京都みどわいふ

京都府助産師会オフィシャルblog

平成30年度 第3回定期研修会が終了しました。

2019年02月04日 | 報告

 平成31年2月3日京都看護大学において「助産師ができる家庭訪問」をテーマに3名の講師を招いて研修が行われました。

46名の方が参加してくださいました。

会場の後ろには、子供の遊びコーナーがあり子供の元気な声が聞こえる中、講演が始まりました。

 最初に京都看護大学大学院 看護研究科教授三輪先生より、子育て世代包括支援センターについて 設置される法的根拠及び経緯のお話からモデル事業として滋賀県八幡市の事業を紹介していただき更にはフィンランドのネウボラとの比較から今後の課題までお話ししていただきました。 

 次に、藤原助産師により、現在行政事業として行われている家庭訪問の実際を各市町村ごとに報告されました。新生児訪問の報酬も格差があり、フロアから看護師の報酬より低いものを提示されたとの報告がありました。

 最後の演題は、中川助産師により助産所の事業として助産師のスキルを商品としていかに利用者に伝えていくか、事業主としての心構えをお話ししていただきました。

  様々な刺激を受けた研修でした。専門職としての助産師の自覚を新たにし、もっとアピールしていきたいですね。文責 教育委員 丹後支部 金久


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【北部会場】 産前産後訪問支援員養成講座3日目 開催しました。

2019年02月02日 | 報告

1月から開講中の「京都府産前産後支援員養成講座」

3日目を開催いたしました。

2/2(土)は快晴!!!

この時期の舞鶴は曇りか冷たい雨か雪か…な空模様が多いのですが、

そんな心配をよそに晴れてくれました。

 

(掲載している写真は、参加者様の了解を得ています)

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産前産後訪問支援員は、産前・産後ケア専門員※が作成したケアプランに基づき、

妊産婦宅を訪問し、不安や悩みの傾聴・相談支援(寄り添い)や

安心して育児に臨めるよう、サポートを行います。

(※乳児健診・家庭訪問等で把握する妊産婦のニーズに応じて、個別のケアプランを作成し、

きめ細やかにコーディネートする役割を担う)

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前回の講座の課題も、しっかりと書いて、提出してくださっていました。

講師の先生や担当スタッフのなかでフィードバックさせていただきながら、

今後の講座の質も高めていきますね。

  

 

【講座8】

「赤ちゃんの栄養はお腹の中から」

~胎児期から始まる、妊産褥婦、および家族の食育の大切さ~

(公社)京都府栄養士会 管理栄養士の石井由貴先生より、お話しいただきました。

 

栄養士の視点から、産前産後のママの食事~離乳食のポイントをお話していただきました。

パワーポイントでたくさんの図を示してくださったり、カラフルな資料をいただき、

一日に必要な野菜の量を、実際に野菜を見せていただいたり、

  

ご自身の体験も踏まえながら、とてもイメージしやすく教えてくださいました。

「なにが工夫できるか」「その人にとって無理のない工夫」

を考えていけるといいな~と思える講座でした。

 

 休憩に引き続き、

【講座9】

「妊産褥期のメンタルヘルスとケア、子どもへの影響」

亀岡シミズ病院 メンタルヘルス科 

精神科医長 島田稔先生よりお話しいただきました。

支援者として、「人に焦点を当てる」「その人を知る」とは? 

 お隣同士、またグループワークで、自分のことや相手の話を聞きながら、

学びを深めていきました。

  

より具体的に考えていくことで、実際の支援のイメージも深まり、

会場全体が盛り上がっていました。

  

 

昼食のあとは…2講座。

お腹も満たされ、さらにスキルアップのため、、学びを深めます。

 

【講座10】

「ハイリスク妊娠・出産・産褥期の疾患、合併症、治療について」

京丹後市弥栄病院 婦人科部長 福田美佳先生より、お話しいただきました。

 

 「ハイリスク妊娠・出産・産褥」と聞く難しそう~という印象ですが、

丁寧に整理して、細かい資料とスライドで、教えていただきました。

 

会場からの質問も出てきて、理解が深まりました。

支援が必要な人の妊娠・出産・産後の体の変化を知ると、支援の内容もまた変わる、

ということを考えさせられた講義でした。

 

【講座11】

「支援者としてのコミュニケーションスキルを学ぶ」

~女性とその家族をエンパワーメントするために~

親業訓練インストラクター 出張開業助産師の中川淑子さんより

コミュニケーションについて、お話していただきました。

まずは、エゴグラムを用いて、自分の自我のタイプを見つめてみました。

参加者同士でシェアをして、「わたしの心」を知ることができました。

  

また、身近な人の「悩みのサイン」を振り返ってみて、

「心の壁がなくなるような聞き方とは?」を考え、身に、つけるレッスンをしました。

実際の支援の場面でのコミュニケーション技術・心構えを学び、

ロールプレイングでは笑顔がこぼれました。

   

これから出会う方々にとって、心地の良いコミュニケーションがとれるように…

 支援者に必要な、

『I'm OK! You are OK! ~私には素晴らしい価値がある!~』

という言葉を口に出してみながら、使う言葉を意識してみようと感じる時間でした。

 

 

 

~参加者様の声(抜粋)~

・栄養士さんのお話は勉強になりました。  

 ベビーフードや簡単な和風だしの取り方は大いに活用して、母親が楽になるならいいと思います。

・石井さん自身の経験を素直に話しいただけたことで、頑張りすぎなくていいんだと、ホッとしました。

 ・メンタルヘルスの先生のお話では、産後のお母さんに接するときに気をつけることや、どのような明るさで接するのがいいかわかりやすかったです。

・ハイリスク妊娠・出産・産褥の疾患・合併症や治療について、医師の先生の話は分かりやすく丁寧に教えてくださりよかったです。

・中川さんの話は興味深かったです。自分の心を整え、支援していくことの難しさを感じましたが、勉強になりました。

・精神面、コミュニケーション凄く重要ですね。実際に支援するうえでの必要なスキル、普段からも勉強になるので実践していきたいです。

 

文責;丹後支部 東野直美

 


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