愛理選手
(写真提供:山梨クィーンビーズ)
ガッツあふれるプレーでチームを鼓舞するフォワードの「ラン」こと若原愛美選手
(写真提供:山梨クィーンビーズ)
今シーズン新潟から移籍してきた地元山梨県出身の「コア」こと渡邊愛加選手
(写真提供:山梨クィーンビーズ)
安定感のあるボール運びはもちろん、得点力もあるガードの「シナ」こと内堀紫菜選手
(写真提供:山梨クィーンビーズ)
そして、今年からキャプテンとなったチームの大黒柱でエースの「レン」こと水野菜穂選手
(写真提供:山梨クィーンビーズ)
山梨クィーンビーズ・三菱電機コアラーズとも、ディフェンスがチームの持ち味。そのせいもあってか、両日、序盤はどちらのチームもシュート精度が上がらず低スコア。クィーンビーズはせっかく奪ったフリースローもゴールに嫌われてばかりで、特に2日目は前半15点しか取ることができませんでした。
ハーフタイムは、いつもならば、地元の子どもたちによるショーや、マスコットキャラクター「ビーちゃん」のパフォーマンスで会場のボルテージが上がり、“さあ!後半巻き返すぞ!”という雰囲気になるのですが、今回は換気や消毒が行われるのみ。
淋しい気もしますが、この状況ではやむを得ないですよね。
後半も、攻守で切り替わるBGMは流れているものの、ブースター(※バスケットボールで、ファンやチームを応援する人のこと)の応援の声がまったくない異様な雰囲気
それでもボールへの執着心は落ちない選手たち。ときにはカメラマンに突っ込んでしまう場面も
(写真提供:朝日新聞社)
ちなみに、水野選手が突っ込んでしまったのは、山梨クィーンビーズ広報の天野カメラマン。後日天野さんは「自分よりカメラが心配でした」とおっしゃっていましたが、そのようすがよくわかりますね(笑)。
それでも地力に勝る三菱電機コアラーズ優位のまま立て直すことができず、終わってみれば1日目が56‐99、そして2日目が45‐68。
プレーオフ進出に向け、苦しい2連敗となりました
(写真提供:山梨クィーンビーズ)
次節は、愛知県安城市で行われる「トヨタ紡織サンシャインラビッツ」との2連戦(10月24・25日)です。
会場には行けなくてもLive配信も予定されています
コロナに負けずに頑張る選手たちに、ぜひエールを送りましょう
山梨クィーンビーズ
https://www.yamanashi-queenbees.com/
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