瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

歌え!!アニソン!!~うる星やつら・3~

2007年09月11日 20時44分00秒 | アニソン
――アニメ史に於いて、「世紀を分つ作品」と人の言う。



――チャンッ♪

ウ~~~~♪ウ~ウ~ウ~ウ~ウ~~~~♪――ズズチャチャ♪ズズチャチャ♪ズズチャチャ♪ズズチャチャ♪

――チャアゥ…♪

――チャチャアゥ…♪

――チャチャアッチャチャチャッチャッチャッチャアッ…♪――ジャン…♪

夢見ぃるぅ…♪ 銀河ぁを…♪

駆け抜ぅ…けてぇ…♪ ランデブー…♪――ズズチャチャ♪ズズチャチャ♪ズズチャチャ♪――ッチャチャア♪

流れぼぉしぃ…♪ 追い駆ぁけぇ…♪

走りぃつぅづけて朝までぇ…♪――ズッチャン♪ズッチャン♪――ジャジャジャンジャッジャッジャッジャッジャッジャッ♪

コズミックサイクラー♪ 星空サイクリング♪

ラン・ラン・ランナウェイ・ホォーーム…♪

――ッチャチャアン…♪

コズミックサイクラー♪ 星空ホウィーリング♪

ラン・ラン・ランナウェイ・ホォーーム…♪

――ジャッジャンジャジャジャン♪

夜空ァ~のォ♪ フリィ~~ウェ~~イ♪

2人ィ~でェ♪ ファ~~ラウェ~~イ♪

今夜こそ独り占めェ~~~♪

約束してねマイ♪ ダァ~~~リィ~~~~ン♪――ジャッジャンジャッジャッジャン♪

――チャチャアッチャチャチャッチャッチャッチャアッ…♪


コズミックサイクラー♪ 星空サイクリング♪

ラン・ラン・ランナウェイ・ホォーーム…♪

――ッチャチャアン…♪

コズミックサイクラー♪ 星空ホウィーリング♪

ラン・ラン・ランナウェイ・ホォーーム…♪

――ドドドドドドドドゥ♪ッドドドドドドドドゥ♪

「コズ・ミック・サイクラー!!」
…ピーポーピーポーピーポーピーポー…!

――チャッチャンチャチャチャン♪

――ジャッジャンジャンジャジャ~~~~~~…ン…♪




67話~77話、88話~100話迄流れたEDタイトルは『星空サイクリング』。
作詞&作曲&編曲&歌っているのはヴァージンVSなるグループ。

元の歌は『コズミック・サイクラー』と言うタイトルで、この番組のED用に変更した物が『星空サイクリング』という訳。(←微妙に和訳?)
ちなみにその『コズミック・サイクラー』は、アニメ60話「怪人赤マントあらわる!」の終盤で流れてます。(ディスコ大会で流れるヤツね)
「眠れな~いよ~るは~~♪ 誰かが~呼ん~でる~~♪ 特別さ~今~夜は~~♪ 誰かが~~ぁ~~~♪ 呼んでる~~~~~♪」という歌詞で、曲は同じなんだけど、こっちのパターンもかなり好きだった。(「夜空ァ~のォ♪…」な部分に当ります)

歌と言い、映像と言い、数有るうる星のEDの中でも、最も気に入ってたり。
その1で紹介した様に、予めテロップ位置を計算して映像が作られてる点が凄いと思う。

書いた歌詞の内、赤文字は女性、黒文字は男性ボーカル担当です。



今回はアニメうる星について――


原作漫画だけでなく、アニメも後の作品に、多大なる影響を及ぼしました。

「その1」で語った通り「アニメの主題歌を変えた」。
そしてアニメ界ででも「女キャラのバリエーションを増やし」、「ラブコメブームを興した」。
…『うる星』以降、「魅力的な女キャラを多数登場させる事は、作品をヒットさせる重要項目」と考えられる様になったのです。

現在『萌えアニメ』と呼ばれるジャンルが確立した切っ掛けですな。(笑)

