秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(避難なお時間です~)

2012年06月22日 | Weblog

車道の至る場所から、バンバン水が、溢れております。
パックした毛穴から、汗が吹き出しているみたいな?

仕事中は、一日中、テレビを見ない。ましてや、ローカルニュースなんて
見る時間等なく、三好市東祖谷一帯に
《避難準備勧告》
がでていたとは知らず、6時に仕事を終え、チンタラと隣町から、帰ってきました。
父上と母様と無口な夫に、お線香をあげ、暫くすると、携帯電話が鳴る。
隣のおばちゃん!

『もんたん?』
「うんっ、今さっき帰ったよ」
『今晩、どうする?』
「えっ?家におるよ」『あめえ※雨
まだまだ、ガイに降るっていよるわ~
皆、避難所に行くっていよるわ~いかんか~!』
「ワタシはそれなら、明日仕事じゃけん、今晩から娘のとこまで、行っとくわ~」
『まっこと、それがええわ~きいつけて行けよ~ほんならの~』
「ありがとう、おばちゃんも、気をつけてな~」
※これから避難所に行くおばちゃんに何を気をつけてとワタシは言うんだ…?

避難準備勧告とは、すぐに避難が出来るように、準備しましょうと言う勧告です。
初めて聞きました。多分…過去に余り、聞いたことがありません。
…で家を出る。
雨は、ガンガン降っている。
ワイパーフル稼働っ!
追いつかない~!
ワイパーが過呼吸しているっ!
雨粒!ワイパー!
雨粒!ワイパー!

……お腹が空いた
うし女に電話をかける
『すみま~せん!母ちゃんですが、今夜泊めてもらえますか~』
「母ちゃん、きよん~道、いけるん~?」
『あのな?ご飯ある?』
「ないよ~!なんか買ってきて~♪」
『あのな?明日の朝のパンある?』
「一個ならあるよ~」※一個のパンを、三人で分ける時代では、ぬあいっ!

雨粒に、打たれながら、コンビニでパンとコーヒーを購入し
雨粒に、打たれながら、お弁当を購入し
無事にうし女達のアパートに 着いた。
避難支出合計 2000円余り

アパートに入って、すぐに食器を洗う
お風呂に 入りながら、排水溝の詰まった髪の毛を、取り除く。

…忙しい
…まったり 出来ない
だから、母ちゃんは、一人暮らしが楽なのだよ
英語の説明書きのシャンプー、マギラワシイ!
英語の説明書きのトリートメントも、マギラワシイ!
洗顔はどれ?
なんで、こんなに種類あるの?
テキトーに、洗ってみる。
湯舟に まったりと浸かる。
……髪に
なんか 絡み付いた?
何…?
入浴剤の空き袋っ!!!
なんで~浴槽のフチに置くんだ~

足が 滑る…
背中も 滑る…

『浴槽、ちゃんと洗えよ~!』
と ココロで烈しく呟く。

川の激流の音もしない。
土砂崩れも心配ない、安全な 町。

祖谷は、危険な箇所が、いっぱいだ。
毎日、イチカバチカでみんな、生活している。
落石なんて、『運』次第。
イチカバチカの生活を、知っているから、みんな 強いんだね。
※開き直るみたいな?
箱物や、いりません。箱物の前に、道路を強くして下さい。
生きているのは、地元民です。
祖谷に骨を埋める覚悟の、地元民です。
国の政策と同じく、順番が 違うのじゃないか?

…とシャンプーとトリートメントの順番を間違えた、母ちゃんは思いました。

ガンバレっ!祖谷街道!梅雨はまさに 旬~♪