瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

光る王国、燃える王国17

2012年05月02日 20時07分20秒 | ハウステンボス冬の旅行記
前回の記事の日付を確認したら3/25…1ヶ月以上も間を空けてしまった。(汗)
流石に光の王国は終って、今は花の王国が開催中というのに。
このGW中に急いで冬レポ終らせますって事で、前回の続きで御座います。



名残尽きねど13時にチェックアウト。(一般は11時がチェックアウトタイムです)
ホテルのイメージぴったりの重厚な鍵をフロントに返し、ホテル・ヨーロッパに別れを告げようとしたものの、手荷物がやけに多い。
チェックアウト前、全部宅急便で送った筈なのに…何故だ?(母がまた買い物して来て増やした)
その為出発時間まで一旦フロントに手荷物預かって貰う事になり、必然としてホテルへの別れが延ばされたのです。
切っても切れない貴方と私の絆。

    

そして最後の昼食場所に選んだのは、森と湖の地区フォレストパーク内に建つレストラン、「トロティネ」。
硝子張りの店からはモネの描く様な田園風景が眺められ、日本のテーマパークに居る事を忘れられる。
湖の周りに建ち並ぶのは、コテージ「フォレストヴィラ」。
全戸2階建てで、大半が湖に張り出すウッドテラス付き。
アクセスの面倒さも有って、コテージ宿泊者以外あまり立寄らず、静寂が守られてる環境故か、白鳥や鴨といった水鳥の集会所になってます。

港町の和風レストラン「花の家」を選ぼうかとも悩んだんすが、今回の旅で未だこのフォレストエリアに立寄ってないのを思い出したもんで。
現在のトロティネは自然派ブッフェレストランですが、私らが訪れた時はパンと飲物以外テーブルウェイティング形式でした。
案内された席は庭園側を向く眺めの良い席、思い起せば前回訪れた時も同じ席だった。
小高い丘の上に在る為に、所謂隠れ家レストランなのです。
店員のサービスは心地良い、席に着くや運んで来た水を、コバルトブルーグラスに注いでくださる。
窓の外の冬枯れの風景は寂しくも美しい。
ただ暖房がきつかったのにはまいった。
幾ら何でも暑過ぎた為、店員さんに申し出たが、ひょっとしたら空調が不調だったのかも。

     

それはともかく御飯にしようって事で、早速飲物とパンを選んで持って来た。
飲物はミルクティー(母は当然珈琲)、パンはブリオッシュとクルミ入り。
パンと飲物については選び放題、好きなだけ頂けるのが良い。(そんなには食べれんけど)
以前来た時は置いてあったジャムが、今回は置いてなかった事にショック。
いや自分は元より使わない方なんだけどさ、パンの種類も今回少なかったし、この時点でリニューアル考え中だったのかも。
けど相変わらずパンは美味しかったし、紅茶用と珈琲用と別にミルクを用意してあったのは親切。

     

メイン料理は2種類の内から選べ、私も母もハーブの香り豊かなカツレツを選んだ。
付け合せはサラダ、フライドポテトにベーコンに玉葱を炒めた物、丁寧に湯剥きしてあるトマト。
トマトがメチャクチャ甘くて美味しかった!!流石は産地!!
勿論カツレツも美味しかったけど、トマトの美味しさが際立っていた。

デザートはフルーツとケーキとアイスの盛り合せ、量が多かったんで2人で分けた。
メロンを母に、私は苺とキウイを貰った。
母は冷たいのは苦手な為、苺のソルベとバニラアイスは私行き。
代りにフランボワーズのムースとブラウニーを母に差し上げた。(一口貰ったが)
店内が暑かった為、アイスが格別に美味しく感じられました。(笑)
これだけ食べても2千円しないのは破格。
リニューアルオープンしたトロティネについては、公式HPの記事とまったりさんの記事を参考にされてください。
(公式→http://www.huistenbosch.co.jp/gourmet/topics/001954.html)

