日本のメディアは､もっとウクライナ情勢を中継すべきだ

　ロシアがウクライナ最大のザポロジエ原発を攻撃したという速報が出た。
　もし本当だとしたら､実質の核攻撃と同じである。つまり､核兵器を持たなくてもミサイルで原発を狙えば､実質の核攻撃である。
　ロイターは確認できてないとしてるが､今は嘘である事を願うだけだ。

　因みにそのロイターによると､ザポロジエ原子力発電所の発電ユニット1基がロシア軍の攻撃で被弾し､発電所の一部が燃えている。消防隊が攻撃を受けており､消火活動を開始できないという。
　また､火災は敷地外の訓練用建物で起きたと発表し､原発の施設責任者は現地TVに対し､”現場の放射線の安全は守られてる”と述べた。

　一方でIAEA(国際原子力機関)によると､ウクライナから受けた報告としてロシア軍の戦車などが隊列を組んでバリケードを破り､侵入したという。
　ウクライナのクレバ外相はツイッターで､ザポロジエ原発がロシア軍から全方向からの攻撃を受け､火災が起きてる事を明らかにした。その上で”もし爆発したら､チェルノブイリの10倍以上の影響が及ぶ・・・”と訴えた(NHKWEB)。

　こういう遠く離れた国の有事とはいっても､実際の核攻撃に準ずるような規模の大惨事は､ネットだけではなく地上波やBSでもリアルタイムに報道すべきだ。
　もし､今回のプーチンの狂気の侵攻を許せば､いやこの蛮行がプーチンの勝利に終われば､中国は台湾と日本に侵攻し､(最悪だが)核攻撃するかもしれない。その確率は少なくはないと思う。
　その上､(あまり考えたくないが)北からは北朝鮮とロシアが侵攻するかもしれない。
　つまり､ウクライナの危機は日本の危機であり、キエフ侵攻は東京侵攻でもある。

　こんな世界的恐怖の真っ只中でも､地上波ではバラエティや愚痴ばかりのワイドショー､BSでは(煩いだけの)ジャパショップや(誰も見ない)海外ドラマをのほほんと流す始末。
　ネットでも”ウクライナ危機”や”キエフ侵攻”で検索しても､1習間前の記事がトップに載ってたりする。
　”ザポロジエ”で検索したら､やっとまともな記事が沢山賑わっていたので少しは安堵したが､日本のメディアはこういう事にはもっと敏感になってほしいもんだ。

　たった一発の旧式のミサイルでも､原発を狙えば､核爆弾と同じである。
　これまで人類が苦労して積み上げてきた全てが吹っ飛ぶ可能性もある。
　たった1人の狂人の為に､無益な戦争は繰り返すべきではないし､無駄な血は一滴たりとも流すべきではない。