しかし最も革命的だったのは――制作スタッフに表現の自由を許した事ではないかと。

アニメうる星を観てると、絵が回によってバラバラで、全く統一されてない事に気が付く筈。
素人目で観てもキャラの顔が毎回違う。
ともすれば話の中で突然、キャラの顔が変ったりする。(笑)
例えるなら「山○花子の顔が、振向いたら松○か子の顔に変ってた」くらいのインパクトと申しますか。

テロップで流れる以上に、アニメは多数のスタジオや人が携わって作られる物です。
多くの人が描いた絵を連続させて、1本のフィルムに纏める――それが『アニメーション(動画)』制作。
一応決められたキャラ設定通りに描く様努めるとは言え、絵が人によって違って来るのは当然の事。
その為、『作画監督』と呼ばれる方が、担当の回に放送される分の原画&動画に修正を入れて、絵の統一を図る訳ですよ。
ちなみに「原画」と言うのは文字通り元になる絵、「動画」は原画と原画の間を繋ぐ絵の意味です。

アニメ制作についての詳しい説明は、もちっと後に回して…。(汗)

アニメうる星は、この作画監督(通称『作監』)の修正を徹底させなかった。
下手な絵は直させたにしても(失礼)、巧い絵はそのまま活かしたのですよ。
結果として、アニメーターさんそれぞれの絵の特徴が浮上がる事になった。
巧い絵を描くアニメーターさんはファンの間で評判を呼び、名前がアニメ雑誌に出されたりまでした。
己の描く絵が注目を浴びるとなれば、アニメーターさん達は尚個性を前面に出して作画する様になる。
絵コンテで指示されてなくともアクションシーンを入れたり、「モブ」と呼ばれる群集の中に遊びで他アニメのキャラを描いたり…脚本&演出家自身、積極的にパロディを導入してたしな。(笑)

「作画の暴走」を許した事で、当初はチーフディレクターが「蓋を開けたら誰も居なかった」とボヤく程恵まれてなかった作画班は、何時しか「このアニメなら枚数制限無く自分の好きに絵が描ける」との噂に引かれて集まった人材の宝庫に変ってたと。
うる星が切っ掛けで名が売れたアニメスタッフは、かなりいらっしゃるんですよ。

アニメを制作する人達というのは「職人」さんです。
職に就いた目的は、大抵の場合お金の為じゃなく、「己の持つ技術を活かしたいから」でしょう。(でなきゃこんな貧乏な職業に就いたりしないって…)
働く多くのスタッフは、観客に名を知られる事無く、何処かに去って行ってしまう…。


光在る所に影が在る。
真名作の影に数知れぬアニメーターの姿が在った。
命を懸けて作品を創った影の漢達。
だが人よ、名を問うなかれ。
闇に生まれ、闇に消える。 
それがアニメーターの運命なのだ。

「監督ゥゥ!!――コンテを切れェ…!」


パラァララァ~~~~♪パララパララパララパララパラァラァ~~~~~♪……って、何アニメ『サスケ』のOPパロしてるんだか。(苦笑)


常日頃裏方で留まるのみだった制作スタッフにスポットライトを当てた事…
そうして視聴者にアニメの細部にまで注目させた事こそ、アニメ『うる星』の最大的功績じゃないかと自分は思うのですよ。


他にも音楽や撮影技術、色彩等々…この作品から始まった表現は枚挙に暇が無いくらい有ります。

原作付で在りながら、原作世界とは別の、アニメ独自の世界を創り出し、成功した稀有なアニメかと。


…字数オーバーが恐いんで、そいった事は追々語るとして。(汗)


「うる星のスタッフは若い。
 だから遣って良いか悪いか迷うくらいなら、いっそ遣り遂げろの方針で突き進んだ――」


これは押井氏が某氏と某氏の結婚式で、スピーチとして語ったものだそうな。


正に革命的アニメだったと言えましょう。






【おまけの今週ワンピ感想】

そして誰も居なくなった――そんな言葉が頭を過ったり。

いやいや、誰も居なくなってないんだけど。(汗)

これはもう、ナミさん自力で助かるって事ですか?
戦って助かるんですよね…?(汗)

それとも、今こそ此処で、ローラの出番が来るのだろうか?
一体、彼女は何処で何して居るんだろうか…
コメント
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