瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん33

2012年05月26日 18時12分44秒 | 漫画&アニメ
先週に続いて1週遅れのあにめぞん感想、前回の続きで御座います。
なんか最近あにめぞん感想しか書いてない気が…。(汗)


・第33回「日記にショック!惣一郎に恋人がいた!?」 脚本:島田満 コンテ・演出:鈴木行 作画監督:中嶋敦子

…今回のコンテ・演出を担当した鈴木行氏は、初期からあにめぞんの演出に関っておられる方。

・第8回「五代くんいけない絶叫、やる時はやります!」←この回演出のみ担当。
・第11回「賢太郎の初恋!愛があれば年の差なんて」←この回演出のみ担当。
・第14回「やったね五代くん!響子さんと初デート」
・第18話「響子さんの贈り物、エッ?これを僕に!?」
・第22回「大ショック五代くん!響子さんの引退宣言」

これら初期に担当した回と比較すると、雰囲気がえらく様変わりしていて驚く。
初期はぶっちゃけ大袈裟過ぎる演出が特徴の人だったのに。
吊り革にギュッと力がかかっている描写、暗い車窓の向うの夜の街、軋むブランコ、電話コードを弄る仕草といった、リアリティ溢れる描写の数々、茶柱が立って微笑む響子さんには心がほっこりしたけれど、よくよく考えると話の上で特に必要無いシーン。
なのに挿入したのは舞台をリアルに感じさせる為、まるで実写のドラマを観ている様、視聴者に錯覚させる為なのだろう。
つまりアニメのキャラを、実写俳優が演技してるように描く。
こういう手法は当時アニメの演出でかなり斬新だったのです。

今回の脚本は大体原作通りだったけど、やはり五代君の妄想はカットされていた。
本当に、徹底して妄想シーンをカットしているんだなと。
それと響子さんが一の瀬さんに、「私って嫉妬深いんですよね~」と話すシーンもカットされている。
原作の響子さんは亡くなった夫の過去の女(←誤解)にまで嫉妬するほど心が狭い。(笑)
けれどその欠点在るからこそ、響子さんをただのお人形じゃなく、リアルな女性として感じる事が出来るのだ。
特に今回の場合、響子さんの嫉妬深さを描かない事には、オチで爽快感を持てない。
軸がぼやけてる印象なのは多分そのせい。
嫉妬する響子さんを描く事を厭うなら、この話のアニメ化は諦めるべきだった。
それと一の瀬さんの「響子さんに何をした!?」という台詞は変、あそこは「響子さんに何を渡した!?」か訊く所じゃないだろか?

ラストでかかる(響子さんが歌う)挿入歌「予感」は、唐突なタイミングのせいか、てっきりTVの音楽かと思った。
第7回でかかった「明日晴れるか」の時も感じたが、被せるならもっと自然に被せて欲しい。

作画は安心の中嶋作監、響子さんの瞳が常時泣いてる様に潤んで見える。


(個人的評価) 脚本△ 演出△ 作画○ …登場する度、成長してる郁子ちゃん。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする