私が(大方)頭に描いた理想的な葬儀だった。
”直葬”に次ぐ2番目に安い”火葬式”という事で、オプションを一切外し、値切りすぎたかなと心配した.
しかし、霊柩車は黒塗りの本格仕様だったし、自宅で行ったお通夜も(戻り)初7日もとても満足な出来であった。
特に、50年前に大金を叩いて作った大きめの仏壇が大きな貢献をもたらした。葬儀屋からもお坊さんからも、”仏壇がとても様になってる。これならお通夜も葬儀も映えますね”と、お褒めの言葉を頂いた。
因みに、葬儀屋のお通夜や本葬は棺桶だけなので、いくら花束で飾っても(どうも)寂しく映るという。
”黙っとけ!”
勿論、集まった親族たちの愚痴とか余計な一言とか、とても苛つく点も多々あった。
特にお袋の叔母の1人がやけに細々としつこいので、”黙っとけ!”とついカッとなってしまった。叔母は気落ちしたせいか、トイレでゲロを履き、そのまま倒れ込んでしまう。
もう1人の叔母がいたが、彼女も脚がやや不自由で動けなく、私が抱え起こしベッドに寝かせた。(死体みたいに)衰弱してたので流石に怖くなり、看護師をしてる娘さんに電話して来てもらった。
娘が来ると、(生意気な)叔母さんは何とか元気を取り戻し、大事をとって娘さんと共に帰宅してもらう。もう1人の叔母さんも気落ちしたせいか、帰ると言い出した。
他にも数人の親族がいたが、意味不明な難癖をつけた挙げ句に帰ってしまい、結局お通夜は私一人となる(悲)。
しかし、死んだお袋と一晩中呑み明かすのも不思議と悪い気分じゃない。本当に怖くなったら隣組の同級生を呼ぼうとも思ったが、その必要もなかった。
とにかく、不思議と寂しい気が全くしないのだ。お袋の死顔を覗いても、今にも起きそうな程に健常で穏やかなのである。
これが早世した親父や兄の時は全く違った。極端にやせ細り、病苦を抱えたまま棺に押し込まれ(た感じで)、その喪失感は今でも拭い切れないでいる。
つまり、”楽に死ねる人生”が如何に尊いものかを教えられた気がした。
お通夜の間は、映画を見ながら一晩中起きていたが、あっという間に夜が開けた。
一夜明けてみると、一層満足感が蘇ってくる。
お通夜と火葬式の丸2日間は、一人で大半をこなし、満足に食事も出来なかったから殆ど一睡も出来なかった。
遺体の横で2日間を過ごすのは、そう簡単に出来るもんじゃない。ただ、人生を全うした遺体からは魂が抜け出てるのがハッキリと体感できたし、怖くはなかったが、熟睡となると別問題ではある
火葬式を無事終えた晩は、2階の自分の部屋で寝た。まだ気が張ってたせいか、途中で何度も起き、2軒ほど離れたお座敷部屋にあるお骨仏に何度か手を合わせ、夜中の3時くらいに床につくと、そのまま2時間ほど熟睡した。
喪服の女
葬儀の前の1週間ほどは母が危篤状態だったので、かなりの熟睡だったし、久しぶりに夢を見た。
夢の中でも、やはり舞台はお通夜である。
私の横には、喪服姿のブロンド女がいた。
黒いストッキングと黒のミニスカートに包まれた肢体は、葬儀の陰鬱さをふっとばす程の豊満さと魅惑に溢れていた。
ただ不思議と、それが誰の葬儀なのかは判らない。とにかく私は、横にいるブロンド女と一緒にお通夜に参加してたのだ。
ピタリと身体に張り付いた黒いドレスと眩いばかりのブロンドヘヤの組み合わせは、塞ぎ込みそうな気持ちを払拭させるに十分過ぎる程だった。
私は、周りに誰もいない事を確認し、女のスカートを捲り上げた。女は何も抵抗しない。
陰鬱さから悦楽の絶頂に上り詰めた私は、ブロンド女にピタリと纏わり付いてるドレスを引っ張がし、一気に犯すつもりだった。
しかし、夢の舞台はすぐに変わった。
私達二人は、ある別の部屋にいた。女は既に素っ裸になっていた。
私は女の小ぶりな2つの乳房を、我を忘れ強引に弄った。それまで落ち込んでた分を取り戻すかの様な勢いで、女を犯してしまう。
女の顔をよく見ると、先ほどの金髪女ではなく、ショートの黒髪の日本人だった。顔はよく覚えてはいないが、ブロンド女よりかは少し若く華奢に感じた。
しかし、女と戯れるほどに彼女の乳房が小さく平らになっていく。最期には男のような体型になってしまい、さすがの私も興ざめしてしまう。
和服の女
そして、三度夢の舞台が変わった。
私は、黒い和服姿の(高島礼子似の)ベテラン女優とプレハブ小屋にいた。
中年女が差し出すお茶を飲むとすぐに眠りコケた。目が覚めると、目の前には大きな怪獣が迫っているではないか。
”何だこの世界は?”
