秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

初秋

2007年09月05日 | Weblog
刈り萱の 合間に聞きし 祖谷の唄
夜仕事や 納屋の灯りに 農夫おり

草刈作業は昔から重要なもので、畑の肥料作りに盛んに行われている
刈った草は所謂「くろ」にされて翌年の春まで乾かされ肥にする。

肥くろは中央に棒を立て草束を巻きつけて、水が入らないようにする
「くろまき」も経験の要る仕事であり、合間に鼻歌で草刈節を唄う人もいる。

<ヨイショヨイショで今日の日も暮れた 明日もヨイショで暮れりゃよい
お前百まで わしゃ九十九まで 共に白髪の生えるまで>

東祖谷の古い里唄の幾つかを紹介しよう

小島峠で菅生見ればヨ あいも変わらぬ徳島よエー
粉ひきばあさんよ お年はいくつよ
私しゃひき木と おない年よ

嫁じゃ嫁じゃと 嫁の名をたてるなよ
かわいいわが子も 人の嫁よ

菅生よいとこ 一度はおいでよ
底のない田で 米とれるよ

いやと云わずに また来てたもれよ
打って進んじょう 祖谷の蕎麦よ

粉ひけ粉ひけと ひかせておいてヨー
あらい細いと なじょたてるよ

あらい細いは 臼もとのからじょよ
私しゃ相びき そりゃ知らんよ

臼よはよまえ はよもうてしまえよ
門に立つ人 待ちかねるよ

都おもえば 月さえ曇るよ
飛んでいきたい あの空へよ




コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする