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いつの間にか 遠い街へと来たもんだ

 

 高校を卒業して18歳で、故郷の駅から汽車に乗って金沢に来た。もうかれこれ半世紀近く前の話になる。

 

 「思えば遠く来たもんだ」ってのは海援隊の歌だが、「思えば遠く来たもんだ」は、中原中也の「頑是ない歌」と言う詩。まあ武田君による、本歌取りというにしておこう。

 

 でも、そういう気持ちになるってことは、確かに誰にもある。金沢暮らし始めた遠い日の4月上旬、遠く連なる山々は真っ白だった。僕の故郷は、町が冬なら山も冬、町が春なら山も春だったので、「思えば遠く来たもんだ」と心底思った。

 

 この次に控えている「思えば遠く来たもんだ」っていう 大きな旅 は、この世からあの世への “グレート ジャーニー” ということになるが、こればかりは、それが明日なのか、30年後なのか「神のみぞ知る」だな。

 

海援隊「思えば遠くへ来たもんだ」 

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