Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

日本人ソフトボールチーム、MJ・SJの盛大な送別会で男のロマンを見る!

2008-09-27 | 日本人ソフトボールチームMJ・SJ
今日は、日本人ソフトボールチーム、マリン・ジェッツ(通称MJ)が誇るエース、塩味さんの送別会が香港カフェで行われ、彼の誠実な人柄に引かれるように、大勢の仲間たちが集まって、名残を惜しんだ。


香港カフェほとんど貸切状態

MJのキャプテン、駒谷さんが挨拶で、「MJで一番熱いプレーをする!」「こんなに大勢の人たちが送別会で集まったのは初めて!」と言うぐらい人気者でさわやかな若い塩味さん。MJの打順1、2番を「イチロー」の異名をとる名取ちゃんとコンビでこなし、その俊足を生かし、チームを引っ張っていった。塩味さんは、またMJの弟のような存在であるサブマリン・ジェッツ(通称SJ)の試合出場やキャプテン代行もこなし、MJの公式サイトも美しく生まれ変わらせ、裏方の大事な仕事も進んでこなしていた。



シカゴに駐在してから、4年半。駐在の最初の頃からMJに参加。「MJの素晴らしい選手たちと一緒にプレーでき、時間を共有できたのは、シカゴ生活での自分の宝物となっている」というような感動するコメントを発し、男泣きする塩味さん。そんな男たちの友情にふれた瞬間、みんなジーンと神妙に聞き入っていた。明日、彼はシカゴを立つというから、まさに、MJに始まり、MJで終わった駐在生活。今頃、まだまだみんなで3次会、4次会でしょうか。

MJで大活躍の塩味さんだったが、駒谷キャプテンの話では、最初ソフトボールに慣れなくて、守備もイマイチだったらしい。中学まで本格的に野球をやっていた塩味さん。だんだん大きなボールにも慣れ、その才能が再び開花。去年はその調子がピークを迎え、MJの打率成績もトップ争いするまで上り詰めた。おとどしの秋にあった、日本人メジャーリーガー、井口選手のチーム、ゴールデン・ソックスとの試合では、ピッチャーとして、完全に井口選手を打ち取る。本当にほれぼれするピッチングでした。


左からSJキャプテン小川さん、塩味さん、MJ取りまとめ役首脳岸田さん、MJキャプテン駒谷さん みんなからの寄せ書きの色紙が贈られた SJの河西さんが集合写真とともにセンスよく作成 駒谷さん大いにうらやましがる 「俺はいつもらえるのか?!」「引退のとき?」

塩味さんが、かつて野球少年を持つ親である私にいいアドバイスをメールでくれたことがある。中学の野球がとても厳しくて、高校でやめてしまった自分の経験から、「いつでも、どんな環境でも野球を楽しく続けられるのが大事」と記されていた。その貴重な言葉を私は胸に刻んだ。塩味さんは、成人してから、再び野球を始め、1プレー1プレーに全力投球し、野球を続けることの大切さを知る。塩味さんの今日のお別れメッセージを聞きながら、上の息子の方をちらっと見た。よし、よし、真剣に聞いている。この男の熱きロマンを聞いておけよ!


シカゴ日本人学校全日校校長先生からの子育てレター「双葉だより」

2008-09-27 | シカゴ日本人学校全日校
今日も松平昭二校長先生からお手紙が届いた。4月11日に初めて保護者あてに第1号が届き、9月26日の今日ですでに第16号目。「双葉だより」というタイトルで、校長先生の人生経験に基づいたわかりやすい子育て論が書かれている。



私たちは、日本を遠く離れて、子供たちの祖父母たちとも日々の会話がなく、限られた日本人の保護者同士が助け合い、情報交換しながら、手探りでこの異国の地で子育てをしている。「これで果たしていいのだろうか?」「日本に帰国したときに、このままでいいのだろうか?」さまざまな心配ごとが常に頭の中をかけめぐる。そんなときに、校長先生からの「それでいいんだよ」「子供ってこんなものだよ」という温かい励ましの言葉は、私たちの心に響いてくる。


9月11日の常任委員会での松平校長先生 若々しくって、イケメン 双葉会の顔にぴったり! そのかっこいい容姿と伴った温かいハートで、保護者の心もつかむ

今日のお手紙は、「子供たちは、みんないいところを持っている」「子育ては、しかるときもほめるときも、まっすぐな気持ちで」「子供がいろんなことに挑もうとするときは、禁止せずに、一息待つこと」など、私たちにとってはっとするような言葉だ。

9月10日付けの第13号のお便りでは、大人は2重人格で、自分の内面が2重構造になっていて、崩れそうになる自分を、「もう1人の自分」が抑えてくれたりしていると分析されている。「だから、わがままでない大人として、人々の中で信頼を得ながら生きています。ところで、不思議なことにわが子の前では、こういう二重構造をくずして「あるべき自分」を見失い、「あるがままの自分」になってしまい、一番だめな自分になっている、ということがよくあるのです。」(「双葉だより」第13号より)

この文章を読んで、「そういえばそうだ、私たちの心の構造って・・・なるほど、みんなそうなのか!」と安心しながら、校長先生とともに反省した。いつも、「目からうろこ」のような感じで書かれている。校長先生から、「みんな同じだよ。だから、安心して子育てをしよう!」と私たちを励まされているような印象だ。

週1回ぐらいのペースで、校長先生からのメッセージをこういう形で受け取れるのは、保護者とのコミュニケーションをまめにとりたいという校長先生の強い意志の表れだ。忙しい身なのに、いつも有難い子育てレターをありがとうございます。日本に帰国してもずっと読み続けられたらいいのに!