Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

シカゴ日本人学校全日校、「総力結集」の文化祭!その1

2008-10-11 | シカゴ日本人学校全日校
2008年10月10日金曜日、秋が深まりつつあるシカゴにて、シカゴ日本人学校全日校の恒例の文化祭が行われ、全員が結集して、子供らしいのびのびした演技とパフォーマンスを力いっぱい保護者の前でみせてくれた。

今年は、11月に帰国を控えたうちの家族にとっては、最後の文化祭。上の息子は小学2年生のときから数えて7回目。全力を尽くして、初めての太鼓に挑み、演技し、燃焼しきった1日であった。



午前中の小学1、2年生による劇は、ユーモラスでとてもかわいい!幕開けの2年生は「はらぺこあおむしたち」。あのエリック・カールの人気絵本「はらぺこあおむし」に2年生がなりきって舞台いっぱいに演技。



1年生は、「11ぴきのねこ」という劇で、みんな黒猫に大変身!1年生なのに、長い台詞を一生懸命覚え、猫になりきっていた。




こんな可愛らしい子猫が、むつかしいことに挑戦!

そして、下の息子のクラス小学3年生の劇「その遊び、買います」。さまざな楽しい遊びをガリ勉星人たちが子供たちから買っていく。遊びを売ったら、お礼に「勉強OKメダル」がもらえて、勉強ができるようになる。しかし、売った遊びはできなくなる。空手、体操、一輪車などさまざまな遊びを見せてくれて、最後に遊びの楽しさ、重要さにみんながめざめるのを気持ちよく、楽しい演技で表現してくれた。とても3年生らしい元気な劇で、大人数なのにテンポよく、うまくまとまっていた。苦難の練習をのりこえた勝利とでもいおうか。今日の演技は、担任の先生から100点がもらえただろうか。(後日、息子が言うには、「先生から100点をもらえた」とのこと。前日の練習まで70点台だった。)



下の息子は、ガリ勉星人と遊びの音楽チームの子供役と2役ももらい、音楽チームでは指揮を担当。どちらの役もとてもうれしそうに自然にこなしていた。同じガリ勉星人役の相棒のリオ君は、演技が凝っていて、彼が演技をするたびに観客から大爆笑が起こる。リオ君、よかったよ!


音楽チーム 息子が指揮担当 バイオリン組の2人は、リオ君とレオ君「にじのむこうに」を演奏


最後に33人全員で「にじのむこうに」を大合唱したら、大きな美しい虹が!これはみんなの手作りの虹だそう 最後のポーズもきまり!大人数の力が結集した充実感を息子は味わって、みんなすがすがしい表情

午前中の劇のハイライトは、小学5年生による劇「ことばの玉」ことばの玉が持ち出されて、むちゃくちゃになった町の言葉を演技で面白おかしく表現する。その絶妙な間合いとユーモラスな体全体の動きとで、観客を思い切り笑わす。



私も最初からずっと劇に引き込まれて、目が離せなかったほど。演技力のある子供たちがそろっている。いまどきのテレビに見かける日本語番組の踊りも取り混ぜて、演出もかなり面白かった。

劇の合間に、英語科の先生たちの指導による小学1、2年生と3、4年生の合唱は、いつものように、かなり元気がよかった。みんな日本語、英語に関係なく、うれしそうに楽しく歌う。下の息子も「英語の歌歌うの見てくれた?写真撮ってくれた?」とかなり力が入っていたようだ。

そして、午前中の文化祭プログラム最後のハイライトは、注目の中学部によるシカゴソーランと和太鼓演奏「風の舞」。上の息子は、初めて和太鼓に挑戦。去年の文化祭よりソーランの前に和太鼓を取り入れ、今年は11人と増え、ますます本格的になった。



11人の動きがピシッとそろって、瞬間的に止まるときもピンと手が伸びて、美しい。



女子の太鼓を見たのは初めてだったが、男子に負けず、力強く、とてもカッコよく、決まっていた。みんな休み時間や家で徹底的に練習したのであろう。日本の伝統を重んじるすがすがしい演奏であった。


太鼓組リーダーの中3、イノウエ君の見事なお手本となる太鼓パフォーマンス

そして、全日校伝統のソーラン。エネルギッシュなソーランを今年も見せてくれた。全日校の中学部のソーランを見るのは、これが最後か!と思うと、なんだか涙が自然にでてきて・・・舞台中央あたりで踊っている息子の仲良しの中2コウキ君、リサちゃん、真ん中でみんなをリードしている中3のイダ君、イイツカさんたちの真剣かつ華麗な舞を見ていたら、映像がぼやけてしまった。



それほど、観客を魅了する威力がこの中学部のソーランにはある。最後にいつものように、イダ君がみんなの頂点に押し上げられて、堂々とした大漁のイメージがきまった!よかったあ!



