病気の話題ばかりになっていますが、入院時見聞きし感じたことを少し。
なにせ私にとってははじめての入院と手術の経験なので、見聞きすること体験すること、すべて初めてでモノ珍しく
面白いと感じることばかりです。
特に面白いと思ったことは
食事が予想を反して美味しくて、毎回メニューも豊富で楽しかったこと。
当たり前といえばそうなのですが、
3食1900kcalに計算されていて
食材も野菜がふんだんに使われていて、味付けも出汁が濃く塩味は薄めで、とっても女性好み?なヘルシーメニューです。
ほぼ毎回フルーツも付きますし、朝は牛乳パックが付きます。時々パンになったりもします。
長く入院する人もいますから、飽きないよう、そして食事が毎日の生活の張りやモチベーションになる、ということをよく考えて作られてるんですね。
食べることは、本当に生きることへのモチベーションになることを、しみじみ実感しました。
この痛い検査や治療が終わったら、美味しいものを食べよう、と思って自分を励ますとか
一日経つと、今日もゴハンが美味しくてハッピーだった、と思えるものなのです。
そしてもう一つ面白かったのは、毎朝担当の医師の先生方が偉い先生から若手の先生まで揃って
ぞろぞろと回診に来ること。
その時の行動や言葉にそれぞれの先生のポジションとかそれぞれの関係性とかが垣間見られて、
医者の世界もいろいろ大変だな、ととっても面白くて
毎朝回診時には、うっかり主治医の顔を見て笑っちゃわないように我慢して、神妙に患者らしくしているのが大変でした。
私が手術を終えて、手術管理病棟から元居た一般病棟に戻った時
病室には、若い女性の患者さんが新しく入っていました。
私が入院したのは癌専門病院だったので、入院患者はすべからく癌の患者さんです。
病気の性質上、若い人は少なくて50代から上の方が圧倒的に多いのですが
ちらほら、若い患者さんも見かけます。
病室に新たに入っていたのは、20代くらいと2、30代の若い女性でした。
20代と思われる一番若い女性は、漏れ聞こえてくるご家族の会話から、まだ生まれたばかりのお子さんがいるようです。
彼女は、お母さんと旦那さんに付き添われて入院してきました。
家族の前では、明るく元気に振舞っていたのに、みんな帰ってしまって、ベットに一人になってからは
カーテンを閉め切った中からずっと鼻水をすする音がが聞こえて来ました。
とても気になったので夕食時にカーテンを開けて食事を取っているときに、思い切って声をかけてみました。
私自身も、手術を終えてずいぶんと自分自身に余裕が出ていたのかもしれません。
手術後に使うテープ剥がし?の余ったのを使ってね、と声をかけて、大丈夫?と聞くと
一人になったら急に心細くなって号泣しちゃいました、とニッコリ答えてくれました。
やっぱり…と思って、あっという間に終わっちゃうよ、麻酔で気持ちよく眠れるから、
術後もそんなに痛くないから大丈夫、と話すと、ちょっとホッとしましたと笑顔で答えてくれました。
その夜はやっぱり一晩中すすり泣いているらしい声が聞こえました。
まだ20代の若さで、お子さんも小さくて、きっと今後の不安で一杯だろう。
この病気は、転移や再発という不安も付きまとうので尚更いろいろ考えてしまうのだろう。
翌朝、手術に向かった彼女を「がんばってね~」と見送ったあと
今度は、一人で残ってベッドの後始末をしていた、それまで呑気そうに笑いながら彼女と頓珍漢な会話を得いていたお母さんが、
嗚咽し始めました。
お母さんの心配も、いか程だろう。
その姿をみて、手術の時に心細そうに私を見送った両親の心中は、やっぱりこのお母さんと同じだろうな、と思い
両親を面倒くさいと思っていたのに、なんだか私も泣きたくなりました。
同じ癌という病気だという、なんとなく緩やかな連帯感らしいものが、入院患者同志の間に流れているのを感じましたが
癌といっても病気の個所も、程度もそれぞれで
私のように早期で手術も軽く、能天気にしていられるヒトもいれば
何度も再発を繰り返し、手術も出来ないような人もいるのです。
それぞれ、年齢も違えば環境も違う、みんな事情はそれぞれ…そう考えれば、同じ病気といっても、本当に神様は不公平です。
でも不思議と病室や病院全体に、重たく暗い空気、よりは
病気の人がこんなにも大勢いて、みんな痛かったり苦しかったりするのに
平然とした顔をして頑張ってるんだな、という明るいものを感じます。