私が混乱してると、何と大谷翔平がやってきた(ここでも現れるか大谷!)。
”何か変な事でもありました?”と笑っている。
”今さっき、怪獣がいた。あの女の正体は怪獣だったのさ”
”女って何処にもいませんよ”
”和服姿の中年女優がいただろ?”
”ああ、あの人?あの人は女優じゃなく、彫刻家ですよ”
”いや、れっきとした中年女だったさ”
”いえ、あの男は大きなお面を彫り、外側に飾ってるんですよ”
”それが怪獣に見えたのか?”
”あの男が高島礼子に見えるなんて、どうかしてますよ”
大谷はずっと笑い転げていた。
ブロンド女にショートヘヤの女に高島礼子に、一体何の繋がりがあるのだろう?
そこで夢から覚めた。
最後に〜全てはシンプルに
その後も、変な夢を幾つか見たが、思い出せない。
この夢記事はブログを再開した時に最初に書こうと思ってたが、内容的に無味乾燥すぎるのでボツにしようと思っていた。
しかし、葬儀の後の初夢にしてはユニークだと思え、一応残しといたものである。
以前からずっと思い描いてた、シンプルでイメージ通りの葬儀だったが、(難グセをつける)親戚と(バカ高い)お布施と(煩わし過ぎる)香典返しさえなければ、100満点を付けてもよかった程だ。
父はともかく、兄の葬儀は無駄に費用が掛りすぎて、100%失敗に終わった。葬儀屋に言いくるめられた私も大バカだったが、その反省が今回に大きく生きたと思う。
参列した親族や客に出したのはお茶だけである。更に、ペットボトルのお茶と紙コップさえあれば、台所は殆ど汚れずに済む。
”おもてなし〜”を排除するだけで、これだけシンプルな葬儀が可能になるのを思い知らされた。
勿論、実によく動いてくれた葬儀担当者の手腕と貢献も忘れてはならない。
日本の葬儀には、排除するものがもっと他にも沢山ある様に思う。
オプションを一切外したが、葬儀屋で行うド派手な葬式よりもずっと充実していた。
参列した人達からは決まって(母の)写真を褒められたが、コンビニでカラー印刷(写真画質、600円)したもので、葬儀屋に頼めばモノクロでも1〜2万はする。
近い将来、棺が(Amazonでも買える様な)ダンボール製の折りたたみ式になり、葬具一式や霊柩車が借りれる様になれば、もっと簡潔に安くできるだろう。
悲しみに暮れる喪主の負担を軽減するには、”愚直なほどシンプル”な葬儀のあり方を考え直す必要がある様に思えるのだが・・・
また夢で、様々な女性との交流を楽しんでください。
まるで悪霊が棲み付いてるような感覚でしょう。
意地悪婆さんも度が過ぎると自分に跳ね返ってくるんです。
でも思い描いた葬儀でなによりでしたね。
意地悪い叔母たちを排除できれば、もっと理想的ですが・・・
しかし母の死により、親戚(特に母方)の付き合いがほぼなくなるから、それだけでもホッとしてます。
そういう意味では、悲しくも嬉しくもある変な葬儀でしたね。
親戚(特に母方)への香典返しは悪霊そのものです。見せしめのように、結構な現金を包んでくるんですよ。
だから、1万円を香典の限度にして後は現金封筒で返そうと思ってます。
それくらいしないと、悪霊は振り払えないかもですね。
気持ち痛いほどわかる。
包まなくていいと言ってるのに
金持ってんだべ〜って感じで、大きな顔して包んでくるやつ。
田舎にはそういうのが多いんだよね。
昔ながらの嫌味な風習ばかりが生き延びて、
理想的な理念はどこかへ吹っ飛んじゃう。
転んださん流にいえば
香典に憑かれた嫌味なオバサンたちってところですか。
直葬は知っていたのですが、火葬葬は初めて
知りました、
私は出来れば直葬でいいと思っていました、
大変参考になりました、
お金をかけるだけがいい葬儀ではないですよね、
お母様も最後の夜に息子さんと二人きりで過ごせたことは
嬉しかったでしょうね。
遅れましたが、ご母堂様のご冥福をお祈りいたします。
49日法要は私とお坊さんだけで済ませる予定でしたが、これまた嫌な叔母さんが二人でやって来るという事で、嗚呼オウ・マイ・ガー状態です。
この叔母さん連中が、バカにみたいに現金を包んでくるんですよ。もう狂ってるとしかいいようがない。
私が子供の頃から叔母さん連中は狂ってましたね。まるで化け物みたいでした。それは今でも全く変わりないです。
自分の呪われた運命を恨むしかないんでしょうか。助けて〜tokoさん!
逆に費用と手間が掛りすぎて、それに物理的に無理っぽです。
まず、自宅に遺体を運ぶ専用のバンが必要ですし、無事運べたとしても棺桶が必要になる。つまり、葬儀屋は棺桶に入った遺体をそのまま火葬場に運ぶだけです。
私の場合、火葬式でオプションを一切外し、16万ほど(お布施は別)で、火葬費が1万円、火葬での読経が6万と、戻し初7日が4万でした。
とにかくオプションと読経がやけに高いので、特に読経をケチるかですね(笑)。
でもこれからは葬儀とお布施が激安化する可能性もあるので、火葬式の方が安全牌ですかね。