沢尻エリカが、NHKBSの「アナザーストーリーズ•運命の分岐点」の2代目の司会者(2016/10/12−2018/10/30)を務める様になり、彼女を見る機会が増えた。
因みに、初代MCは真木よう子(2015/4/1−16/10/5)で、3代目MCは松嶋菜々子(2018/11/6〜)だ。
しかし私が目にしたのは、美少女アイドルの頃の彼女ではなかった。慢性的な薬物の使用からか、グロテスクに豹変した化物に見えた。眼光は鋭くギラギラと輝き、まるで夜間に獲物を追いかける爬虫類の両眼に近かった。飛び出した眼を見て、”ヤッてるな”と直感した。
それでも、とても懐かしかったから、彼女目当てにこの番組を楽しみにしていた。
確かに、危険な香りがプンプンしていた。何時降板しても不思議じゃない、奇怪な雰囲気が充満していた。
沢尻エリカと松嶋菜々子
同じ司会者には、松嶋菜々子がいた。40代中盤にしては、美しすぎる。贔屓目じゃないが、30代前半の沢尻に比べ、美人の次元が違った。
さすが、我らの松島菜々子嬢だ。夢に出てきただけの事はある(”真夜中の訪問者13”参照です)。
再放送で沢尻エリカを見る度に、松嶋菜々子と比較した。そこには超えられない壁が立ちはだかってたのも事実。美女にも次元と奥行きというものがあるのか?
”沢尻エリカが松嶋菜々子を超える日が来るのかな”と、そういう風に考えながら、番組「運命の分岐点」を眺めていた。
その松嶋菜々子も今や離婚の危機にあるという。でもしょうがないよな、あれだけの大女優なんだからね。
現代ビジネス(Gendai Is Media)は、私がブログで良く引用するサイトだ。
大半が政治経済モノで、三面記事的なものはあまりない。しかしそこに、沢尻エリカに関するものがあった。
合成麻薬所持逮捕のニュースで知らない人はいないだろう。均整のとれたド派手なルックスは、田舎の親父が大喜びしそうな完全無欠の魅惑な雰囲気があり(笑)、好きな人も多いだろう。
「母になる(2017)」(日本テレビ系列)は、誘拐された息子と再び出会うドラマである。3歳で誘拐された息子と9年後に出会ったが息子は全く母の事を覚えていなかった・・・
主演は当時31才の沢尻エリカだった。 ドラマの展開よりも、沢尻エリカが母役として自然に演技している事に、感慨を持ってしまう。
解ります、親父的なそのお気持ち。思わず涙ぐんでしまいますね(笑)。
以下、”沢尻エリカの「別に」騒動を今振り返る”から紹介です。
「別に」騒動とは?
沢尻エリカ(当時21歳)が舞台挨拶で”べつに・・・”と言って、不思議な騒動が起こったのは2007年の事。早いものであれから10年になる。
沢尻エリカの挨拶にも驚いたが、それより驚いたのはみんなの反応だ。
日本中みんなで沢尻エリカに拒否反応を示した。ほぼ国民的な反応だった。え?そこまでみんなで反応するのか?と私は凄く驚いた。
勿論、沢尻エリカの態度は褒められたものではない。
主演映画のプロモーションの為に舞台に立ち、コメントを求められたが、自分から話そうとしなかった。
主演女優を無言のままに帰す訳にもいかず、司会者が”思い入れのあるシーンはありますか?”と聞いたら、”特にありません”と答え、撮影中にクッキーを焼いて差し入れした事に、その心情を聞かれて”べつに”と答えた。
確かに、プロモーションの場で大人がする様な受け答えではない。しかし、国民みんなで怒る様な事でもない。でも国民全員が怒ったのだ。とにかく異様な光景だった。
黙ってスルーすればよかったのだが、そう答えた。その一度の”べつに”発言がテレビで何回も放送され、今でもインターネット上で見られる。
結局、これが沢尻エリカのイメージとなった。”べつに”が一人歩きし、彼女は悪と認定されたのである。
つまり、純情な大衆はそんな彼女の”裏切り”を単純に許せなかったんだ。
特に田舎の親父連中は、それだけ沢尻エリカには期待してたんだ。自分の娘にしたい程の美少女だったからね。
そしてこの12年後、正真正銘の悪女になったのだが。全く笑えない負のシンデレラストーリーでもありますな。
”悪女”沢尻エリカの誕生?
