今回サンクトペテルブルクを訪ねた目的は、ダーチャ協会の幹部に
取材をすることと、郊外のダーチャを視察すること。
なので、市内を見て歩く時間はあまりない。
なんとか時間を捻出して、I さんとTさんが市内を案内してくださった。
が、なにせ時間がないので大はしょり。
現地在住のおふたりは、勝手知ったる裏道を抜け、
ハイ、これがエカテリーナ像!ここがエルミタージュ!
と飛ぶようにして名所前をつぎつぎ通過~。
「え~、なんか感動がないな~」
と、ペテルブルク初めてのOさん。そりゃそうだ。
やっぱ初心者は、裏道じゃなくネフスキーを歩かなきゃ!
と目抜き通りに連れ出したが、まだ感動がないという。
そうか、昼間だから情緒が足りないのか。
夜来るといいよ!外灯がともってきれいだから!
…となだめて、別の日の夜、街に出た。が…。
白夜を2週間後に控えたペテルブルクの街は、
いつまでたっても暗くならーん!!
なのにお店は閉まってる~。買物もできな~い!
でもホラ、運河に架かる橋、きれいでしょ!
あの建物、壁面の彫刻がすごいよね!
といろいろフォローしてみるのだが、
Oさんの消化不良は、ついぞ解消されることがなかった。
なんでだろう?
「うーん、なんか普通のヨーロッパの都市ですね~」
それは言えてる。ぺテルブルクを今初めて見たとしたら、
きっと同じ印象を抱くだろう。
排ガスに咳こみながら、くすんだ街のあちこちに、
見事な建造物を見つけては立ち止まり、
帝政ロシアの面影に浸ることは今はもうできない。
つつましいソ連的光景のなかに過去の栄華を見つけてこそ、
パラドクシカルな感動に酔うことができたのであり、
石造りの建物が洒落たカフェやショップだらけになった今、
ここにあるのは蘇る大欧州の一端を担う現在進行形の栄華なのだ。
「だったら夜中に跳ね橋が上がるところを見たら?」
あまりにどこも観光していないOさんを見かねてか、
ホストファミリーのタチアナさんが提案してくれた。
うん、それがいい。せめてそれくらい見ておけば
Oさんの落胆も晴れようが!
しかし、皆が行く気満々になっている矢先…。
「橋が上がるの見て何がいいんですか?
疲れたからもう寝ます」
うーーん。。。。
取材をすることと、郊外のダーチャを視察すること。
なので、市内を見て歩く時間はあまりない。
なんとか時間を捻出して、I さんとTさんが市内を案内してくださった。
が、なにせ時間がないので大はしょり。
現地在住のおふたりは、勝手知ったる裏道を抜け、
ハイ、これがエカテリーナ像!ここがエルミタージュ!
と飛ぶようにして名所前をつぎつぎ通過~。
「え~、なんか感動がないな~」
と、ペテルブルク初めてのOさん。そりゃそうだ。
やっぱ初心者は、裏道じゃなくネフスキーを歩かなきゃ!
と目抜き通りに連れ出したが、まだ感動がないという。
そうか、昼間だから情緒が足りないのか。
夜来るといいよ!外灯がともってきれいだから!
…となだめて、別の日の夜、街に出た。が…。
白夜を2週間後に控えたペテルブルクの街は、
いつまでたっても暗くならーん!!
なのにお店は閉まってる~。買物もできな~い!
でもホラ、運河に架かる橋、きれいでしょ!
あの建物、壁面の彫刻がすごいよね!
といろいろフォローしてみるのだが、
Oさんの消化不良は、ついぞ解消されることがなかった。
なんでだろう?
「うーん、なんか普通のヨーロッパの都市ですね~」
それは言えてる。ぺテルブルクを今初めて見たとしたら、
きっと同じ印象を抱くだろう。
排ガスに咳こみながら、くすんだ街のあちこちに、
見事な建造物を見つけては立ち止まり、
帝政ロシアの面影に浸ることは今はもうできない。
つつましいソ連的光景のなかに過去の栄華を見つけてこそ、
パラドクシカルな感動に酔うことができたのであり、
石造りの建物が洒落たカフェやショップだらけになった今、
ここにあるのは蘇る大欧州の一端を担う現在進行形の栄華なのだ。
「だったら夜中に跳ね橋が上がるところを見たら?」
あまりにどこも観光していないOさんを見かねてか、
ホストファミリーのタチアナさんが提案してくれた。
うん、それがいい。せめてそれくらい見ておけば
Oさんの落胆も晴れようが!
しかし、皆が行く気満々になっている矢先…。
「橋が上がるの見て何がいいんですか?
疲れたからもう寝ます」
うーーん。。。。