中3最後の舞。みんな思い残すことはないであろう。大拍手が巻き起こる。今年の6月の大好評だったジャパン・フェスティバルからの中3女子リーダーで、常に安定したお手本の踊りをみせてくれたウスキさん、本当にご苦労様。この伝統を後輩のみんな守っていってください。

この項、文化祭午後の部続けて書いていきますので、また読んでください。写真も少しづつアップしていきます。


明日は全日校文化祭!~シカゴ日本人学校大体育館にて

2008-10-10 | シカゴ日本人学校全日校
明日はいよいよシカゴ日本人学校全日校の秋の恒例の文化祭。この日のために、生徒たちは、3週間、「文化祭特別日課」と称して、毎日練習に励む。各学年、劇に歌にパフォーマンス、そして高学年以上は係と1人何役もこなし、責任重大。劇の役をきちんとこなさなければならないという強いプレッシャーの中、晴れの文化祭とあって、多くの観客の前で、自分の演技を力いっぱいみせるという快感もあって、子供たちは毎年とても楽しみにしている。

下の息子のクラス小学3年生は、33名という大所帯なので、みんながまとまるのに、大変な道のりだったようだ。担任の先生からの学級通信「日々好日」に毎日「文化祭への道」というシリーズで、ドキュメンタリータッチで、日々の練習風景の様子が細かく記録されている。



最初は、規定時間より大幅にオーバーしていたのが、だんだん短縮され、演技をビデオにとって、子供たちに見せて、客観的に自分たちの演技を反省したり、4年生と見せ合いっこをしたりと涙ぐましい努力の道のりだ。

今日クラスのお母さんたちから聞いた話によると、最初の頃は、練習を見学していると、みんながばらばらに見えたほどで、先生も涙を流すほど、指導に苦労されているように見えたという。後日、文化祭後の先生の話では、「決して33人がまとまらなかったことではない。それぞれ心を1つにがんばったのだが、100パーセントマックスではなく、平均的な力しか出せないことだ。及第点の70点やそこらで満足したくない。「はずかしい」「失敗したら・・・」という「カラ」を破って、一人一人の全力の姿を出してほしいと願ったからだ。また、「こんなもんじゃないはずだ」という思いもあったので。でも見事に応えてくれましたよね!」と丁寧に連絡帳で説明してくださった。

なんだか、こちらがせつなくなるほど、一生懸命だ。先生のそんなひたむきな姿が子供たちに伝わり、きっと心構えも変わっていっただろう。日本人学校では、先生たちと子供たちとで創り上げていく演技の道のり自体がドラマなのだ。そんな話を聞くと、「元気にみんなの前で演技を見せてくれれば、それだけで充分です!」と言いたくなる。

子供たちの発表の場であるとともに、各学年の担任の先生色、指導力の発表の場の意味合いもある感じなので、先生方の力も入るのだろう。それだけに、毎年あっと驚くほどの個性的な面白い劇やパフォーマンスが観られる。

上の息子の中学部も劇と「ソーラン」のパフォーマンス。中学部は、毎年ソーランは勿論、劇の内容も大人が観ていてとても面白く、感動の渦に包まれるほど。去年は泣かせてくれたなあ。今年の劇も裏方の効果音、大道具、小道具、背景も含めて楽しみだ。

今年の「ソーラン」は、踊りの前の太鼓「風の舞」の人数が増えて、11人。新しく太鼓が増えたという。かなりの迫力になるのだろう。代わりに太鼓担当者は、ソーランは踊らない。去年までは、太鼓の担当者はソーランも踊った。太鼓に女子も加わって、雰囲気も少し変わるだろう。女子の太鼓のパフォーマンスを見るのは初めてなので、楽しみである。うちの上の息子は太鼓担当。この日のために、家でも練習。夜遅くまでバチの音がリズミカルに家に響いていた。指に豆がずっとできて、それが破れ、膿が出ていたほどだ。

この辺界隈では、シカゴ日本人学校全日校中学部といえば、「ソーラン」でおなじみになった。明日は、その晴れの姿を見せる大事な日。みんなが大事に期待する場を与えられ、せいいっぱいそれに答える子供たちは、本当に幸せ者だ。

