象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

こんなモノ落としてもた〜アウトドア・スピーカー編

2025年01月21日 06時06分50秒 | お題

 「今時の格安中華音源」でも書いたA106Pro(EWA製)が壊れたので、新しいスマホ用の据置きスピーカーを探す事にした。
 丁度丸4年の寿命だったが、バッテリーが次第に弱くなり、最後はボタンが壊れ、スイッチが効かなくなった。こうした出来の良い卓上スピーカーは(昨今の格安スマホ同様に)バッテリーがダメになると、その時点で多くのパーツがお釈迦になるらしい。
 だが、性能的には十分過ぎるレヴェルで、”小型でもパワフル”との噂はダテじゃなく、僅か2000円の出費で言えば年間500円となり、悪くない買い物ではあった。
 そこで、10年ほど前にAmazon(1390円)で購入したロジクールZ120を引っ張り出して様子を見たが、低音は鳴るものの0.6w×2の超低出力なせいか、タブレットで映画を見ると殆ど音が聞こえない。
 但し、モノラルスピーカーには飽きたし、Z120の様な左右分離型はケーブルの取り回しが面倒なので、サウンドバータイプの一体型Wスピーカーを探す事にした。


模索開始・・

 価格帯は前回のA106同様で、2000円前後を上限に左右合計で6W以上のパワーは欲しいし、音の解像度も豊かな方がいい。が、そうなると価格は天井知らずで、ウン万円にも跳ね上がる。
 音楽とは全くの無縁な私だが色々と調べ、中古でも未使用に近く、レヴューもそこそこのものを5つほどに絞った。価格が価格だけに、音域や音質はほぼ同じだろうが、ワット数の差がそのまま値段に跳ね返る傾向にある。
 勿論、ワット数だけでスピーカーの良し悪しが決まる訳でもない。事実、音圧(db)やスピーカーBOXの大きさや構造によっても、音は大きく変わってくるという。

 一方、どうやって価格を削るかだが、慣れ親しんだヤフオクは送料が高く、ヤフーフリマやメルカリは送料はタダだが、未経験なのでセキュリティ面が心配だ。更に、スマホ用スピーカーとなると、Amazonもヤフーも楽天も幅広い価格帯で数多くの製品を揃え、其々がほぼ互角で甲乙つけ難い。送料無料とは言えど、代金に送料が含まれてるのは明らかで、純粋な新品価格を推し量るのが難しい。
 但し、こういうのは迷う程に買うタイミングを失する。”たかが2000円前後の買い物に・・”とも思うが、過去に5.1chスピーカーやワイヤレスイヤホンを”安物買い”で尽く失敗してるので、どうしても慎重になる。

 確かに、そこそこのパワーとある一定上の音質を兼ね備え、価格も手頃なスピーカーを探すのは一苦労するが、その手のプロじゃないので、そこまで悩む程でもない。
 私がとった戦略は、絞り込んだ製品の新品価格を調べ、同じ様な製品の未使用に近い中古価格を調べる。すると、人気の製品以外は新品の半額ほどが中古価格となる事が判る。
 結果、未使用に近いWishSunのサウンドバー(5W×2、1500円)でほぼ決まりかけた。が、メルカリにカード情報を新規登録するのが面倒臭く、結局、(外観は無骨だが)8W×2の重音質と360°サラウンドが決め手となり、”X8”(深センHuayitaiテクノロジー)と言う無名メーカーのボックス一体型をヤフーフリマで落とす事にした。
 このタイプではAnkerSoundCore2(6W×2)が人気だが、新品で6000円、使い古しでも4000円近くする。それに、幅が15㌢程でサラウンドが実現できるのか?また、無名のメーカーでは同じ様な製品が新品で3000円弱で売られてるが、幅が18㌢と微妙なので、選択肢から外した。
 但し、後から判った事だが、サラウンドは幅とは殆ど関係ないみたいだ。


届いてみて・・

 ヤフーフリマの場合、ヤフオクと自動で連携ができたので、スムーズに取引が出来た。
 16w版”X8”はAmazonでは扱ってないが、楽天やヤフーで4400円~6600円で売られてる事を考えると、レヴューがほぼ皆無とは言え、未使用に近いのが(送料込みで)1350円というのも大きな決め手となる。幅も22㌢と、サラウンドを実現するには丁度いい様に思えた。
 実際に届いた商品を確認すると、思ったよりコンパクトで、750gにしては軽く感じた。肝心の音はごく普通だが、長く聴いててもストレスが溜まらないし、音量を少し上げればそれなりの重たい音を出す。  
 流石に、8w×2に見合うパワーと迫力とまではいかないが、2000円前後で買える格安スピーカーの様な、安っぽい”ドンシャリ”系の音質でない事は確かである。

 ただ、モードボタン1つでBluetoothとAUXを切替れるのは嬉しいが、タブレットがボロなせいか、この2つに音質の差は殆ど感じられなかったし、360°サラウンドの効果もあまり感じなかった。それに、FMラジオ(87.5Mhz~108Mhz)が余計で、モードを切り替える度にデカいノイズを拾う。
 ただ、スピーカー側で”一時停止/早送り/巻戻し”が行えるのはとても助かるのだが、この商品は中国の通販サイトで2000円前後で売られてはいるが、”価格に見合う、ごく普通の音”といえば理解してもらえるだろうか。

