ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

版画展は夢のように過ぎて行き

2009-03-15 09:13:34 | WORKS
一週間の会期の版画展が終わりました。

30人くらいの大所帯のグループ展で、作品点数も50点を越え、賑やかな会場になりました。
会期中のお客様は、430人だったそうです。出展している会員の知人友人が主ですが、みなさんに見ていただけて、幸せです。
私自身は、モノを作ることが好きなので、これまで色々製作してきましたが、展覧会という形で何らかの作品を人にお見せするのは、はじめての体験でした。

気恥ずかしくもあり、嬉しい気持ちもありました。

せっかく展示するのだから、もう少しレベルの高いものを作りたかった、というのが一番正直な気持ちです。ですが、一週間、会場に展示されていた、自分の作品を壁から外す時、「あれ?なんだか変わった」と、感じました。
なんとなく(ありえないことですが)人の目にさらされた作品が、なんだか少し自信を持って成長したように感じたのです。
展示をするときには、「こんな作品を出展していいのかなあ・・・」と、自信無い気持ちでいっぱいでした。他の人の作品が、立派に見えて、自分の作品は貧相に思えました。

ですが、外すときには、堂々とある種の風格を感じました。

それは、私自身が、自分はこれが自分だから、いいのだ、と私の今の姿を晒したことが、なんだか少し力になったのです。それで作品が変わったように思えたのでしょう。いろいろな人に、いろいろな感想を伺いました。それも、嬉しいことでしたし、自分の普段人に見せない面を、あえて晒してみて、それについていろいろな人が私という人間について、なにかを感じてもらえた。それが、私自身の成長や励みや新たなエネルギーになりました。

人は人の中で、変化し成長して行くものなのだ。ひとりぼっちでは、人は変われないのだ、と改めて自分の作品を展示するという体験を通じて実感できました。

展覧会で共同作業をしたことで、会員のみなさんともより親しくなれたことも、嬉しいことでした。

最終日、撤去の後の飲み会は、それは楽しい時間でした。

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