日本の学校に向けて、親の心の準備!~帰国への道その4

2008-10-09 | 教育一般
今週、息子たちが日本に帰国してから通うことになるさいたま市の公立中学と小学校に連絡し、必要な手続きと当初準備しなければならないことを聞いた。

メールで問い合わせるのがいいのか、電話か迷いながら、ホームページを見ると更新されていないので、メールよりも確実な電話をかける。まず私にとって未知の世界、日本の公立中学から。

11月2日に日本に到着し、3日が文化の日で休みなので、4日にまず市役所で転入届けを行い、その足で中学に向かい、市役所で交付される「就学指定校通知書」とシカゴ日本人学校から受け取る「在学証明書」「教科書給与証明書」を提出して手続きを行う。4日から息子にすぐ授業を受けさせたかったので、そのままクラスの教室にいけるかと思ったら、制服を着ていないと、教室には入れないと言う。ちょっと驚き。そこまで厳しいのか!制服は後からでもいいかと思っていた。

しかし、学校のPTA事務室に生徒が来ていた制服のストックがあるという。身長を聞かれて、170センチぐらいと言ったら、「高いですね。あるかしら。PTAの方にすぐに調べてもらいます」すぐに調べてくれて、2種類のウエストサイズの170センチサイズの制服をとっておいてくれるという。しかも、たった1000円。かなり親切で、その安さにびっくりした。何万もすると聞いていたので。上着のボタンは、近所の文房具屋で買うように言われた。ここの中学は、ボタンが1つでも取れていると注意されると友達から聞いている。

そして、学校指定のジャージ、体育着、上履きを離れた駅の商店まで行って、買わなくてはいけない。ジャージの名前は刺繍入り、体育着は名前をアイロンでつける。上履きは、学年で色が変わり、中2は緑だという。

息子に上記のことを言ったら、「そんなに規律が厳しいのか?!」と少しびっくりしていた。日本の中学なら普通にやらなければならないことなのだろが、こちらで服装に関しては、体育着も含めてすべて自由で育っているので、ちょっと窮屈に感じるだろう。しかし、それが日本の国の掟であるからして、慣れるしかない!昨日も他のお母さんたちと話していたのだが、どうして日本はすべてみんな同じでなければいけないのか、異質なものは排除されるのか、理解に苦しむ。まあ、ファッションに鈍感な息子のことだから、服装のことはたいして気にせず、毎日選ぶ時間が短縮されて楽だととらえるだろう。

さて、小学校の方だが、こちらはラッキーなことに、4日がお休みだった。5日は朝最初の授業から受けられる。去年2日ほど体験入学をしたことも教務主任の先生が覚えてくださった。あり難い。こちらは、上の息子も1年生の2月まで通っていたので、なんとなくわかる。しかし、給食があるので、(この給食は学校内で作っていて、かなりおいしいと評判)ナプキン、おはし、マスク、歯ブラシを用意してくるように言われた。ちょっと待てよ。これらを入れる小袋がいる。小袋は、どこにいってしまったか。みんなにあげてしまったぞ。船便に1つだけ入れたっけ?処分することで忙しかったので、まったく記憶がおぼろげだ。必要なもの、小袋、小袋・・・とまたメモ書き。

上履きもできるだけ指定の商店で買うように言われた。でも、白っぽい運動靴ならいいという。教科書はとりあえず今使っているのを持ってきてもらって、新しいのをすぐに渡してくれるという。ラッキーなことに、国語と算数は同じ教科書だった。ほっとする。とにかく、初日に来たときに担任の先生が必要なものは説明してくれるらしい。上履きの袋などもとりあえず入れる袋でいいという。またまた、ほっとする。でも、子供はみんなと同じでないといやだろうなあ。

最後に思い切って、アメリカで小さな頃から育っているため、(帰国子女なので)それなりに対応のいい先生を担任にしてもらえないかと図々しくお願いしてしまった。ウーン、言うべきことを言ったので、あとは「天命を待つ」気分。清水の舞台の幕は引かれた。後は飛び降りるのみ。





気心の知れた仲間たちとの送別イタリアンランチ

2008-10-07 | シカゴ日本人学校全日校
今日は、このあたりでは感じのいいディアパークというモール内にある「Biaggi's」というイタリアンレストランにて、上の息子のクラスのお母さんたちが送別会を開いてくれた。



