瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

08年3月、今そこに在るHTB その3

2008年03月31日 20時30分23秒 | ハウステンボス春の旅行記
今回マルシェ・ド・パラディ編は、結構辛口になる予定。
甘口が好きな方は、この先読まれない事をお勧めする。

と、先に断った所で前回の続きです。



・部屋で一息吐いた後、ビネンスタッドに出来た噂の新ショッピングゾーン、『マルシェ・ド・パラディ』に向いました。
・今にも雨降りそうだったんで、折り畳み傘を持っての散策です。
・降~る~♪ きっと降る~♪
・今更リン○ネタは古過ぎる…。(汗)

・「マルシェ・ド・パラディ」=「天国の市場」をイメージした、おふらんすっぽい造語らしい。
・フランス語って何処か取っ付き難く感じるのだが、これは自分の中に在るコンプレックスからだろうか?(苦笑)
・その割に入ってる各店舗名は、英語だったりギリシャ風だったり。(一貫性無いな~)(笑)

・さて、このマルシェ・ド・パラディを初めて目にし、自分はかなりの衝撃を受けたのでした。


――アニーおばさん(↑)を置き去りにして、タンテ・アニーが場所を移転してしまった…!




↑アニーおばさんの居る下には、この様におばさんとは全く縁も所縁も無い店が入ってしまってるのです。(や、縁も所縁も無いっつうのは言い過ぎだが)

・いやこれ、由々しき大問題でしょう。(汗)
・例えるならケン○ッキーがカーネルおじさん置き去りにして移転しちまう様な、不○家がペコちゃん置き去りにして移転しちまう様な、
・そんなトンデモナイ暴挙で御座いますよ。
・店名の元であるマイキャラ残して行っちまう店が在るかい。(大笑)
・移転が決り、しかしアニーおばさんの配置に、恐らくは困ったんでしょう。
・ファンも多い事だし、失くしてしまうのは忍びない…。
・元の位置に残して下さった配慮は嬉しかったです。
・だが置き去りにする位だったら、移転そのものを考え直して欲しかった。
・「嗚呼…今頃あそこでは、楽しいパーティー(?)が催されているのね…」
・リニューアルした店を、独り寂しく2階から眺めるアニーおばさん……可哀想だよ。(涙)

・喫茶部を併設した美味しい市場『ジョリ・マルシェ』、アダルティなオリジナル土産を揃える市場『カド・マルシェ』。
・新ショッピングゾーンは、大きく2つに分けられる。
・『ジョリ・マルシェ』は元児童向屋内遊戯場キッズファクトリー跡に造られたスペース。
・『カド・マルシェ』は元ハンスブリンカー~タンテ・アニー迄の並び跡に造られたスペース。

・タンテ・アニーは食品を扱い喫茶部を併設してる事から、『ジョリ・マルシェ』の方に入れられたのでしょう。
・人気店舗を抱込みたかった気持ちは良く解るが、タンテ・アニー、ヘクセンハウス、ラフレシールの3大コンフェクショナリーを並べて、グーテンアペティートと繋げた方が、見た目バランス良い配置になった気がする。
・3店舗とも喫茶部が見込める訳で、野外席をズラリ並べれば、活気の有る通りが作れただろう。
・その横に広めの屋内飲食席(託児スペース付)を連結出来れば、自然と人の溜り場所に化けたんではと。
・トーシローが生意気に口出して申し訳無いが(汗)…観て廻って何となく配置のバランス悪さを感じたんですよ。
・だってあれじゃ『カド・マルシェ』の方、その内閑古鳥鳴きそうじゃん。(私が訪れた時点で既にエマージェンシー点灯してたし…)(汗)
・そんな事態になったら隣のグーテンにも影響及ぼして可哀想じゃんか。(汗)
・そうだよ、カフェテリアレストランが在るんだから、そこにも好い影響が出る様、配置には気を配らなきゃ。


・計12在る店舗はそれぞれ特色有り、観て廻るには楽しかったです。


・以下順を追って紹介、先ずは『カド・マルシェ』から――




↑タンテ・アニー跡地に入った『ロゴグラム』。

・ハウステンボスの景観写真やロゴをモチーフにした雑貨を扱う店。
・ちゅーりーにミッフィー、ハウステンボス・キャラ物も、一堂に揃っています。
・有田焼の名店『香蘭社』の作品も置いてあって、オープン記念の数量限定土産、チューリップ柄夫婦湯呑は、名品だと感じました。




