今週のMXあにめぞん再放送は野球中継でつぶれてお休み、したがってここでのあにめぞんレビューもお休み致します。
予告したところで前回の続きに参りましょう。
▲第31回「一刻館スキャンダル、五代くんが同棲中!?」 脚本:伊藤和典 コンテ・演出:片山一良 作画監督:音無竜之介(高橋ナオヒト)
…前後編の後編、響子さんが三鷹と結婚すると勘違いした五代君は一刻館を出て行き、新たな入居先に選んだアパートには何故か前入居者のやくざ夫婦が居座ってました。
一方誤解を解こうと五代君の居るアパートを訪ねた響子さん、しかしそこでやくざの色っぽい奥様から「私達今一緒に暮してるのよ~v(←嘘ではない)」と聞かされ、五代君が同棲してると誤解してしまったのです。
この有りえないすれ違いっぷりがめぞんの醍醐味、でも環境に適応せず不動産屋に文句言おうよ五代君。(笑)
今回、タイトルコールするとこでBGMをかけずに、雨と電車の音のみにしてるのが印象的だった。
原作と較べると削られてる箇所は結構在る。
前編のレビューでも書いたが、妄想等の心の声(呟きまでは有)、漫画での1回毎のオチギャグ、が削られてるなと。
それを残念がる原作ファンは少なからず居るだろう、しかし話が解る程度に骨子は残してある。
前編~後編通して観るに、無駄な部分をすっきり削ぎ落とし、上手く纏めてるよう感じた。
原作ファンにとっては、その無駄こそ面白味に感じたかもしれんが…。
漫画で1回を〆てた毎に入れてあったオチギャグを削るのは致し方ないと思うのよ。
もし律儀に原作通り入れてたら、アニメでは2回なのに、幾つも在るオチのせいで、ぶつ切りの印象になったろう。
それならと漫画の回に合せ数回のシリーズに延ばせば、テンポを悪くしてしまったんじゃないかな。
残った骨子にアニメ独自の味付け。
シーツ越しの影や、壁や塀に伸びる影、キャラが呟くシーンで、表情を直接見せない手法。
「一刻館を捨てたのは、五代さんじゃないですか…!」
どんな顔で居るのか、それは視聴者の想像任せ。
中期の響子さんはヤキモチを爆発させず、五代君は妄想に耽らない。
しかし「しない」訳じゃない、という事を「影」は語っているのです。
他に、
空き室になった五代の部屋で、宿題をする賢太郎。
坂の途中で行ったり来たりする五代。
五代の電話に出ながら頻りにコードを弄る響子さん。(この時顔は見せない、弾かれ戻るコードの動きがリアル)
一刻館の住人達にたかられた酒代の内、そっと500円を五代に戻す茶々丸のマスター。
「早く一刻館に戻れると良いね」←マスター、優しい…。
何れも原作には無いシーンだが、観た貴方はどう感じただろう?
女と同棲目的で一刻館を出たと勘違いするも、茶々丸のマスターから真相を知らされた響子さんは、五代に「もう空き部屋は無い」と嘘を言った事を後悔する。
慌ててやくざ夫婦が居座るアパートを訪ねるが、彼此一週間は戻ってないとの事。(実は坂本の家に居候してた)
家庭教師先の音無家に訊いても行方が知れず、途方に暮れてた響子さんだが、学校から帰った賢太郎と一の瀬さんの会話から、大学に行って捜す事を思い付く。
後半シネマをバックに流してのシーンは盛り上がった。
捜す響子さんと彷徨う五代君。
さり気に今迄のゲストが続々登場、まるで最終回の様だ。(笑)
喫茶店は以前五代が響子との初デートで待合い場所に選んだ「ま・めぞん」?
しかし五代は金が無いってのに、映画を観たり、ゲームセンター行ったり、喫茶でチーズケーキと紅茶と珈琲を頼んだりするのは変じゃね?とも感じたが、帰る家を失ったヤケから尽きるまで遊んだとも考えられるか。
手持ち金を使い果たし、いよいよ行く所が無くなり、足は自然と一刻館へ近付く。
道に転がる空缶を勢い良く蹴る、これは前編での「はしゃいで坂を駆け上った」シーンと重なる。
オチはまぁ原作通り、「めでたしめでたし」なのですが、四谷さんの「覆水盆に里帰り」なるコメントには爆笑した。
原作には出て来ないこの台詞、原作にも負けない洒落っ気ではなかろうか?
原作と違う箇所を数えて貶すだけじゃなく、良い所は認めて褒めても良いと思うんだ。
絵は動画の粗さを感じるけれど、作監が音無さんという事で、響子さんのアップが美しかった。
キャラデザ変っても、この人の絵は殆ど変らず。(笑)
前期の絵が好きだった人には、嬉しかったに違いない。
(個人的評価) 脚本○ 演出○ 作画○ …▲マークは佳作の印。フォーカス雑誌にあたるとラムが!!!
