Kuniのウィンディ・シティへの手紙

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読売新聞編集委員芥川喜好氏、早川俊二氏を日本近代美術史上稀有な作家と絶賛!!~その2

2015-06-14 | アート
長野の早川俊二展の続きで、世界的なチェリスト藤原真理氏の6月6日のコラボコンサートをフォーカスして書こうとおもっていたのだが、とんでもない速報が入ってきたので、取り急ぎお知らせします。

昨日6月13日、読売新聞編集委員芥川喜好氏の講演会での発言。



いまだに興奮冷めやらずって感じのことを芥川氏は淡々とした口調で言ってのけたのだ。
最初は雑談風の話で、私は写真を撮るのに専念していたら、いつの間にやら日本近代美術史における早川俊二の立ち位置にまで発展していき…

かいつまんで言うと、早川氏のパリでの42年間の修行は、過去も現在も含めて他の日本作家が成し得なかったとてつもないことなんだそうだ。
あの浅井忠しかり、小出楢重しかり、そして岡鹿之助も早川氏にはまったく及ばないと。
みな欧州に行って何年か滞在して修行するが、途中であきらめて、日本へ帰国していたと。
「(早川氏は)稀有の人である。驚異の人、比類ない、空前絶後の人である」と断言。
この言葉を何回か繰り返すほどだったので、これはもう「巨匠になるべき人」と断言したようなものじゃないか!



いやあ、びっくりしたなあ。
芥川氏は長年読売新聞で美術記者をやってきて、11年続いた「日本の四季」で日本記者クラブ賞受賞、現在は読売新聞の人気コラム「時の余白に」を執筆中という美術界では影響力のある書き手。
その人がここまで早川氏を評価しているとは!
私も前にUS新聞で「巨匠になるのを感じさせるような作家」と書いたけど、その直感は正しかったのかもと1人でジーンと感動に浸っていた。



講演会には、早川氏を見いだしたアスクエア神田ギャラリーの伊藤厚美氏とその才能を最初に評価し、月刊美術に記事を書いた群馬県立近代美術館長の井出洋一郎氏もいて、久しぶりに3人で再会を喜んでいた。




この講演会は録音したので、後日藤原真理コラボコンサートとともにもう少し詳しく投稿します。