私は、誰が何と言おうとレギュラーコーヒー派だ。
”インスタントの本当の実力”でも書いたが、昨今のスプレードライ・コーヒーは安くて美味しい。コーヒー専門店の生豆の炒れたてには勿論負けるが、コンビニのレギュラーコーヒーと比べれば、そこまでの差はないと思う。
そうは言え、長らくインスタントを飲んでると、やはりレギュラーコーヒーを飲んでみたくもなる。
今私が飲んでるのは、地元のスーパーで売ってる格安スペシャルブレンド(写真)だ。ブレンドには他にモカとブルーマウンテンがあるが、癖のないスペシャルが一番私には合う。
コーヒー豆のランクとしては、喫茶店のブレンドかコンビニコーヒーと同レベルであろう(多分)。
価格は400gで330円(当時は278円)だから1杯約10円。インスタントの安いやつが1杯5円程だから、倍の価格差がある。でも少なくとも、喫茶店やコンビニよりかは、ずっとずっとお財布に優しい。
そういう私も、10年ほど前は生豆をフライパンで煎り、ミルで挽いたもんだ。
浅草のワイルドコーヒーだったか、500gで千円ほど(送料込)の安いコロンビア豆をネットで購入してたが、流石に典型の”安かろう”であった。
それ以降、レギュラーコーヒーは胃が凭れるようになり、一時インスタントも受け付けなくなった。
そういう事もあってか、喫茶店を利用する事は殆どない。利用したとしても、軽食を注文するくらいで、コーヒーはまず注文しない。
女性はともかく、男性で喫茶店を利用する輩は、”去勢した牛”にしか思えない。家で大人しく緑茶を飲めって言いたいが。
現在の人気の喫茶店はテーマパーク状態で、何でもありの子供騙しの遊園地みたいだ。しかし、昔のローカルな喫茶店には、大人の不思議な魅惑と雰囲気があった。不良の溜り場の様な毒々しさもあったし、独り深い思考に落ち込む独特の場がそこにはあった。
そんな昭和の喫茶店に比べると、昨今の喫茶店はファミレス以外の何物でもない。といったらファミレスに失礼か?
コーヒーの原価って?
ホテルのラウンジで飲むコーヒーは約1000円、喫茶店のコーヒーは安くても350円、コンビニは100円と、味にはそれほど違いはないのに、この価格差はどこから来るのか?
以下、「コーヒーの原価ってどのくらい」から一部抜粋です。
最高級のコーヒー豆の原価は6000円(/kg)前後で、ホテルや喫茶店、大手コーヒーチェーンやコンビニなどで多く使われてるのは、2800~3000円ほどとされる。
故に、最も普及してるコーヒー豆で、1杯あたりの原価は約35円。飲食店の原価率が30%とされるので、350円で提供する喫茶店は10%となる。しかし、人件費に家賃に設備費などの諸経費を入れれば、原価は100円ほどに跳ね上がり、原価率は結局30%近くなる。
これら原価率を下げる為には、”売れるメニュー”を効率よく用意する必要がある。
勿論、それが出来れば苦労はしないが、それが出来ないから、メニューがやたら多くなる。お陰で仕入れの無駄も半端なく、実質の原価はもっと上昇する。
因みに、ホテルのコーヒー原価は1杯あたり150円ほど。しかし、建物や内装やサービス(人件費)などに多額の費用を投じてるので、実質の利益はレストランなどとあまり変わらないという。
一方、コンビニは一般のカフェより原価率が高い(セブンイレブンは原価率約47%)。しかし人件費が掛からなく、回転率が高いので、しっかりと利益を上げてるようです。
同じコーヒー豆なのに?
ホテルも喫茶店も大手チェーンもコンビニも、そして私が今飲んでるスーパーの格安コーヒーも豆自体は同じだとしたら、コーヒーを呑むというより”雰囲気を呑んでる”事になる。
高給コールガールと同じで、サービスが全く同じだとしたら、持ってるモノが同じだとしたら、風船を膨らましただけのダッチワイフと何処が違うのだろうか?(笑)
我々エロ親父は、”雰囲気を抱く”為に大枚を叩くのだろうか?エロとはそんな程度のもんなのか?(悲)
それでもアナタは、ホテルのラウンジでコーヒーを飲むのか?
