ずいぶん前に見た映画ですが、思い出しついでに……。
ソクーロフの映画は正直眠くなるものも少なくないのだが、
『エルミタージュ幻想』に関しては、「90分ワンカット」
という信じがたい試みに敬意を表さずにはいられない。
なんてったって映画丸ごと一本長回し!
あのエルミタージュを借り切って、分刻みの台本にのっとり、
全員が配置について「いっせーのせっ!」で撮影に挑むのだから。
エルミタージュの各展示室が、一発本番の芝居の舞台となり、
カメラが次の部屋の扉をくぐると、別の舞台の芝居が始まる。
こうして館内を経めぐりながら、ロシアの歴史絵巻を見せてしまう。
そんなチャレンジングなこと、思いついたって普通やらない。
それをやってしまうのがロシア人の(あえてソク―ロフの
とはいわない)スゴさだ。
当然カメラマンは一人きり。重たいステディカムを装備して
90分移動しながら撮り続けるただ一度の本番に備え、
彼がまずしたことは、ジムに通って体力をつけること。
小手先のハイテクではなく、肉体資本で勝負する!
技術でちょろまかせることを、あえて生身でやりきる!
これぞ“人間力”を信じる者の発想だ。
館内を縦横に動くカメラにいつ映りこんでもいいように、
スタッフ全員、帝政ロシア時代の衣装をまとってた
っていうのも真剣なお茶目さがあってよいではないか。
それにしても、この映像どーやって撮ったの~!?
と思うようなスムースな流れに驚かされっぱなし。
一発本番に至るまでの周到な準備を思うと気が遠くなる。
そんなこんなを絶賛したら、ロシア女性Sさんが、
「私も見なくちゃ!」と早速見てきた。その感想は……。
「退屈で意味がわからない!
クズ!カス!時間のムダだったわ!」
確かにわかりやすい映画ではないが、そこまで言うか~!?
ちなみにSさんはハリウッドかぶれである。
ソクーロフの映画は正直眠くなるものも少なくないのだが、
『エルミタージュ幻想』に関しては、「90分ワンカット」
という信じがたい試みに敬意を表さずにはいられない。
なんてったって映画丸ごと一本長回し!
あのエルミタージュを借り切って、分刻みの台本にのっとり、
全員が配置について「いっせーのせっ!」で撮影に挑むのだから。
エルミタージュの各展示室が、一発本番の芝居の舞台となり、
カメラが次の部屋の扉をくぐると、別の舞台の芝居が始まる。
こうして館内を経めぐりながら、ロシアの歴史絵巻を見せてしまう。
そんなチャレンジングなこと、思いついたって普通やらない。
それをやってしまうのがロシア人の(あえてソク―ロフの
とはいわない)スゴさだ。
当然カメラマンは一人きり。重たいステディカムを装備して
90分移動しながら撮り続けるただ一度の本番に備え、
彼がまずしたことは、ジムに通って体力をつけること。
小手先のハイテクではなく、肉体資本で勝負する!
技術でちょろまかせることを、あえて生身でやりきる!
これぞ“人間力”を信じる者の発想だ。
館内を縦横に動くカメラにいつ映りこんでもいいように、
スタッフ全員、帝政ロシア時代の衣装をまとってた
っていうのも真剣なお茶目さがあってよいではないか。
それにしても、この映像どーやって撮ったの~!?
と思うようなスムースな流れに驚かされっぱなし。
一発本番に至るまでの周到な準備を思うと気が遠くなる。
そんなこんなを絶賛したら、ロシア女性Sさんが、
「私も見なくちゃ!」と早速見てきた。その感想は……。
「退屈で意味がわからない!
クズ!カス!時間のムダだったわ!」
確かにわかりやすい映画ではないが、そこまで言うか~!?
ちなみにSさんはハリウッドかぶれである。
Yozakuraと申します。その昔《勝手にロシア通信》を購読していた者です。無沙汰しております。その節は、興味深い内容が盛り沢山の小冊子の編集に発行、お世話様でした。毎号、楽しみにしておりました。
ネット上にて、こちらのサイトを発見し、お礼の書き込みを致します。
先日たまたま機会あって、懐かしの名画《モスクワは涙を信じない》のDVDを実に26年振りに鑑賞。その中間部・ピクニックの場面にて放映されていますProtestSongを聴取し、プロブレーマさんより教示して頂いた訳詞も確認できました。
その節は、貴重な歌詞を郵送して頂き有難う御座いました。どうぞ今後とも、お元気で御活躍下さい。2006/04/19(水曜日)Yozakura 敬白
こちらこそ、「ロシア通信」発行時にはいつも刺激になるお手紙ありがとうございました。まだ廃刊宣言はしておりませんので、復活の日もありやもしれませぬ。その際はまた、鋭いご指摘お待ちしております! プロブレーマ拝
御手紙、拝見しました。迅速な御返信、有難う御座います。
> まだ廃刊宣言はしておりません
例の《勝手にロシア通信》は7号まで受領した切りになって早7年も経過、「既に廃刊済み」と判断しておりました。お時間ありましたら、また再刊して下さい。期待しております。
暫く消息を聞かない裡に、こうして話題豊富なBlogを盛大に開設されるなど御活躍の様子、何よりです。また、武蔵野市吉祥寺方面の話題を特集したサイトでも、ロシア沿海州との地域交流の紹介記事を拝見しました。
また機会あれば訪問します。お元気で。
2006/04/20(木曜日)Yozakura敬白