ディアパークを北西に向かうと、左側のモール内にあり、ランドに面しているため、このレストランはすぐに見つけやすい。このモールは、外にお店があり、そこそこブランドが入っていて、外装もセンスよく、中規模なので、回りやすい。しかし、こんなレストランがあるなんて、知らなかった。



ちょっと遅れていくと、すでにお料理がずらりと並んでいる。めずらしいイカ墨のスパゲティ、トマトソースのシーフードスパゲティなど、なかなかおいしい。ティラミスなどのデザートとコーヒーもオーダーして、チップと税込みでしめて1人18ドル。割とお安い。幹事のタカハシさんミヤタさんご苦労様。茶色系のインテリアでまとまっていて、落ち着いた雰囲気。ウエイターのお兄さんもキュートでとても感じよかった。

さて、メンバーは、息子がシカゴ日本人学校全日校小学部の頃からの人、中学部から入ってきた人、最近入ってきた人とさまざまだ。古くからいる人たちとは、そのメンバーももうすぐ帰国かもしれないので、「ちょっとお先に帰るね!」という感じ。新しい方には、「頼りになる仲間たちとシカゴを満喫してください!」と言いたい。

このクラスのお母さんたちは、移り変わりが激しいが、小学部の頃から、みんないい方ばかりで、とても仲が良かった。小学6年生のときは、卒業アルバムを作るため、みんなが団結して、寄り集まって、子供たちのために、世界に1つの貴重なアルバムを創り上げた。毎年毎年、全日校のお母さんたちによる卒業アルバムはかなりの出来だが、この年もお母さんたち1人1人の力が結集して、みんなの子供たちに対する思いがこもった力作が出来上がって、何回開いても「いいなあ!」とそのときのことを思い出すほど。子供たちと担任の先生、そしてお母さんたちの顔がすぐに浮かんでくる。

そして、小学部を卒業後、クラスの半分が一気にいなくなり、さびしさがかなり漂っていたが、新しい方たちとまた中学部で親子でじょじょに仲良くなっていった。人数が少ないので、クラスでボーリング、エスケープ、ゴルフ場などあちこち出かけた。短い期間で、親しくなれるのも、少人数がなせる技。

今日は、最後にすごい超豪華版の送別プレゼントが待っていた。ティファニーの袋が渡され、震える手で箱を開くと、水色の細長い袋におさまった銀色に輝くボールペン。ダイヤモンド型の模様が縦に全部はいっている細くて軽いペンだ。



「Kuniさんならやはりこれよね!」という私のことをよくわかっているタカハシさんのコメント。オークブルックという南のモールのティファニー店で買ってくださったという。シカゴ周辺でティファニーはここだけなんですって。信じられない!もうみんなに見せびらかしたい気分であります。本当に本当に、皆さんありがとうございます!


Biaggi's 847-438-1850

20560 N. Rand Rd. Deer Park


シカゴ・ホワイトソックス、タンパベイ・レイズにやっと1勝!Go! Sox Go!

2008-10-06 | メジャーリーグ
今日は、悪天候の中、ホワイトソックス対レイズ戦のプレイオフがUSセルラーフィールドで行われ、ホワイトソックスファンたちの白いタオルが思い切り振り回される中、5対3とソックスが勝ち、このディビジョンシリーズを1勝2敗とした。まだ、シカゴチームが残ったということで、一安心。

今日は、下の息子のリトルリーグの試合が、小雨の中、12時半からレイク・ズーリックのステイプル・フィールドであり、雨のために体が冷え切ったほどの寒さ。応援する親たちは、ホワイトソックスのティーシャツやトレーナーを着ている人が多い。このレイク・ズーリックのプログラムは、みんな「LZ」とイニシャルが入ったブルーの帽子をかぶらなければならないのだが、息子のチームの1人は、黒のホワイトソックスの帽子で登場。お父さんも勿論ソックスの帽子とティーシャツ。ド派手な2005年のワールドチャンピオンの目立つティーシャツを着ているお母さんもいた。「カッコいいティーシャツね!」とほめたら、「カブスが負けて、もうシカゴには1チームしか残っていない!」と興奮気味。今日のホワイトソックスが崖っぷちに立たされているということを象徴しているほど、みんな気合が入っている。