↑向って左隣に在る『DEJIMA』は、九州の名産品~ハウステンボスのオリジナル菓子を揃える店。

・焼酎やビール等、ワイン以外の酒はこちらに引っ越したらしく。
・チョコラーテは今回この店で買った。




↑更にその左隣に在る『ディオニソス』は、ハウステンボスならではのワイン専門店。

・ワイン限定にしたお蔭で多少今迄より品揃え寂しく感じたのは残念ですが…。
・でも実は600種類以上取り揃えてるらしい。
・リキュール等のミニボトルも置いてあるんですがね~、以前の種々雑多な陳列スペースと比較して、ちょっとすっきりしちゃったなって気が。


・カド・マルシェ中央『DEJIMA』店頭からアーケードで繋がれ、『ジョリ・マルシェ』に行く形になります。

・って事で、今度は『ジョリ・マルシェ』の紹介――


・ジョリ・マルシェ内部、十字で仕切られた中央には、キッチンラボが設置されています。




↑これが『キッチンラボ』、主に土・日、食をテーマに著名な講師をお招きして、講演や試食会等を行うそうで。

・残念ながら平日に行った自分は、何も観られずに帰って参りました。(笑)





↑珈琲専門店『マイスターズドリップ』。

・店内にカウンター、テーブル席が設けてある。
・珈琲の香りって人を誘うな~と思った。




↑オリーブオイル専門店『オーアンド・コー』。

・日本人に馴染の薄いオリーブオイルの専門店が出来たのは面白い。
・馴染が無いだけにアピールが重要なって来ますが、個人的に新店舗の中では最も興味を惹かれた。
・レモンとかバジリコとか加えたオイルを、ちょっと買ってみたく思ったです。




↑さり気に旧名に戻ってて懐かしかった『グランシェフ』。

・主にオリジナルのハムやソーセージ、ベーコンを扱う店。
・紅茶なんかは他に専門店が入ったからね。
・他マスタードやパスタ等の食材も置いてあります。
・調理した試食品を置いて下さるのが良心的。




↑バラエティ溢れる輸入菓子を売る『ポップドゥ』。

・スナック菓子等、ちょっと買ってって、ホテルで抓める様なのが沢山揃ってます。



↑今秋にパレス美術館で『ベルばら』展開催するらしく、作品のイメージ菓子が売られてたのにウケた。

・チープなデザインが中々イカシてます。(笑)




↑現代的かつポップい店舗が並ぶ中、唯一(唯二か)アンティークなスタンスを貫く、お菓子屋『タンテ・アニー』。

・此処とヘクセンハウスのみ、照明を落として、古めかしい雰囲気を醸してるんですよ。
・実は明る過ぎる店は、客が寄付き難かったりする。
・ヘクセンとアニーだけ、やたら人が溜ってたんすが…人気店舗ってだけでなく、そいった効果も原因に有ると思うのだ。
・特にアニーは接客が非常にこなれている。
・営業熱心過ぎて嫌だっつう方も居られるかもだが、ずば抜けた接客術には感心させられてしまう。
・ただクルクル回る店看板は、センスとしてどうかと思うが…。