当時、朝青龍と亀田一家と並び、2007年の三悪役としてマスコミに取り上げられた。
亀田一家のうち、特に悪く言われていたのは父親である。朝青龍は夏巡業を休んだのにモンゴルでサッカーしている姿が報道されて問題になった。
2007年の”三悪役は亀田→沢尻→朝青龍”というのが国民の合意だった。
3人とも”お行儀がなっていない”というだけで、国民的圧力を受けた。人前での行儀が悪いと、その悪さの程度によっては、日本国民は怒りだす。
ただ、このヒートアップの早さと感情による圧倒的な統一感は、島国的農耕族の本当の恐ろしさと、世間知らずの無能ぶりを露出していた。つまりこの時点では、沢尻エリカは犠牲者に過ぎなかったのだ。
しかし、その怒りが現実になるとは誰が予想したろうか?
お陰で、若干21才の沢尻エリカは、この騒動が発端で露出が減っていく。勿論、彼女が最初から望んでいた事かもしれないが。
2007年の秋の時点で何が限界だったのだろうか?
テレビドラマにも出演しなくなった。結婚し、離婚して、それぞれ大騒ぎになり、芸能活動も一時休止した。そして、やっと2014年あたりから本格的に復帰してきたのだ。
事件前の沢尻エリカ
”べつに”事件前の彼女は、清楚な美少女だった。「1リットルの涙」や「タイヨウのうた」などは、病気の少女の役だった。
真面目に生きているけど難病を抱えている少女。”べつに”と言い放つ様な、突っぱったイメージは全くなかった。大人が安心する様なタイプの純真な少女だった筈だ。
実際、当時の沢尻エリカはそういう顔をしていたのだ。判りますな、そのオヤジ臭いお気持ち(笑)。
正統派の美少女だった彼女が、アララいきなり不良になった?アレレそのままいなくなっちゃった?そんな感じである。
しかし2015年あたりから、プライムタイムのドラマにも復帰し、「ファーストクラス(2014)」「ようこそ、わが家へ(2015)」そして、「母になる(2017)」の主演である。
やっと元の所へ戻ってきた、そんな感じがした。日本中の田舎の親父は安心したろうね。”わしのエリカが戻ってきたぞぉ〜”って感じだったのかな(笑)。
そう、沢尻エリカは、こういう”困難があっても真っ直ぐに生きる”役を担っていたのだ。まじめに生きようという力を与えてくれる女優だった。いやその筈だった。
そして、2006年の「タイヨウのうた」から11年。20歳まで生きられるかと悩んでいたあの娘が、(そういう設定のドラマでした)、もう母になっている(ドラマの中では)。
つまり、高校の時の憧れの美少女が卒業以来11年ぶりに会ったら、何と美しい健気な母になっていたという感じだ。何だかよくあるパターンですな。
事実、沢尻エリカに気の強い役はあまり向いてない。悪役なら表面はとても優しいのに、奥底にヒヤリとする鋭利なものを抱いてる役が丁度いいと思う。
とりあえず、30代の沢尻エリカが見られるのは楽しみである。
以上、”現代IsMedia”からでした。
なぜ?沢尻エリカは真の悪女になったのか?
女優は見た目が全てだ。
その見た目のみで、大衆は好き勝手にイメージを膨らまし、ある一定の雛形に流し込む。その型に流し込まれた女優は、劣化や老化しない限り、その枠からはみ出る事は困難だ。
特に美少女であればある程に、そのイメージは最後まで本人を苦しめる。
TVが大衆の娯楽になり得たのは昔の事だ。今はTVドラマなんて娯楽にすらなりえない。当然、ドラマを見る層は限られてくる。勿論、都会でも、ドラマオタクや美少女オタクと呼ばれる連中は見てるかもしれない。
典型のTVっ子である私も、地上波は殆ど見なくなった。たまに韓流ドラマを見るが、オキニの女優がヌードをばらまかれ、飛び降り自殺したというニュースを聞いてから、気持ち悪くなり韓ドラも見なくなった。
沢尻エリカを窮地に追い込んだ日本社会の怖さも指摘されてはいるが、果たしてそれだけであろうか?