このLZの帽子をかぶらないと この日は息子は先発 ストライクがそこそこ入り、好投 日曜だけの試合だが、秋の野球で自信をつける

来る途中、53の高速の道にカブスのマークつきの2つの風船がさびしく紐でくくられているのを見た。きっと、昨夜くやしくて、悲しくて、応援の風船を家に持って帰りたくなくなったのだろう。一夜にして、カブスは、およびでなく、みんなの期待と関心はソックスへ向かう。

私は、何も考えずに、その辺にあったマリナーズのトレーナーを着てしまい、あまりに場違いで恥ずかしいので、ジャケットの前をしめて、隠していた。ああ、こういう大事な日に、なぜソックスのトレーナーを着なかったか悔やまれる。勿論、シカゴの地で、レッドソックスや他のチームのティーシャツを着ている人もたまに見かけるが、この時期にカブスやホワイトソックス以外のチームのティーシャツや帽子はまとわないほうが身のため。「こいつバカじゃない」という目で見られる。逆にホワイトソックスのものを身につけていれば、「同士」ってことで、初対面でも会話がはずむ。

いつだったか、愛車シエナの後ろにSOXの大きな文字の黒いプレートをつけていた時期がある。これは、セルラーで誰かに盗まれてしまった。ヒンツとアーリントンとの交差点で、止まっていたら、大きなクラクションを鳴らされ、ビクッとした。私の車の横にその鳴らした車が並び、なんと車の横両方にソックスの旗をたなびかせている。「おおっ、同士よ!」というファン同士のうれしさの挨拶だったのだと一瞬でわかった。私も鳴らし返したかったが、間に合わなかった。残念だったなあ。

また、こちらに駐在してきた直後に日本に一時帰国して、シカゴに帰ってきた入国審査のとき、とてもこわそうな審査員おじさんが座っていた。ブスッとしていて、無事に通れるかどうか恐る恐る入ったら、そのおじさん、私のホワイトソックスのトレーナーを見て、「ソックスファンか、よし!」みたいなことをいって、突然ビッグスマイルで、態度がフレンドリーになった。「We love Sox! We love Iguchi because we are Japanese.(その頃井口選手がいた)」と思わずつぶやいたら、ひとしきりソックスの話になって、そのおじさんとハイファイをしそうになったほど。すぐに入国はパス。「郷に入れば郷に従え!」ということね。

しかし、今年は福留選手の加入でにわかカブスファンになり、「ホワイトソックスのファンでもある」と両方のファンであることを言ったら、「それは絶対に許されない!」とどちらのファンからも言われた。シカゴでは、ソックスかカブスがどちらかに決めないといけないらしい。私は、こちらに来た当初からホワイトソックスが好きだったので、やはりソックスだろうか。しかし、今年のペナントレースのカブスを見て、カブスも好きになったなあ。キュートなテリオ、ノーヒッターを記録した血の気の多いゾンブラーノなどなど。



カブス完敗!黒田の好投にて、ワールドチャンピオンの夢破れる!

2008-10-05 | メジャーリーグ
シカゴ・カブス対ロスアンジェルス・ドジャーズのプレイオフ3戦目が、3対0とドジャーズの快勝であっけなく終わり、ドジャーズが3連勝でカブスを楽々スイープし、カブスのワールドシリーズ進出への夢は消えた。黒田投手の素晴らしいきれと制球力のあるピッチングで、カブスの選手は抑えられた。セットアッパーの巨漢ブロクストンは、99~100マイルをズバズバ投げ込み、カブス打線をぶった切った!今日は、斉藤投手の出番なしで、ブロクストンがクローザーで締めくくった。

現在シカゴ時間で深夜12時24分。シカゴの町は、やけ酒を飲む人々で、ごったがえしているだろう。熱狂的なカブスファンの絶望的な表情が想像される。私たちのアメリカ人の友達、下の息子のチームの監督のアル、上の息子の友達のお父さん、マイク、そして、私にハーパーカレッジで、「アメリカ野球の歴史」のクラスを教えてくれたディパルマ教授。おいおい泣いている人もいるだろう。

カブスの選手たちのうなだれている姿が痛々しい。なぜカブスはプレイオフでいつもの調子がでないのだろうか?ファンのあまりにも熱狂的な期待によるプレッシャーから、プレーが堅くなるのだろうか。しょうもない多くのエラー、縮こまるバッティング。またしても、多大の期待を裏切られたファンたち。しかし、今年もカブスファンは「Tomorrow is another day!」と誓い合って、来年に思いをはせるのだろうか。誠にミステリアスなファンと球団の関係である。

今日は、プレイオフにはいって打てなかった福留選手が、黒田投手の球に必死にくらいついて、シングルヒットを打った。打席の福留選手の顔に悲壮感がただよっていた。シーズン最初の頃のふてぶてしさが消えていた。この場面では、福留選手を必死に応援した。よかった、最後に打てて。福留選手、この最後のヒットを来シーズンにつなげてください!長いシーズン、本当にお疲れさまでした。

さて、こうなると、レッドソックスの松坂選手対黒田選手の日本人投手対決を見たい!