【続】
予告したところで前回の続きに参りましょう。
▲第31回「一刻館スキャンダル、五代くんが同棲中!?」 脚本:伊藤和典 コンテ・演出:片山一良 作画監督:音無竜之介(高橋ナオヒト)
…前後編の後編、響子さんが三鷹と結婚すると勘違いした五代君は一刻館を出て行き、新たな入居先に選んだアパートには何故か前入居者のやくざ夫婦が居座ってました。
一方誤解を解こうと五代君の居るアパートを訪ねた響子さん、しかしそこでやくざの色っぽい奥様から「私達今一緒に暮してるのよ~v(←嘘ではない)」と聞かされ、五代君が同棲してると誤解してしまったのです。
この有りえないすれ違いっぷりがめぞんの醍醐味、でも環境に適応せず不動産屋に文句言おうよ五代君。(笑)
今回、タイトルコールするとこでBGMをかけずに、雨と電車の音のみにしてるのが印象的だった。
原作と較べると削られてる箇所は結構在る。
前編のレビューでも書いたが、妄想等の心の声(呟きまでは有)、漫画での1回毎のオチギャグ、が削られてるなと。
それを残念がる原作ファンは少なからず居るだろう、しかし話が解る程度に骨子は残してある。
前編~後編通して観るに、無駄な部分をすっきり削ぎ落とし、上手く纏めてるよう感じた。
原作ファンにとっては、その無駄こそ面白味に感じたかもしれんが…。
漫画で1回を〆てた毎に入れてあったオチギャグを削るのは致し方ないと思うのよ。
もし律儀に原作通り入れてたら、アニメでは2回なのに、幾つも在るオチのせいで、ぶつ切りの印象になったろう。
それならと漫画の回に合せ数回のシリーズに延ばせば、テンポを悪くしてしまったんじゃないかな。
残った骨子にアニメ独自の味付け。
シーツ越しの影や、壁や塀に伸びる影、キャラが呟くシーンで、表情を直接見せない手法。
「一刻館を捨てたのは、五代さんじゃないですか…!」
どんな顔で居るのか、それは視聴者の想像任せ。
中期の響子さんはヤキモチを爆発させず、五代君は妄想に耽らない。
しかし「しない」訳じゃない、という事を「影」は語っているのです。
他に、
空き室になった五代の部屋で、宿題をする賢太郎。
坂の途中で行ったり来たりする五代。
五代の電話に出ながら頻りにコードを弄る響子さん。(この時顔は見せない、弾かれ戻るコードの動きがリアル)
一刻館の住人達にたかられた酒代の内、そっと500円を五代に戻す茶々丸のマスター。
「早く一刻館に戻れると良いね」←マスター、優しい…。
何れも原作には無いシーンだが、観た貴方はどう感じただろう?
女と同棲目的で一刻館を出たと勘違いするも、茶々丸のマスターから真相を知らされた響子さんは、五代に「もう空き部屋は無い」と嘘を言った事を後悔する。
慌ててやくざ夫婦が居座るアパートを訪ねるが、彼此一週間は戻ってないとの事。(実は坂本の家に居候してた)
家庭教師先の音無家に訊いても行方が知れず、途方に暮れてた響子さんだが、学校から帰った賢太郎と一の瀬さんの会話から、大学に行って捜す事を思い付く。
後半シネマをバックに流してのシーンは盛り上がった。
捜す響子さんと彷徨う五代君。
さり気に今迄のゲストが続々登場、まるで最終回の様だ。(笑)
喫茶店は以前五代が響子との初デートで待合い場所に選んだ「ま・めぞん」?
しかし五代は金が無いってのに、映画を観たり、ゲームセンター行ったり、喫茶でチーズケーキと紅茶と珈琲を頼んだりするのは変じゃね?とも感じたが、帰る家を失ったヤケから尽きるまで遊んだとも考えられるか。
手持ち金を使い果たし、いよいよ行く所が無くなり、足は自然と一刻館へ近付く。
道に転がる空缶を勢い良く蹴る、これは前編での「はしゃいで坂を駆け上った」シーンと重なる。
オチはまぁ原作通り、「めでたしめでたし」なのですが、四谷さんの「覆水盆に里帰り」なるコメントには爆笑した。
原作には出て来ないこの台詞、原作にも負けない洒落っ気ではなかろうか?
原作と違う箇所を数えて貶すだけじゃなく、良い所は認めて褒めても良いと思うんだ。
絵は動画の粗さを感じるけれど、作監が音無さんという事で、響子さんのアップが美しかった。
キャラデザ変っても、この人の絵は殆ど変らず。(笑)
前期の絵が好きだった人には、嬉しかったに違いない。
(個人的評価) 脚本○ 演出○ 作画○ …▲マークは佳作の印。フォーカス雑誌にあたるとラムが!!!
【続】