21才の沢尻エリカに何があったのかは分からない。復帰後の彼女に何がったのかも分からないし、10年以上前から薬物に手を染めてたとあるが、もうそんな事はどうでもいい。
ただ、彼女は国民が抱く”負のイメージ”の通りに生き、その通りの女になっただけだ。
ただ救いなのは、農耕族が好む様な目鼻パッチリの端正な顔立ちを持ってる事だ(写真参照)。逮捕といっても僅か0.09gの合成麻薬所持だ。世界レヴェルで見れば無罪に近い?
勿論、開き直る事も出来なくはない。
”薬物がなによ!芸能人なら誰だってやってる事よ。見てるアンタたちだって、美少女のイメージを勝手に作り上げ、股間を膨らませてただけじゃない!”
全くお互い様かもしれない。私達は彼女に本当は何を求めてたのか?
ドラマの中でワルになり、現実社会でも悪女になる。そうやってボロボロに腐れ果てる美女を只々眺めていたかっただけなのかもしれない。
そう、大衆は大衆が思ってる以上に、残酷で怖い存在なのだ。
最後に
「アナザーストーリーズ」の司会で、松嶋菜々子と比較された時に、沢尻エリカの運命は決していたと思う。
明らかに彼女は劣ってた。劣化は甚だしく、松嶋菜々子の美しさを引き立たせるに十分過ぎる程でもあった。
それでも、私は不思議と彼女には期待した。劣化した粗雑な顔立ちには、まだ生命力が漲ってる様に思えた。しかし悲しいかな、その生命力は薬物によるものだった。
30代後半になって分厚いメイクで復帰すれば、私も含め(悲)田舎の親父連中なら大喜びするだろうか?
ツキから見放された美女を演じ、実の息子にも見放され、それでも健気に生き抜いていく。そういう役柄ならいいのか。いや、「危険な情事」に登場する狂った娼婦役もいいかもしれない。
別に、沢尻エリカのファンでも親族でもないが、これだけのキャリアで幕を閉じるのは少し勿体無い様に思う。
”身から出た薬物”と言えばそれまでだが、役柄次第では、復活する可能性がありそうだと思うのは私だけか?
彼女の運命は21歳までだったのかな
転んだサンの記事見てると何だか沢木耕太郎の「一瞬の夏」を思い出した。書き方が似てきた。
何とかならんもんですかね。
「一瞬の夏」でもカシアス内藤の復活を願った沢木さんが再び裏切られるという展開で、やっぱり無理なんでしょうか。
脱がせようとしただけの事よ
この番組では、今年か昨年かに沢尻エリカを1~2回見た様な記憶があります。 相変わらず綺麗だなと思っていました。
又、見たいと思っていたら変わっていました。 と言う事で、2016~2018だったのも、本日知りました。
「1リットルの涙」のドラマを見てハマっていて、曲も気に入ってました。 もう、誠に残念であります。
我ら中年親父は辛いです。
でも結局はそういう事なんでしょうね。
女性でも彼女のファンは多いんですね。
たた、見てる内にドンドン変わっていきましたね。まるでオバケになった様で。
薬をヤルとかなり豹変してたらしく、手に負えなかったらしいです。残念な結果になりました。ご指摘どうもです。
言われてることが事実(多分事実だと思う)だとしたら、彼女はもう終わってますよ。
美少女アイドルの頃からトゲのある女ではあったけどね。女は見た目じゃわからないというが、中身も派手で粗っぽい性格だったとは...
だから芸能界に進むんだろうけど...
見た目が全ての世界だから。
でも結婚する旦那も旦那だけど。
復活に期待ですかね。