勿論、ホテルのエレベーターで美女と出会う確率は、家に居るよりもずっと高い筈だ。それに、ホテルの受付嬢をナンパできる可能性もゼロじゃない。
いやひょっとしたら、金持ちがうっかり落とした財布を拾うかもしれない。
そう思えば、1杯1000円のコーヒーも安いもんだ。
でも、何もしないでロビーの片隅に座り、空想に耽ってた方がずっとリーズナブルじゃないか?
とその時、美女が寄って来て、ウィンクする。
”何、独り考え込んでるの?”
”いやね、4次方程式のガロア群を考えてたところさ。群の対称性がどうも導き出せなくてね”
”アララ、何のお話かしら?私をバカだと思って、からかってんでしょ”
”バレちゃったか。全てはお見通しなんだよな”
”だって、私の事ずっと見てたでしょ?”
”いやね。君とエッチした時の原価率を考えてた所さ。ズバリ30%と見てるが、どうだ間違ってるかな?”
”たかが30%でデキると思ってる訳ね?”
”いや、期待値に過ぎないんだよ。間違ってたら謝るしかないね”
”そんな事ないわよ。ロビーでコーヒー飲んでるエロ爺よりもずっとマシだわ”
”いやね、ホテルのコーヒーって、風船を膨らましただけのダッチワイフに思えるんだ”
”どういう事?”
”だって、雰囲気という空気を呑んでるだけだからね。コーヒー自体には何の意味もない”
”アナタって面白い人ね。私が原価率30%のダッチワイフかどうか、試してみる?”
こんな会話がある筈もないが、やはり、コーヒーとスケベは原価率を重視すべきだと思う。
所詮は、コーヒーも売女も原価は同じ筈だ。高く売りつけられるか?安く買うか?それだけの問題のような気もする。
ホテルのロビーと美女って定番中の定番だけど、こんな纏め方もあるんだ。
さすがに群の対称性には参ったね。
美女も動揺したろうね。原価率に期待値に4次元のガロア群と、数学パワー全開だな。
もっともっと転んだ君の短編モノを読みたくなったよ。
ロビーの女とコーヒーと数学的思考に耽る男の接点を描きたかったです。
これからもショートストリーもぼつぼつと記事にしますんでよろしくです。
インスタントではないけれど、余計なお金がかからない。しかし、男は高いコーヒーを飲みにホテルのラウンジに出かける。そう夢を買いに…。
ビコさんもひょっとしたら喫茶店マニアかなとも思ったんですが。
でも結局は、雰囲気を飲む為にお金を払ってんですよね。
そういう私はラウンジでのコーヒーとか飲んだ事ない。本音を言えば、コーヒではなくてお酒を呑みたいんですが。
でも、今の店って凄く洒落てるのよ、先生が知らないだけで
ガロア群ほどには本格的じゃないけど、すごい凝ってる店もたくさんあるし
でもね、最後の会話のシーンはさすがよ
原価率30%の美人娼婦が近寄ってくる辺りは
どこか異次元のロマンスを感じちゃうのかな👅
そんなに洒落てんですかね。
そう言われると、新しいものに弱いオジサンはつい足を運びたくなります。
イカンイカン、邪念が入ってしもた。
でもね、高給娼婦と一緒で、原価率が極端に低いのよ。30%はともかく、10%を切るかもだ。
つまり、喫茶店のコーヒーは90%がHoo女史が言う凝った雰囲気なのよ。そこに異次元のロマンスを求めたがるのかもね。
しかしコスプレ費やリムジン代が大きくかさみ
とても高くつく
結局ラウンジのコーヒーと同じなんだろね
タダほど高く付くことはない。
コーヒーも娼婦も高級な雰囲気が全てなんでしょうか。
コロナが収束したら、ホテルのラウンジでコーヒーでも飲んで、美女を眺めてみたいですね。