ヒトは意外と強い。
本当にそう感じました。
なにせ私にとってははじめての入院と手術の経験なので、見聞きすること体験すること、すべて初めてでモノ珍しく
面白いと感じることばかりです。
特に面白いと思ったことは
食事が予想を反して美味しくて、毎回メニューも豊富で楽しかったこと。
当たり前といえばそうなのですが、
3食1900kcalに計算されていて
食材も野菜がふんだんに使われていて、味付けも出汁が濃く塩味は薄めで、とっても女性好み?なヘルシーメニューです。
ほぼ毎回フルーツも付きますし、朝は牛乳パックが付きます。時々パンになったりもします。
長く入院する人もいますから、飽きないよう、そして食事が毎日の生活の張りやモチベーションになる、ということをよく考えて作られてるんですね。
食べることは、本当に生きることへのモチベーションになることを、しみじみ実感しました。
この痛い検査や治療が終わったら、美味しいものを食べよう、と思って自分を励ますとか
一日経つと、今日もゴハンが美味しくてハッピーだった、と思えるものなのです。
そしてもう一つ面白かったのは、毎朝担当の医師の先生方が偉い先生から若手の先生まで揃って
ぞろぞろと回診に来ること。
その時の行動や言葉にそれぞれの先生のポジションとかそれぞれの関係性とかが垣間見られて、
医者の世界もいろいろ大変だな、ととっても面白くて
毎朝回診時には、うっかり主治医の顔を見て笑っちゃわないように我慢して、神妙に患者らしくしているのが大変でした。
私が手術を終えて、手術管理病棟から元居た一般病棟に戻った時
病室には、若い女性の患者さんが新しく入っていました。
私が入院したのは癌専門病院だったので、入院患者はすべからく癌の患者さんです。
病気の性質上、若い人は少なくて50代から上の方が圧倒的に多いのですが
ちらほら、若い患者さんも見かけます。
病室に新たに入っていたのは、20代くらいと2、30代の若い女性でした。
20代と思われる一番若い女性は、漏れ聞こえてくるご家族の会話から、まだ生まれたばかりのお子さんがいるようです。
彼女は、お母さんと旦那さんに付き添われて入院してきました。
家族の前では、明るく元気に振舞っていたのに、みんな帰ってしまって、ベットに一人になってからは
カーテンを閉め切った中からずっと鼻水をすする音がが聞こえて来ました。
とても気になったので夕食時にカーテンを開けて食事を取っているときに、思い切って声をかけてみました。
私自身も、手術を終えてずいぶんと自分自身に余裕が出ていたのかもしれません。
手術後に使うテープ剥がし?の余ったのを使ってね、と声をかけて、大丈夫?と聞くと
一人になったら急に心細くなって号泣しちゃいました、とニッコリ答えてくれました。
やっぱり…と思って、あっという間に終わっちゃうよ、麻酔で気持ちよく眠れるから、
術後もそんなに痛くないから大丈夫、と話すと、ちょっとホッとしましたと笑顔で答えてくれました。
その夜はやっぱり一晩中すすり泣いているらしい声が聞こえました。
まだ20代の若さで、お子さんも小さくて、きっと今後の不安で一杯だろう。
この病気は、転移や再発という不安も付きまとうので尚更いろいろ考えてしまうのだろう。
翌朝、手術に向かった彼女を「がんばってね~」と見送ったあと
今度は、一人で残ってベッドの後始末をしていた、それまで呑気そうに笑いながら彼女と頓珍漢な会話を得いていたお母さんが、
嗚咽し始めました。
お母さんの心配も、いか程だろう。
その姿をみて、手術の時に心細そうに私を見送った両親の心中は、やっぱりこのお母さんと同じだろうな、と思い
両親を面倒くさいと思っていたのに、なんだか私も泣きたくなりました。
同じ癌という病気だという、なんとなく緩やかな連帯感らしいものが、入院患者同志の間に流れているのを感じましたが
癌といっても病気の個所も、程度もそれぞれで
私のように早期で手術も軽く、能天気にしていられるヒトもいれば
何度も再発を繰り返し、手術も出来ないような人もいるのです。
それぞれ、年齢も違えば環境も違う、みんな事情はそれぞれ…そう考えれば、同じ病気といっても、本当に神様は不公平です。
でも不思議と病室や病院全体に、重たく暗い空気、よりは
病気の人がこんなにも大勢いて、みんな痛かったり苦しかったりするのに
平然とした顔をして頑張ってるんだな、という明るいものを感じます。
ヒトは意外と強い。
本当にそう感じました。