やって来たその先にあるのは、どうやらお寺見たいですね。
実が鈴なりになっている銀杏の木がありました。
とぐろを巻いた人面蛇かな? こんな珍しい像もありましたよ。
多くの仏さまが立っている万霊界塔ですね。
その先にも、たくさんの石仏群がありました。さぁ、本堂です。
お参りして失礼します。ところで、このお寺は、真言宗豊山派寺院の福寿院といい、南光山医王寺と号します。福寿院は、智真上人が開基となり元応元年(1319)に創建、僧寛宥(享保11年1726年寂)が新義真言宗に改めたといいます。元応元年に智真上人の開基と伝えられていて、本尊の薬師如来像は、弘法大師の作と伝えられています。一体を当院に安置し、他の体は新井薬師の本尊としたといいます。なお、この本尊は霊仏であり、今日でも秘仏となっています。また当院の境内にある弁財天は、井之頭の弁財天の娘であるとの言い伝えもあります。文化財として、文和3年(1354)、貞治4年などの銘のある板碑(鎌倉時代に流行した卒塔婆の一種で石で作られている)。が保存されています。板碑とは、秩父産の青石でつくられた供養塔で、鎌倉~室町時代に数多くつくられました。板碑の存在は、その周辺にこの時代の集落があったことを物語ります。このことから福寿院のまわりは、中野を形づくった集落があったことがうかがわれます。
つづく