↑リニューアルに伴い無くなるかと危惧してたカフェスタンド部も、ちゃんと残ってました。

・ケーキや飲物だけでなく、オリジナルジェラートやクッキーも売るようなったらしく。
・細長いスパイシークッキーが、売物として面白いと思った。




↑独自のメルヘンカラーを貫く、バームクーヘン&クッキーが売りの『ヘクセンハウス』。



↑林檎の樹の柱やグリム兄弟の像等、忘れず全て持って来たのが偉い。




↑紅茶専門店『マジェスティーズ・ブレンド』。

・此処にも試飲カウンターが設けられてます。
・紅茶にはジャムも似合うっつう事でか、バラエティ溢れるジャムも置かれていた。




↑チーズ専門店『ル・フロマージュ』は、日本ではあまり見ないチーズを置いていたりと、正に専門店らしい趣き。

・また、チーズにはパンって事でプチパン類も置いてあり、観ていて腹が減った。




↑「噂のキャラメルチーズケーキは此処で売ってます」の、『ラフレシール』。

・GWには新しいチーズケーキを販売する予定だそう。
・一足早く先行販売されてた物を買って来ました。
・以前はカウンターで宅急便の手配もしてくれたんすが、新装開店後は客に任せる事にしたらしい。
・店の横に黒猫宅急便コーナーが設置されてます。
・まぁその方が店員さんの手間は省けるでしょうが…それなら購入した客に「この店のチーズケーキは解凍し切ってしまうとクリーム状になる。帰宅するまでに時間がかかるなら、クール宅急便で送って下さい」と説明した方が良いでしょう。
・でないと知らん人は大変な事になるぞと、今回特に説明を受けなかった自分は感じたのでした。
・それと店スペースが空いてるからっつって、(いいかげんブーム去った感の有る)ディッ○ンドッツアイスを置くのはどうかと…それなら普通のアイス置いた方が良いんじゃないかとね。(汗)
・此処の菓子はどれも頗る美味しいのだが、品数の少なさが店として難点かもしれない…。


・新しいショッピングゾーンは見た目清潔で明るく、スタイリッシュで、通行がスムーズだなぁと感じましたが、
・それがデメリットにもなってる気がしたっつか…。(いや清潔なのは良いんですがね)
・通行がスムーズだと人が溜り難いんすよ。
・「行きは良い良い、帰りは恐い(?)」…コンビニなんか、自然と回遊する様、良く考えてコーナーを配置してあるでしょう。
・広い交差路なんか敷いちゃうと、客はすっと入って、すっと出ちゃうよ。(笑)
・この街区に於いて大きな看板を掲げるのも、自分はあまり感心しない。
・こと店に関しては、「解り辛い」方が良かったりもする。
・京都の名店が目立つ看板を掲げないのは、戦略として間違ってなかったり。
・「此処何売ってるんだろ?」と、興味を惹くのが大事であって、解り易い店は案外ウケなかったりするのだ。(特に雑貨屋)
・旅に出て、ガイドにも紹介されてない掘り出し物の店を見付け、嬉しい気持ちを抱いた記憶の有る方、いらっしゃるでしょう。
・そして何より…ビネンスタッドは「旧市街」をコンセプトに造られた街区の筈だ。
・今回のリニューアルは、街区のカラーをあやふやにする危険性が高いと思う。

・始まりと終りの街『ブルーケレン』、長閑な花の小島『キンデルダイク』、新しい遊戯街『ニュースタッド』、美術館の街『ミュージアムスタッド』、中央旧市街『ビネンスタッド』、美食の塔『ユトレヒト』、祝祭の港街『スパーケンブルグ』、緑の湖畔村『フォレストパーク』、そして華麗なるシンボル『パレス・ハウステンボス』――

・ハウステンボスは極めて完成された街である。
・名うての設計家の腕により、開園した時から基礎は既に出来上がっていたのだ。
・「一流の料理(中身)の為に、一流の皿(器)を拵えなければ…」
・その願いをどうか壊さないで欲しい、創った者の意志を大事に受け継いで欲しい。


・夕刻を過ぎて、雨が降って来ました。




↑雨に煙る中庭



↑雨に煙る通り



↑雨に煙る広場



↑雨に煙る運河



↑雨に煙る港街


・雨に濡れた煉瓦や石畳に、橙色の街灯が反射して、街は一層鏡の如く磨かれる。
・雨の日には雨の日の美しさを発揮するよう、考えられた街の造り。

・クラシックな美はハウステンボスの砦だと思う。
・砦を失った国は脆い。

・「たかがちょっとリニューアルしたくらいで大袈裟な…」と言われそうだが、これ以上の場内改造は控えて欲しいと、自分は感じたのでした。
・色々生意気な口叩いて本当心苦しいのだけど、個人の感想として素直に語らせて貰いました。
・ショッピングゾーンを新しく造った事については賛成してるし、先行きを楽しみにしてる店も有るので、その辺は誤解無きよう。
・ただ自分の読みとして、このままだとまた近い内に、リニューアルする破目になるんじゃないかな~と……無くも無い。(汗)



【続】
コメント (9)
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