1982年4月。私の心の中で、僅かながら激震が走った。
あの山下達郎が竹内まりあと結婚したのだ。ハッキリ言って山下達郎は超の付くブ男だ。”美女とブ男”という似合わない組合せに、疑惑と欺瞞とある種のフェイクを感じた。
”もっと売れる曲を書いてやる。俺のオンナにならないか?”
”本気で言ってるの?”
”今までも本気だったさ、そしてこれからもな”
”信じていいの?”
”俺の曲を疑ってるのか?”
”貴方自身の事を言ってるの”
"曲イコール俺自身さ”
”貴方って、罪な人だわ”
って、会話がここまで聞こえてきそうだ(笑)。
NHKBSプレミアムで、「竹内まりや、40年を巡る旅」が放送されていた。
彼女のファンである私は、一応は期待した。しかし、私がイメージする64歳の竹内まりやではなかった。
勿論、64歳のオバサンにしてはとても若く見えたし、と同時に64歳のアーティストにしてはとても老いて見えた。
彼女の歌を聞いてると、全てが妖艶に映る。妖艶と魅惑が真っ先に膨らむのだ。故に、彼女の清潔で初々しいイメージが先走りしてしまう。聞けば聞くほどに、彼女の歌声がどうでもよくなる。アイドルの様でアイドルではなく、実力派な様で実力派でもない。つまり、歌ってる彼女の怪しげな妖艶な存在と不可解な魅惑のイメージこそが最後には私を支配する。
勿論、旦那の山下達郎がプロデュースした傑作アルバム群は、僅か26歳で一度は挫折した彼女を蘇らせるに十分過ぎる程だった。山下達郎をバックに抱えた彼女の勢いは凄まじく、ミリオンセラー連発で留まる事を知らなかった。
18年ぶりのライブでは45歳の竹内まりやを拝む事が出来たが、老いたアーティストの酸化した幻影は拭いきれなかった。
やはり、”山下達郎あっての竹内まりや”だったのか?そう思うと少し悲しくなった。
老いたアーティストに寄り添う老いたプロモーターの苦痛が理解できる様でもあった。
そういう私も、昔の竹内まりあのイメージを大切にしたくて、背を向けて聴いてた様な気がする。アーチストと言っても、所詮は見た目なのだ。才能や能力なんてどうでもいいのだ。
確かに、竹内まりあの妖艶な歌声に突出した才気を感じる訳でもないが、人を虜にする”媚薬にも似た甘い声”を持つ。聴いてて飽きない訳でもないが、その魅惑も老いてしまったら幻想にすら成り得ない。
今(実際には昨日)、TVで竹内まりあの「40年をめぐる旅」を見ている。
しかし悲しいかな、そこには無機質で”枯れた”ライブ映像が流れてるだけだ。そこには私が好き勝手にイメージした竹内まりあは、殆ど存在しなかった。
いや最初から私がイメージした歌姫は存在しなかったのかもしれない。竹内まりあが、私が好き勝手に作り出した偶像だとしたら、これほど滑稽な妄想もない。
山下達郎が創り出した虚像であり、私が勝手に作り出した偶像、それこそが竹内まりあの実像だったのかも知れない。
せめて45歳の竹内まりあにフィットする様に、曲を大きくアレンジすべきだったのではとも思う。歳を重ねれば人も大きく変わる。歌う曲も大きくシフトすべきだった。
多分、旦那の山下達郎は、45歳の妻でありアーティストである竹内まりあにある種の限界を感じていた。それでもまだ何かが残されてはいた。しかし64歳になった今、彼女に残されたものは、過去の幻影と輝かしい謳歌だけかも知れない。
それだけ過ぎ去った歳月というのは、懐かしくもあり且つ冷酷なものだ。
しかし、「シングル•アゲイン」では、”やっとホントの竹内まりあに出会えた”様な気がした。それだけでも良かった事にしよう。
30過ぎの頃が一番熟成してたけど、40過ぎたら一気に老けたな。
30前後が絶頂期ですかね。
でもアイドルっていうイメージが私には強いですかね。
山下達郎が惚れ込んだのは、彼女の才能というより彼女の妖艶さのの様な気もします。
もイメージも才能のうちですかね。
良い年であります様に!
私は年末に予期せず、偶然に竹内まりあの番組を見たので、
少し遅れてからでした。
ちょっと昔、「だんだん」の朝ドラを見てた時、出雲に初めて行きました。
「 竹野屋」の旅館には泊まれませんでしたが、家の前は通りました。
そして、その頃、私の誕生日に竹内まりあのCDを貰いました。
又、出して来てみようと思います。
毎年、必ず「紅白」を見ている私が、訳あって初めての外出でした。
22時前後からは見たので、竹内まりあの緑色ドレス姿は見ました。
感想は長くなるので、省略しときます。
「まりあ」ではなく「まりや」でした。
失礼しました。
紅白は見なかったので、緑のドレスの感想を聞きたいです。
「だんだん」のドラマの時、良い歌だと毎日思っていたので、その年の「紅白」に出て来る歌だと思っていました。
しかし、私的には、ちょっと複雑な気分になっていたので、好きなグリーンドレスの感想が難しくて書けないのあります。
失礼しました。
ですよねぇ。気持ち何となく解ります。
それと、多少のミスは構わんですよ(^^)
私もしょっちゅうミスしてますから
謝る気すら起きません^_^;