秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(お茶と番茶とムカデな気分)

2012年06月07日 | Weblog

爆発した新緑も そこそこに沈静し、ガラガラ愛車と、通勤するそんな毎日いろいろ。
私は気象予報士ではありませんが、なんとなく、無責任に呟けば…二週間位前から
梅雨入りしているのではないか?と思っております。
鼻が、梅雨の匂いを嗅いだのでありんす。

山々の朝霧、新緑の声…夕方の風の匂い風のトーン…梅雨の声を聞きました。
あてには?なりませんが、一人空梅雨気分を、愉しんでおります。
…で ばあばのお茶も無事に完成しました。今まで番茶しか、知らなかった私は
めちゃくちゃお茶について、《おたく》になりました。

本製のお茶。日本のお茶の製造過程は、ほとんどが大型機械によるものです。
広い茶畑。肥料を施し、手入れをして、5月頃から、茶摘機で刈っていきます。

手摘みの地方もありますが、高齢化の事情と共に、機械で刈る方々がほとんどです。
祖谷地方は、ほとんどの家が、手摘みの番茶です。摘む方々も、昔は若かったおばちゃん達です。
昔は、旦那様に恋をしていた?おばちゃん達です。

本製のお茶は、大型機械で 蒸す 冷ます 揉む 乾燥 形の完成へと流れていきます。

祖谷の番茶は、これらの工程を全て手作業で、行ないます。燃料は、蒸す時のガス代位。
あとは、太陽のチカラで、何日もかけて、干しながら仕上げます。
捨てる葉はありません。全部の葉を無駄にしないで、使えます。

機械は 早い話しが、生葉をいたぶりながら、完成させます。これでもか!これでもか!
みたいな感じで、チカラをかけていきます。完成した時には、生葉の五分の一の量になります。
超ダイエットみたいな?

…で ばあばのお茶は、1、5キロという、貧相な量でした。ここで、一つの真実なお話。
機械は、一度に、生葉50キロを、釜に入れます。
早い話し。ばあばのお茶は、祖谷地方の手摘みの誰か?のお茶と、混ざっております。
工場で、産地と機械摘みか手摘みかを、分けて保管しています。

仕上がったお茶は、原形のない、商品と化けておりました。祖谷の匂いは、しませんでした。
飲んだ時、自動販売機のペットボトルのお茶とおんなじ味が、しました。
やっぱり、番茶がいいっ!祖谷山の風と空気をイッパイ浴びたばあばの家の番茶。

排気ガスも浴びてない、肥料もやってないのに、めちゃくちゃ元気な茶の木。
来年は、なんとかしよう…無理かもしれないけど?
で…アイデアが浮かんだ。仕事に行きながら、番茶を干す画期的な方法。

この方法だと、誰もが仕事に行きながら、大量のお茶の葉を干すことが、出来る筈っ!
廃校になった、小学校のグラウンド。
名付けて、
《仕事終わるまでお茶の守りをしてあげる有料番茶てんご組合》
アイデアは 我ながらグッドでしょう~!

お茶が盛んな隣町は、高齢化を視野に踏まえながら、何十年も前から
様々な取り組みを実践している。

偉いっ!尊敬します!この町の高齢者は、元気でいる限り、生き生きと老いていけます。
それに比べ…
この村……一言で言うと
『〇△□◇▽△○えぜえぜ よもよも…どべどべ… 』

そして ワタシは
自動車ローンの審査待ち。
まだ…頭がウルウルしている…
歩くのが速い、ムカデになりたい。あれはA型か?必死で歩くではないかっ!!
頭は どっちだ?
草 々