サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

下田黒船祭

2005-06-02 | ロシアコラム
ちょっと前のお話……。
下田開国博物館にて「日露修好150周年」特別展があると聞き、
ロシア婦人Sさん、ご年配のUさんと共に日帰りで下田へゆく。

伊豆急線の車両は真っ黒に塗られ、パノラマ席には妙な丸窓。
何かと思ったら、どうやら黒船を模したものらしい。
下田駅に降り立つと、今度は改札口に「下田関所」の大看板。
しかも幕末ルックの男女が待ち構え、切符改め&記念撮影とくる。

な、な、なんだ、この時代がかった演出は!?
なんとたまたま「黒船祭」の真っ最中であるという。
11時半からパレードがあるというので目抜き通りに繰り出せば、
「はい、どうぞ」と、手渡されたのは日米国旗の小旗。
こ、これを振るんですかぁ??
「私はアメリカの旗なんか振りませんよ。
日本の旗だけ振りますっ!」とマナジリ決するロシア婦人。

やがて楽団の音色とともに姿を現したのは、
頑強なアメリカ海軍とどこか可愛いフィリピン海軍の皆様。
さらにオープンカーに乗って手を振る日米のお偉方、
軍関係者や大使館関係者とその奥方たち、
町娘姿にて登場するはペリーの孫たち……。
それらに向かって下田市民と観光客は無邪気に小旗を振っている。

なんなんだ、これは……。アメリカ万歳行事ではないか。
ペリーは武力で鎖国をこじ開けたのだよ。イラク同様。
なのになんでこんなにありがたがられるんだろう。

かたやロシアは、そのずーーっと前から
日本の役人のノラリクラリに辛抱強くつきあい、
助けたり助けられたりの人的交流を繰り返し、
「正当な手段」で対日外交の道筋をつけようとしていたのに、
結局バカを見るハメになったのよねぇ~。

……あれ?「日露修好150周年」はどこへ行ったの!
(つづく)
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