Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

4月からの新しい仕事を決める!~日本での生活の立ち上げその12

2009-03-11 | 日本生活雑感
今年の自分の仕事の方向性が一部決まった。一部というのは、7年ぶりの日本でさまざまなことを模索しているため、フリーでいろんなことをやってみようと思うからだ。自分がどんな目標を持って、今後の日本での人生を進むか、まだまったくの未知数だ。数年間の海外での駐在生活とは、それほど自分の人生に大きな影響をもたらす。それをいかに自分の糧にしていくか、今この時期の努力で決まってくるような気もする。いろんなことを調べて、人々に聞いて、今までの経験と照らし合わせて、ベストなことに挑戦していくしかない。とにかく、一歩を踏み出そう!そんな気分で、今週紹介された仕事をやることに決めた。重くのしかかる重圧と戦いながら・・・でも、方向性が決まったので気分は晴れ晴れ。

しかし、日本に帰国して、根本的な生活の立ち上げに3ヶ月は要しただろうか。2月もぽろぽろと生活上やらなければならないこと、自動車の購入、それに伴なう煩雑な手続き(主人がやってくれたが)大きな生活用品の購入などが必要だった。自動車の運転にいたっては、1回だけ恐る恐る運転したが、あまりに道路がせまくて、怖いのなんのって。普通に乗り回せるようになるまで、主人に隣に乗ってもらい、かなりの練習を要するであろう。

2月は、その間、自分にできる仕事を探していた。この際、何でもいいからバイトでお金を稼ごうと思って、午前中だけでいいというスーパーの仕出しという力仕事にも応募してみたが、土日両方でなければいけないとわかり、即却下。拘束時間がよく、学校の行事にも対応してくれるという小中学生の子供がいる主婦にはありがたいパート。定期的に入ってくるお金がほしいが、土日は部活の試合も入ってきて、お茶当番もあるだろうし、試合も見に行きたい。いくつか英語を使う仕事を物色していた。しかし、夕方にかかるというのもネック。子供の負担を避ける自分の能力を生かせる仕事を探すのは至難の業。履歴書を時間をかけながら書いて、応募しながら、結局、面接や試験を受けには行かなかった。

そうこうしていたら、さいたま市の教育委員会から連絡があり、英会話の講師として登録しているので、いくつかの小学校を紹介してもらえた。今年度の講師の方がやめないことには、仕事がこないので、ラッキーなことである。しかし、紹介された小学校は、自宅からかなり遠く、通うのに不可能。また駅に近い小学校があったが、教える時間数が多く、「経験の少ない私の力量では無理」とあきらめていたら・・・今週、自転車でも通えそうな小学校を紹介してもらった。なんという幸運!親からの協力もとりつけて、思い切ってやってみようと決めた。まったく自信はないが、アメリカでのさまざまな教育ボランティア活動の経験をこの仕事に生かせればと思う。教育の仕事にかかわれるというのは、興味が膨らんでいる私にとって大きい。なんといっても、子供たちがお世話になっているさいたま市のためにボランティア講師(謝礼はもらうが、民間の講師ほどの額ではないため、ボランティア講師という位置づけらしい)として、教育活動のお手伝いができるのは意義深い。

今、日本の教育は大きな転換期を迎えている。今週、小学校から、平成21年度4月から新しい小学校学習指導要領の先行実施のお知らせのプリントが届いた。新学習指導要領の全面的な実施は、平成23年度からだが、平成21年度から算数、理科を中心に新しい内容を一部先行して学習するとある。

この件に関する重要な情報源は、文部科学省のホームページに詳しく掲載されている。「新学習指導要領等は、子どもたちの「生きる力」をはぐくむ具体的な手立てとして、約60年振りに改正された教育基本法を踏まえた教育内容の改善を行うこと、学力の重要な要素である基礎的・基本的な知識・技能の習得、思考力・判断力・表現力等の育成及び学習意欲の向上を図るために、授業時数増を図り、特に言語活動や理数教育を充実すること、子どもたちの豊かな心と健やかな体をはぐくむために道徳教育や体育を充実すること、といった基本的な考え方に基づいている。」(文科省ウェッブサイトより)海外におられる方は、日本に関する情報が少ないと思うので、今後の日本の教育の変化を読み取るために、ぜひこのページを読まれることを勧める。

学校からのプリントでは、小学4年生を例にとると、算数と理科の時間が増え、新しい内容が加わる。各学年総授業時数が1時間ほど増えるようだ。(文科省のサイトには、1、2年生は2時間とあり、プリントの内容では全学年1時間づつ増えるとある。実際の授業時数や時間割は、この時数をもとにそれぞれの学校で決められていますとプリントに記載)新しい内容を学習するため、教科書会社が作成した「補助教材」がすべての児童に配布されるとある。英語活動も小学5、6年生に「英語ノート」が配布される。(必ずしも使用しなくてもいいとホームページにはある)いよいよ英語活動の時間も本格化していくのだろうか。英語以外の各教科に、新しい内容が加わるということで、また現場は混乱するかもしれない。ただ、その動向をまじかに見れるというか、つくっていくお手伝いが少しでもできるというのは、うれしい。私にできるのかどうか、本当に心配ではあるが、体当たり精神でやるだけやってみよう!

新しい要領の内容に関しては、熟読してまた投稿してみたい。また、新しい情報をお持ちの読者がおられたら、教えていただきたい。


新しい指導要領に関する文科省のホームページのサイト:

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm



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