 という事で、色々と調べ上げた挙げ句に落とした割には、それに見合うトレードとは言えなかったが、”可もなく不可もなく”という所だろう。
 音質にはそれ程に拘らなく、2000円以下の格安スピーカーを探してる人の参考になれば・・と思う。
 では・・・


追記〜結構いいかも・・

 その後、4日ほど聴いてみての感想だが、ボリュームの調整次第では、迫力ある音が出せる事が判った。ただ、小さい声が聞きづらく、それ以外は十分なパワーを感じる。
 サラウンドというよりはダイナミクス感が強く、スピーカー側で音量を調整するよりも、タブレットやスマホ側本体で調整した方がずっと臨場感溢れる質感のいい音が出るみたいだ。
 多分、スピーカー内臓のアンプをケチってるのだろうか、音量を上げると(音割れまではしないが)途端に煩くなる。

 結果から言えば、ワット数を重視して正解だった。それにエイジング効果のせいか、時間が経つ程にいい感じの音になり、細かい人の声もクリアに聞こえる様になった。
 やはり、映画は(ドラマも含め)音で決まると、つくづく思い知らされる。
 今回は色々と迷った分、良い買い物が出来た。前回のA106Proも非常に音質は良かったが、モノラルで3wは(ドラマはともかく)映画を見るには力不足に感じていたし、10年前に買ったZ120もタブレットでは貧弱過ぎて聴くに耐えなかった。

 一方で、レヴューが殆どないので実際に聴くまで不安だった。万が一ハズレだったら、Z120の内臓チップを5w×2のパワーアンプ(PAM8406=900円)に交換する事も検討してたし、分解の手間を考えると微妙ではあった。だが、”X8”の筐体は頑丈で思った以上に作りが良く、音もそれに比例したもので、そんな心配は稀有に終る。
 但し、8w×2のパワーからすれば、AnkerSoundCore2(6w×2)に劣らない音かもだが、細かい点を除けば、無名の中華製格安スピーカーでも、かなりのレベルにある事も判った。

 という事で、”たかがアウトドア・スピーカーされど・・”と言うお話でした。



4 コメント

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Unknown (tokotokoto)
2025-01-21 14:26:00
ガッシリとした質感がここまで伝わってきます。
スピーカーを囲むエンクロージャーというのが重低音に左右するといいますが
スピーカーを囲む筐体の大きさや重さも重要ですよね。
私は横長のサウンドバーを使ってますが
音質は3w×3wにしてはまあまあでしょうか。
音量はダイヤル式で調整できるので、もっぱらスピーカー側で調整しています。

8w×8wならSoundCore3と同レヴェルですが、多分基本的な音質は同じだと思います。
でも未使用に近のが1350円とは
私のは新品で1600円ほどでしたが、それでも安く感じましたよ。
最近の中華スピーカーは価格相応ではなく超えた音を出してくれますから、いい時代になったものです。 
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tokoさん (象が転んだ)
2025-01-21 15:01:45
正直、アウトドア用でなくてもよかったんですが、頑丈そうなので思わずポチりました。
ところで、SoundCore3はアプリ上でイコライザーが調整できるんですよね。その代り、AUX端子がない。
それ以外はあんまり変わらないと思いますが、パワーがあるのは意外に大きいと思いました。
通常で聴く分には3w×3wで十分なんですが、私のオンボロタブレットはスピーカーもバッテリーも貧相で、外部スピーカーのパワーが必要でした。
ただ、A106proもタブレットでは迫力あるいい音出すんですが、スマホだと全然小さい。
ただAnkerやFUNLOGYとは異なり、明確なステレオサラウンドとまではいかないんですが、お陰で映画を見るのが楽しくなりました。 
ああそれと、カラーは写真では黒ですがブルーでした。
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音かスピーカーか (UNICORN)
2025-01-24 14:30:17
のどちらかに
拘るって所に帰着すると思う。
音に拘れば音の性質(波と粒子)を知る必要があるだろうし、スピーカーに拘れば(ハードも含め)その構造を理解する必要がある。
昨今は安くて音質がいのがそこそこ登場してるけど、開発元もアンプやスピーカーなどのハードだけではなく、ドライバやコーデックなどのソフトにも注目し、コンパクトでスマートなサウンドバーでも実用域の高いシネマサラウンドを作り上げている。

ここまで書くとメーカーの宣伝みたいだが、こうした高性能サウンドバーの価格は数万から数十万もする。
高価なサウンドバーで採用される仮想サラウンドには、人が左右上下の音を認識する仕組みをAIで解析し、疑似サラウンドで再現するが、解析の仕方で音質もサラウンド性能も大きく変わってくる。
一昔前は、5.1chや7.1chスピーカーシステムを部屋にセットし、大金を掛けて映画館みたいな環境を作り上げた輩も多かったろうけど、私はそこまで拘る気にはなれなかった。
個人的には、FUNLOGY辺りのポータブルタイプで十分だとは思うけど・・
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UNICORNさん (象が転んだ)
2025-01-24 15:37:02
色々と教えて下さって有り難うです。
サウンドと言っても様々な要素が複雑に絡んでるんですね。
私も結構調べたつもりですが、結局は”安いが一番”に行き着くんですよ(悲)。
AnkerやFUNLOGYも考えましたが、中古でも中々安くならないので今回は見送りました。
ステレオサラウンドに拘れば2台繋ぎとなりますが、1台でもそこそこの臨場感はあるし、サラウンドっぽく聞こえなくもない。
それに未使用に近い1350円スピーカーと割り切れば、音に拘りのない私には十分すぎるのかもです。
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