”何で舐めなきゃいけないのよ”
”舐めるのが仕事だろ?”
”舐めるのが仕事って?一応は女優なのよ!舐める演技をするのが仕事なのよ、私は!”
”だったら、素直に舐めりゃいいじゃないか”
”だからイヤだと言ってるの”
”それじゃ仕事にならねーだろ”
”でも嫌なのは嫌なの。イヤなら手コキだけでもいいって監督も言ってるし”
”裏ビデオで手コキだけか?バカにしてんのか?”
”バカはアンタの方じゃない?”オツムもイチモツも所詮、馬並みよね”
桜モネ
AV女優の桜モネは、一日中不機嫌だった。この業界に入ってから、既に5年になるが今日ほど機嫌が悪い日はなかった。
それでも10代の頃はスタッフからチヤホヤされ、ギャラも同期の同僚よりか多少は良かった。しかし順調だったのは、10代の最初の2年間だけだった。その後、女の無修正の動画が流出し、人気は急落した。
”なんだ!モネのアソコは結構、黒ずんでるじゃないか”
”ピンク色してると思ってたのに、AV女優って20過ぎると、顔もアソコもすぐに劣化するんだな”
20歳になって心機一転、モザイクなしの裏ビデオ業界に主戦場を変えた。
そこでも最初の数カ月は居心地が良かった。”男優”も優しく接してくれて、まるで恋人同士のSEXの様な錯覚に感じる事もあった。仕事を忘れ、本気でイッた事もあった。
それでも監督は笑っていた。終始和やかな空気が現場には流れていた。
空気が変わったのは、門外の素人スタッフが多くなってきた頃だ。闇業界には”闇のルール”がある。しかし、AV業界もブラックなままでは過当競争に敗れ去ってしまう。生き残るには新鮮な血や優秀なスタッフやキャストが必要なのだ。
所詮、AV業界と言えども、重労働の製造業系単純作業には変りはない。ヤッてやってヤリ捲って、薄利を掠め取るしかない。
やがて、大手映画会社のスタッフ経験者や元有名プロダクションの俳優とか、そういった高慢な人種が”ブラック”業界にも参入してきた。
三階堂オサム
ある日、新人の”男優”が入ってきた。名前は三階堂オサムと言った。
”男根”は立派だったが、態度は横柄だった。裏ビデオ業界といっても、女優は男優を選ぶ。特にその性格で男を選ぶ。よほどお金に困ってない限り、男を選ぶのだ。
つまり、ドでかい陰茎を自慢するのは男だけなのだ。
しかしその男は、有名私大卒のエリートだった。日本アカデミー賞新人賞のノミネートに挙がった事もある、将来を嘱望された若手俳優だった。
しかし、高給エステの店員に本番を強要した挙げ句、暴力を奮ってしまった。執行猶予の判決が出たが、その期間中、今度はコカインに手を出した。故に、表舞台には出られなくなっていたのだ。
最初は、モザイクありの著名なAV業界にいたが、そこでも問題を起こしたらしく、裏ビデオ業界に堕ちてきたという訳だ。
しかし見た目は悪くはなかった。むしろ桜モネのタイプだった。”性格さえ治せば、ひょっとしたら”と思わせる清楚な雰囲気もなくはなかった。
女は監督に言った。”三階堂さんとヤラせて下さい。監督!お願いします”
監督は笑っていた。”モネに務まるかなぁ?あの男は一癖も二癖もあるぜ”
”大丈夫、経験は私の方がずっと上です。あの程度の優男なら、いくらでも経験してますから”
”よーしわかった。じゃ早速イッてみようか”
簡単な台本が渡された。台本と言ってもポコチンシャブって本番してハイ終り、唯それだけだ。
女は初対面の男に軽くお辞儀をした。しかし、男はふんぞり返ったままだ。