食後一息入れてたら、庭でどう見てもスタッフと思しき2人が話してて、目を引かれる。
長年の営業職で鍛えた人間観察力を持つ母曰く、「きっとホテル支配人とその上役の部長だわ!」と。
「ホテル支配人らしい男の後頭部が剥げてるでしょ?可哀想に何時もあんな風に上役に絞られてるのね。加えて部下達からは文句を聞かされ…中間管理職の悲哀を感じるわ~」だそう。
いやもう無礼な言葉の数々済みません。(汗)
しかし母の言う通り、支配人と思しき男性は、鳥に餌をやったりと、何処か現実逃避に走ってる様子、その後上役に厳しい顔で詰められ、楽しいパークに不似合いな悲壮感を漂わせていた。
…なんだか現実が見えた瞬間だった。

     

食後レストラン前に広がるフォレストガーデンを母と一緒に散策。
2人の男性は立ち去った後で、植栽担当スタッフの女性が、庭の花木の剪定をしていた。
「こんにちは」の挨拶から始まる世間話。

     

その内に話はハウステンボス関連の諸々へと及んだ。
母がレストランの窓から見た2人の男性について話したところ、スタッフ曰くあれはホテル支配人と新本部長だったらしい。
母の読みはほぼ当たってたようだ。(笑)

「今は湖底を掃除する為に、水を一旦抜いてるんですよ。睡蓮用のプランターが露出してるでしょう?」

成る程、言われてみれば、普段底に在って見えない物が顔を出している。
以前から湖の掃除はどうやってしてるのか不思議に思ってたが…滅多に目にする事が出来ない光景を観られた。

その後スタッフの方は、庭に咲く花の種を集めていた。
美しい庭を守る為に、こうやって努力されてるのだなと。
それでも年々衰退してしまってる。
フリーゾーンになった事で、こっちの方には予算を組んで貰えないらしい。
前総料理長が愛した畑も、大分荒れてしまっていた。
お会いしたスタッフの方は、オープン時からハウステンボスで働いてるらしい。
きっとフォレストガーデンの美しさは、そんな風に昔からここを愛するスタッフ達の努力で、ギリギリ保たれているのだろう。

観覧車が出来たりと、新しくなったハウステンボスは、娯楽面で以前より楽しみが増えた。
でも昔から訪れてた私と母は、昔の様に長閑なハウステンボスの方が趣味に合うと言ったら、スタッフの方はニッコリ笑った。

「解る人は、解ってくれるんですよ!」

新しくなったハウステンボスは、ディズニー方式で目立つ所・金が入る所に、手を懸けてる印象だ。
だからフォレストガーデンより、有料ゾーンに在るアートガーデンの方が、近年派手になって行く傾向。
「花のホテル」と謳っていたホテル・アムステルダムより、ホテル・ヨーロッパの方が今では「花のホテル」化している。
某番組で「新しくなったハウステンボスは、昔よりずっと綺麗な花いっぱいのパークに変身した」様に宣伝されていたが、昔から訪れてたファンに言わせりゃそれは元から、むしろ数年前の方が綺麗なエリアも在ったんだよと。
金のかかる有料ゾーンの方を美しく飾るのは正解かもしれんが、無料ゾーンもないがしろにせず守って下さい社長。
そしてホテル・ヨーロッパだけでなく、ホテル・アムステルダム側の庭も、綺麗に整備してあげてくださいませ。
とまぁ伺った話から、スタッフ内でも新と旧とで、意見対立してそうだなと…。

    

昼食後は有料ゾーンに再入場して、アートガーデンを眺めに行った。
観覧車前の花屋ブルームウィンケルの店頭では、焼き芋を売っていて美味しそうな匂い。
寒いし、直前に御飯食べてなかったら、買ってたかもしれない。

    

次第に良い天気に変った旅の最終日、青空に白い観覧車は良く映える。

    

アートガーデンに、運河や通り沿いに、冬でも凛と咲き残った薔薇。
薔薇って結構長くもつのな。

今年の5月もハウステンボスは薔薇の王国
スペシャルウィークには100万本の薔薇が広がります♪



コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする