93歳・老大娘の日記

晩年を生きる

本を弔う

2017-03-25 11:33:02 | 読書

トサミズキ (オブジェは二人の妹の合作です)

人気作家ですから、京極夏彦氏の名前は知っていましたが、

妖怪と聞いて敬遠し、読んだことはありませんでした。

この本の購入が自発的なものか、どなたかの紹介なのかかなり前に買いましたので

忘れてしまいましたが、本の帯のキャッチコピーは強烈に私を捉えました。

「読まれぬ本を弔い、読んでくれる者の手許に届けて成仏させるが我が宿縁・・・」

この文言に私は胸が痛みました。途中で投げ出したり、買ってはみたものの

「積読」になったりが何冊かあるからです。

どの作品も著者は精魂込めて書いたのですから、読者は精魂込めてとは

いきませんが、それなりに読むべきと思いました。

コピーライターと言えば糸井重里さんしか思い浮かびませんが、

乏しい私の経験からだけでも、全ての商品(本も)にキャッチコピーの重要さを

痛感いたしました。

買手の心動かす センスある文言を考える人はすごいと思いました。

「積読」や途中投げ出しを反省と言いながら、お友達が面白くて魅力ある本を

送ってくれましたので「書楼弔堂」はとん挫しています。

コメント (10)
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