”なによこの男💢何様のつもり”
内心そう思いながら、撮影が始まった。既にお互いに緊張感はなかった。女はさっさと仕事を済ませ、僅か2万円の出演料をもらい、次の撮影に向かう事ばかりを考えてた。
最初のトラブル
しかし、そこでトラブルが起きた。女が男のイチモツを舐めようとすると、男は激しく女の髪の毛を引っ張り上げ、乱暴に自慢の巨根を女の喉奥に押し込んだ。
女は窒息しそうになった。男はそれでも力を緩めない。そのまま女は抵抗を辞めた。
監督は演技だと思い、カメラを回し続けた。
暫くすると、女は口から泡を吹き出し、力なく失神した。
監督が間に入り、男に注意した。
”おいテメエ!なにか勘違いしてねーか?これは演技だぞ、セメントまがいの殺戮プレーじゃないんだ”
三階堂オサムは冷静だった。”でもこっちの方がずっと絵になるでしょう。緊迫感もあるし、臨場感も悪くない。演技といってもリアル(真剣勝負)ですから”
監督は激昂した。”お前はバカか!女がサツに訴えたらどうする?再び留置所行きだぜ?そうなったらお前の人生は終るよ”
女が意識を取り戻した。いきなり男に近づくと、目一杯のビンタを食らわせた。
男は女の喉物を掴みかけた。監督が間に入り、なんとか騒ぎは収まった。
”だから言ったろ?一癖も二癖もあるって”
”でも、あんな荒ワザで来ると思わなかったわ。今度同じ事やったら、イチモツを噛みちぎってやる”
監督の為に
それから、1週間がたった。男は落ち着きを取り戻し、少しは反省したらしく、淡々と仕事をこなす様になっていた。しかし、女はまだ後遺症に悩まされ、仕事を休んでいた。
監督が心配になって女に電話した。
”どうしてもイヤなら、手コキから始めようか”
”手コキだけで撮影になるの?”
”高給エステ風のシナリオにすればいい。アイツにはお似合いさね”
”それだけでいいの?”
”これ以上問題を起こしたくないのさ。ブラックといっても零細企業の悲しい所よ。それに俺の娘もまだ小さいし、ここで仕事を失う訳にもいかんよ”
”わかりました、今すぐ向かいます”
桜モネは監督の為に演技をしようと誓った。恩は人の為になる?である。
三階堂オサムは、最初に出会った時とは違っていた。いや女にはそう見えた。
監督は簡単な台本を二人に見せ、すぐに撮影が始まった。
男は最初から不機嫌だった。それでも仕方なく台本に従っていた。女も仕方なく男の自慢の巨根を弄っていた。
イチモツが大きくなると、女の性器の割れ目に男根の先を擦りつけた。テクニックでは女の方が一枚も二枚も上手だった。
男は意外にもイキそうになった。”これじゃマズイ”と悟った。
二度目のトラブル
男はいきなり、女の髪の毛を引っ張り上げ、大きくパンパンに膨れ上がった自慢の陰茎を女の手から取りあげた。
三階堂は監督を睨みつけた。
”オレに対する当てつけか?ここで本番を強要して、逮捕っていう段取りだろう?”
監督は笑っていた。
”ああ、その通りだね。サツ役の男優もちゃんと用意してある”
”その男が俺をとっ捕まえ手錠をはめ、殴り飛ばすって段取りか?そんなシナリオ聞いてないぜ?”
”だから最初に言ったよな!この業界では台本なんてあってない様なもんだと。皆そんなルールの中で仕事をやってるのさ、モネも俺もな”
三階堂はキレた。
”俺を手コキだけでイカせて、笑い者にしようって訳か?だったらエステで隠し撮りすりゃいいじゃねーか!”
