11月上旬、強風の吹いた翌朝、ねらいをつけていた
帯広市内某所のイチョウの木を訪問。
おお、たくさんなってるぞー。
案の定、風でギンナンがバラバラ落ちている。
でも拾う人は誰もいない…。
保存樹木をめぐるツアーで知ったことには、
帯広に植えられているイチョウはほとんどが雄木で、
悪臭のする実を落とす雌木は敬遠されているそう。
なので数少ない雌木は、貴重なギンナン源なのだが、
こちらではギンナン拾いの習慣がないもよう。
落ちてるギンナンを見たら拾わずにいられりょか。
この道10年の腕が鳴り、失礼して採り放題させていただいた。
が…。どうも東京のギンナンとはようすが違う。
黄色い外種皮がやけに固くてつるつるしているし、
踏みつぶされた実はパリンと砕けてしまってる。
寒くて熟しきらないうちに風で無理やり落とされました、といった感。
なので2週間ほど寝かせたのちに、少しずつ処理し、
十勝晴れの日を待って、いつもより長めに天日干し。
≪ギンナン処理のおさらい≫
①ギンナンの黄色い皮をつぶして中の実を取り出す。
つぶした皮は臭いので、密封して即ゴミに出すべし。
②洗面器などにあけて、水を何度も替えてよく洗う。
ゴリゴリともむようにして黄色い皮を完全に取り除く。
③完全に乾いて臭いが消えるまで天日に干す。
*ギンナンを拾う際と①②の工程では必ず使い捨て手袋着用のこと!
飛び散った汁で皮膚がかぶれるので素手で触らないように。
こうして処理した帯広産ギンナンですが、やっぱり実が若いなー。
見るからに殻が薄くて色が白っぽいし、
普通なら封筒に入れて40~50秒電子レンジにかけると
パンパンと殻がはぜるのに、無音のまま1分経過。
結局、歯で噛み割って中身を取り出す。
(注:噛み割る力の入れ方にはコツがあるので
慣れない人は真似しないでください!)
とりあえずいっぱしの翡翠色!
写真ではよくわからないですが、実が平たくて
グミのようにぷにぷにと柔らかいのがご愛敬。
それでも旬の香り、堪能させてもらいました!