きぬかつぎを辞書で引くと さといもの子を皮付きのまま
茹でて食べるものとある。
今年も 与論島の貴重なサトイモを頂いた。
早速洗って茹でて食卓へ。
皮をむいて塩をつけて食べる。ねっとりして、まるで絹のような感触。
美味しい 美味しい。
戦争中は無かったけれども 戦後小芋が手に入るようになってからは
毎年 母がきぬかつぎですよと作ってくれた。
このようにきれいな小芋ではなく 大きいの、小さいの
ひげ もじゃもじゃのものいろいろだった。
それでも嬉しいきぬかつぎだった。
当時は 八月のお盆をすぎてからの初秋の食べ物だった。
梅雨の季節に このように立派な小芋が食べられるとはーー。
与論島の恵まれた食材。そしてそれを孫に送って下さる誠君の
ご家族の優しさ暖かさに触れさせていただいているのです。