goo

時計も 時流に抗すること 能わず


腕時計が止まった。

  電池が切れたんだろうと、近くのホームセンター「ムサシ」のサービスカウンターで電池交換を頼んだ。すると「電池の容量はまだあるようです。時計店で見てもらった方がいいですよ」と、アルバイトらしいきれいなお姉さんから忠告された。

 年末に繁華街に出たついでに、香林坊109の中にある時計店で「電池はまだあるようですが、止まってしまうんです」と言って、見てもらった。

 店の人が、ひとわたり時計を調べた後、「電池はほとんど切れかかっていますので、取り替えました。これで1~2年は動きます」との力強いお言葉。ホームセンターと時計専門店が、違うことを言えば、専門店の言う方を信じるのが世の常。電池代金1050円を支払って帰って来た。

 その2日後、また時計が止まった。

 電池交換してもらった時計店に その旨伝えると「では分解して調べてみますが、1万5千円くらいかかります」とのお言葉。すかさず「なら 結構です」と店を出た。

 「親の形見」なら何十万かけても修理しますが、実はこの腕時計、会社から、僕の勤続ウン十年の記念品でもらったもの。よくぞ10年間も動いてくれました。そろそろリタイヤしていいですよ。

 その翌日、ふたたびホームセンターにゆき、CASIOの1980円の腕時計を買い求めました。またこれから10年間動いてくれれば御の字です。おまけにベルトの長さを3度にわたり調整してもらい、都合1時間もかかってしまいました。その労賃は、1980円には含まれていないですよね。申し訳ないですねえ。

 でもまあ、こうやって ますます時計屋さんは「修理業」ではなく「販売業」になってゆくんだろうね。ちょっと複雑ですが、でも1万5千円もかけたくはないなあ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 古本について... 遅ればせなが... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。