心温まる母たちのサプライズ送別会!~フロンティアパークにて

2008-10-04 | シカゴ日本人学校全日校

残念ながら、クラスのお母さんが3人写ってないけど、またいつか登場させますよ!こうやって見ると壮観だね アップにすると、なかなかきれいどころが・・・

シカゴの秋は終わりが早い。夏が終わったかと思うと、あっという間に次の週は冬になってしまうほど気温の差が大きい。だから、暖かい間は、1日でも公園で思い切り遊ばせようと、母たちは努力する。ウィークディは、シカゴ日本人学校全日校の子供たちは、住んでいる場所がお互い遠く離れていて、習い事もあるため、なかなかみんなで遊べない。

しかし、金曜日は、ときどきシカゴ日本人学校近くのフロンティア・パークという公園でダイナミックに遊ぶ。いろんな学年の子供たちが入り乱れ、自然の中で、さまざまなスポーツをしたり、大きな木の陰で、木の枝を持ちながら、戦いごっこをしたり、はたまたトトロの森のような緑の塊を自分たちの基地にしたりする。この緑溢れる自然の中では、日本ではなかなか通常できないような遊びが、子供たちの間でいつも自然に展開していく。


こんな感じの小規模トトロの森のような場所が点在するフロンティア・パーク

野球場、テニスコート、バスケットコート、プール、ビーチバレーのお砂場、遊具、そして広々とした芝生と整備されている。ドッジボールなどもみんなお手の物。


上の息子の中2の男子の友達と(ハジメ君帰ってしまって写ってない ごめんね)野球をしたり、テニスをしたり、数え切れないほどの思い出が・・・

上の息子が小学校低学年の頃から、いつしか金曜日はこの公園にみんなが集合し、子供たちが遊んでいる間、母たちは大きな屋根のあるテーブルのもとで、お茶をし、おしゃべりに興じて、お互い会えない日ごろのストレスを解消した。暑い日も多少寒い日も。下の息子も小さな頃から兄に付き合って、兄の友達の兄弟姉妹たちと遊んでいた。全日校に入ってからも、ずっとこの公園にお世話になった。私たちにとっていろんな思い出がつまっている公園、フロンティアパーク。(前置きが長くなってしまったね)

今日は、おそらく今年最後のみんなでの公園遊びであろうと予想され、みんなも集まるので、下の息子の小学3年生のクラスのお母さんたちに帰国のための挨拶をするため、少し遅れて4時半ごろ公園へ出かけた。一応、「みんな待っている」とのケイさんの電話での応対。行ったら、みんな固まって立って話している。まったく私のことなど無視。ナーンダ!ガックリ!

と思っていたら、ナカガワさんの号令で、なんとなんと、30名以上もの母たちが花道を作ってくれたのだ。エーッ!これって私のため?!「早く、早く!」と促され、思い切って、花道に足を踏み入れた。胸がドキドキした。まるで子供みたい!頭の中がグルグル回っていて、くらくらした。花道の途中で、あまりの驚きと感激で、涙がでてきたくらい。気持ちが高揚した。1人1人の友達の顔をのぞくと、みんながニコニコして、「それでいいんだよ」って頷いていた。



花道を出ると、セカンド・サプライズが待っていた。みんなの手作りのお料理やお菓子がずらりと並んでいたのだ。


イホリさんが、温かいトン汁を作って持ってきた しかし、ふたがあかねえ!みんなよだれをたらして待っているというのに 私はこのトン汁を食べるのを異常に楽しみにしていたのだが、子供たちの写真を撮ったりしているうちに、なくなっちまった トン汁、トン汁、トン汁ととなえながら、家路についた

まさにサプライズ・パーティーとはこのこと。私にとって、初めての経験。ここまでびっくりしたのは、シカゴ生活ではあまり記憶がないほど。いつもいつも子供中心の日々。ブログでも息子たちや人々のことを書き、自分が中心になる場が少ない。でも、今日はみんなが私のために集まってくれた。




