天才から眺めたベルンハルト•リーマン”その2”〜リーマンの複素関数の基礎からアーベル積分の基本原理へ 2019年12月30日 05時15分42秒 | 数学のお話 前回の”その1”では、リーマンの第一の論文「複素関数の基礎」と第二の論文「幾何学の基礎」、そして第三の論文である「アーベル関数の理論」の間を行ったり来たりしました。少し解りづらい点もあったかと思いますので、少し頭を整理します。 まず第一の論文「複素関数の基礎」(1851年)でリーマンは、雑多な結果の集積であった複素関数論を体系化する事に成功します。つまり、”リ . . . 本文を読む