兼好法師
整理中、目に留まった徒然草、読むわけでもなくペラペラ眺めていました。
師は37歳のとき「命長ければ恥多し。長くとも四十路に足らぬほどにて死なん」と。
ところが50歳のころ、「老いて智の若き時にまされること、若くして貌の老いたるに
まされるが如し」と老いを賛美している。そして70歳まで生きました。
当時としてはとても長命です。
私は「命長ければ、恥多し」の言葉だけは知っていました。
兼好さんが言われたとは知りませんでした。
90歳以上の人口が150万人以上とか聞きました。
何を恥と思うかは人夫々ですが、年齢に比例してそれの多いことは確かでしょう。
分別もつきますから、若いときには恥と思わなかったことも恥と思うでしょう。
兼好さんでさえこのように思いが変るのですから
私のような凡人においておやです。今日の思いが明日変わることも。