いつも母たちの送別会は、たいていレストランが多い。しかし、このクラスは、33人もの母たちがいて、その話がイシトビさんとケイさんからあったとき、自分自身考えた末、断ってしまった。恒例の送別ランチを断ってしまい、ランチを楽しみにしている人たちには誠に申し訳なかったが、30名もの人たちのランチをセットアップする幹事さんへの大きな負担を考えると、「私はまあいいか」と思っていた。

ケイさんとイシトビさんの話だと、二人が発起人で、みんなが賛同し、メールで子供たちを学校からピックアップする人、準備をする人と分かれることを連絡し合い、このような形になったという。なんだか、すごい統率力だ!3年生のお母さんたち、なかなかやるう!今まで、人数が多いので、埋もれてみんな1人1人の表情が見えてこなかったけど、今日はみんなの笑顔がキラキラ光っていた。

結果として、レストランでランチをするより、何百倍、いや何千倍も温かい、みんなの心のこもった送別会をしてもらった。私は、全日校一いや世界一の幸せ者の母です!このシカゴの地で、6年半の駐在生活で一番の財産とは、やはり親子で気持ちが通った友達になれるということだと思う。そんな付き合いができるシカゴ日本人学校全日校に通えたことがラッキーでした。みんな本当にありがとうございました。後、1ヶ月ありますので、またみんなと思い切り話したいです。日本での全日校のネットワークはしっかり作っていくので、安心してください。キープ・イン・タッチ!

感激の返信メールもありがとうございます。みんな1人1人が個性溢れていて、大事な小学3年生の母たちの仲間なんだよね。文化祭で盛り上がろうぜ!

これから、写真もアップしていきますので、またチェックよろしく!


午前中で船便完了!~とてもラクでした~帰国への道その3

2008-10-03 | アメリカ生活雑感
今日は、朝9時から船便の引越し作業。予想通り、9時前に3人の業者の方がいらした。少ない人数で、きめの細かいサービスをしてくれるこの引越し業者。通常もシカゴ店担当の3人で作業のすべてを行い、何かあると、他の支店から応援がくるという。

うちの担当者は、アラキさんという若くて、てきぱきした方。茶髪で、今風の若者だが、外見のイメージと違って、細かいところまで気を配ってくださって、とても心強い!この人にすべてお任せという感じ。

作業員到着時にまず、全部の部屋の船便にだす荷物を細かく確認。「(大事な物、たとえば)車関係の書類まで船便に入れてしまった!」「まだ、使っている洗ってない食器まで入れられてしまった!」などという失敗談を最近日本に帰国した友達からメールで聞いていたので、とても心配だった。この業者ならそんなことはないだろうと思っていたが、前日、「私の指示をまず聞いてから、梱包などを行ってください。」と電話で頼んだ。アラキさんにとりあえず、細かく、場所ごとに説明する。もう1人の日本人の方と2人で頭に入れてくれて、作業開始。

さて、荷物の荷だしと梱包が始まった。問題は、税関に提出するパッキングリストの作成だ。作成を終えている箱とそうでない箱がある。いくつかの箱を聞かれて、中身を書いた紙がどこかにいってしまい、こちらがあたふたする。うちは、本や資料が多い。その数を書いた紙がない。前もって、物を箱には積めているのだが、まだスペースが残っていると、箱を開けていて、リストも作成が終わっていない。ちゃんとやっておけばよかったと反省する。

大きな家具は、大人用の机、引き出し、イスのセットと子供たちの棚のみ。スパニッシュ系のベテランのチャレスさん(ニックネーム)が、この横長で思い棚を大きな透き通ったテープでぐるぐる巻きにしている。



なるほど、これだと引き出しがでてこないわけね!机などもしっかりとダンボールで梱包されている。チャレスさんは、目が合うと、ニコニコスマイルを私におくってくれ、物腰も柔らかで、日本人っぽい。13年もこの会社で働いているプロなんだそうだ。日本の引越し業者のしろうとっぽいバイトのお兄さんたちとは、月とすっぽん!かつて、日本で引越しをしたとき、洗濯機がうまく入らず、主人が出動して、指示しながら入れた経験がある。

もう1人のアラキさんの相棒の落ち着いた超ベテラン風日本人、スドウさんは、コワレモノのおみやげで買ったさまざまな置物を1つ1つ丁寧に梱包している。業者が作る箱は、みんな業者でリストを作ってくれるので、私たちは何もしなくていい。




下でアラキさんがダンボールを加工している。あっという間に船の形になった。これは、何に使うのか聞くと、なんとギターを入れる箱だという。即席できれいな形の梱包箱ができあがっている。感動!