監督は笑ってた。
”いや、こういうのは体験者がいいって思ってな。だってお前は何度もサツにお世話になってるだろう?いい役柄じゃねーか”
”バカにしてんのか?闇には闇のルールがあると言ったろ?だったら、俺様の自慢のイチモツを女は奴隷みたいにシャブり捲って、本番でイカせるのが筋だろう”
モネが口を挟む。
”わかんないわね、あんたも。アンタのイチモツが臭すぎるからシャブりたくないのよ”
男が言い放つ。
”お前は男根をくわえ、ファックされるしか能がない生き物だろ?だったら黙ってシャブッてろ”
”何で臭いイチモツを舐めなきゃいけないのよ”
冒頭のひと悶着の後、モネが百歩下がり、男の言い分に従う事にした。撮影が中断して損をするのは、女でも男でもなく監督だからだ。
男と女の駆け引きと
女にはある策略があった。マンションを出る前から、このシナリオは想定内だったのだ。その為には、出来るだけ男を興奮させとく必要があった。
女は何事もなかった様に、男の巨根をシャブリ始めた。男が”絶頂”に差し掛かったその時、男は右腕に力を込め、女の髪の毛を鷲掴みにし、女の喉奥に自慢の陰茎を力任せに突っ込む。
ここまでは男のシナリオだった。
モネは気絶したふりをした。
男は笑っていた。”所詮、この業界は性の奴隷さ。嫌よ厭よも大好きなのさ”
女は男のシナリオが読めていた。女を気絶させ、本気で犯すつもりだったのを。
しかし、ここからが女のシナリオだった。女が大きな瞳を見開き、男を睨みつける。
男は少し狼狽した。全身が恐怖に震えるような錯覚に襲われた。
三階堂の下半身が痙攣し始めたのを察知すると、女は待ってましたとばかりに、両顎に全身の力を集中する。そして、一気に男のイチモツを噛みちぎった。
男の下腹部と女の口腔は真っ赤に染まった。まるで、バーガーショップで悪さを仕出かした子供みたいだった。
自慢だった男根の一部は力なく床に堕ちた。もう一つの取り残されたペニスも、みるみる内に紫に変色し、結局”使い物”にならなくなった。
その後
三階堂オサムは今や、”オカマ”となり映画界で大活躍する。念願だった大手映画プロダクションと契約し、幅広い役をこなす”女優”に変貌していた。今年の日本アカデミー賞では、「高給おかまエステの陰謀」という作品で、助演女優賞の一番手につける。
一方、桜モネは”裏女優”を引退し、今度はAV業界初の女性監督&プロデューサーとして再出発を誓う。デビュー作品は、ずばり「イチモツを喰い千切る女」だとか。
結局、このフィクションで言いたかったのは、どんな負の要因も考え方次第ではプラスの結果になるという事。単なる”エロドラマ”ではないのです。
因みに、登場人物及びシナリオは全てフィクションです。ショートショートのつもりが長くなってしまいました。悪しからずです。
そしてアメリカでもアカデミー賞取りま〜す。
セクハラなんて出世の為なら全然平気でーす。
でもハリウッドではこういうのが当り前なんでしょうね。怖いですねぇーハリウッドは。
物語と同じくイラストとてもキレイですょ
次回のショートショートも期待してまーす。
ではサイナラ👋サイナラ👋サイナラ👋
アメリカではこういった話は珍しくもないんですが、本当はもう少し短くしたかったんですが、やはり4千字オーバーになりますね。
これからも応援宜しくで〜す👋
できれば感想もお願いでーす(^^♪
やっぱりナメたくないでーす
でも私の猫はよくナメるけどね(^^)v
イラストに出て来るようなブロンドだったら、転んだサンも喜んでイ○○ツさし出すんでしょ?
胸少し垂れすぎてるけど、そこがソソるのかな
ではサイナラ👋
7年間チッコイキンキン付けてたけど
結局、飾り物のままでした
術後、切除痕を舌でペロペロ舐めて
愛犬なりに痛々しく名残惜しんでいたのが
何とも不憫で可哀想でした
人工キンタマ(笑)って、犬も猫も判るんですかね。
そう言えば、故パンダ猫もしょっちゅうポコチン舐めてました。お陰でタヌキのキンタマみたいになてました。
まるで脚本家はだしだな。
でも、AVの現場ではこういうトラブルもあるんだろうか?よくわからないけど。
なかなかイイネが集まりませんね。
映画の脚本にしても悪くはないですか。サスペンスを織り交ぜても面白いかもですが。
昔の記事にご訪問頂きありがとうす。