みんなやることの手順が頭に入り、黙々と作業しているので、私たちはボーッと他でやることを探す。電話したり、パソコンでメールチェックしたり、はたまた、昨日のカブスがドジャーズにやられたプレイオフ1試合目の二ュースを見たり・・・それにしてもマミレスの野郎、よくもあんな低い球をすくいあげて大きなホームランにしてくれたわね!ドジャーズのユニフォーム似あわねえ。なんで、デンプスターが打たれるんや!昨日のシーンを何回も見て、むかつくこと、むかつくこと。

そうこうしている間に、あっという間に船便の荷物がでていき、大きなトラックにおさめられた。アラキさんから、もう一度部屋を全部確認するように言われる。全部きちんと出すべきものを出してくれている。パーフェクト・ジョッブ!外に置いてあるバカでかいスライドセットを解体してもらい、処理を頼む。ガレージの中もチェック。ガレージの中のいらないマットレスや紙のゴミまで引き取ってくれた。

しかし、肝心の私の仕事が残っていた。パッキングリストの物の価値価格を書かなくてはならない。今日の船便は全部で37箱。たった37箱だったなんて、ちょっと信じがたい。今月越していった会社の方は、船便は100箱だと言っていたから、驚いた。業者が違うので、箱の大きさも違うため、なんともいえないが、まあ主人から数えて7年も駐在したわりに少なめの船便なのか。見積もりのときより、かなり荷物を減らしているとのこと。あのときは、会社の規定より14箱オーバーだったので、思い切って処分しまくった。どんなに小さなものでも「ちりも積もれば山となる」なので、徹底的に排除した。これがきいたね。前の投稿で書いた「ガレージフリーセール」のおかげである。

しかし、それでも日本のマンションにこの荷物が入るのかどうかは疑問である。最後の船便と航空便で、100箱以内におさまりそうな気配らしいが、(日本からの船便は50箱だと記録があり、全部で100箱ぐらいだったと思う。ということは、日本からきたときと同じ量で帰国ということ)いったいどこに入れるんだろう。きっと、日本で日本に置いてある物と比べながら、また捨てまくることだろう。

船便の荷だしが終わって、ブログ用の写真を無理やり撮らせてもらい、大きなトラックにバイバイしたのが、11時半。2時間半という短い時間での綿密で的確な作業。少ない人数で、徹底的にすべてを把握するからミスも起こらないのであろう。スキルのある方たちのプロ中のプロのお仕事を拝見でき、私たちは楽でした。3人の方、本当にご苦労様でした。2便目もどうぞよろしく御願いします!


てきぱきと作業を進めてくれたアラキさんとチャレスさん、ありがとうございます!


祝・シカゴ・ホワイトソックス、地区優勝!

2008-10-01 | メジャーリーグ
ツインズ戦3連敗の崖っぷちに立たされたシカゴ・ホワイトソックスが、肝心の今夜のUSセルラーフィールドでの決戦でツインズから勝利をもぎとり、2008年の地区優勝を果たした。



ミスターナイスガイのジム・トーミイのホームランの1点のみの得点という息詰まる投手戦。今年2年目の若いダンクスの好投。そして、浅いフライでの3塁からの突入を防いだケン・グリフィー・ジュニアのいい送球とキャッチャー、ペルジェンスキーのガッツ溢れる迫力あるクロスプレーが、試合の流れを変えた。ぺルちゃん、やってくれたねえ。

写真は、大好きなホワイトソックスのCMの写真(アーリントンハイツ駅にて撮影)トーミイが、ファンが持つ赤い標的をホームランで狙うが、ファンがずらして、ボールが抜けた穴は横へずれてしまい、「動かしたね!」とトーミイ。

でも、私の一番好きなホワイトソックスのCMは、なんといってもペルジェンスキーが、バントのサインをコーチやオジー・ギエン監督からおくられても、やんちゃ坊主のように「いやいや」と首をふる。しかし、外野席のある人物が「バント」とゆっくりうなずきながら、ボードを持つと、うれしそうにうなずいて、バントを成功させる。この人物は、なんとシカゴのデイリー市長ではないか!まちがいない。このCMはサイコーの出来である。ぜひ皆さん注意して見てください!

まずは、優勝のうれしい速報まで!