象が転んだ

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恫喝とバカはなくならない?〜平井卓也氏のケース

2021年06月23日 16時43分09秒 | 腐った政治

 平井卓也デジタル改革担当相は、18日の記者会見で”デジタル庁が発注予定の事業に特定の企業を参加させようとしている”と報じた「週刊文春」に対し、記事の削除を申し入れた事を明らかにした。
 平井氏は4/7の会議で東京オリパラで使用するNECの顔認証システムなどについて議論。東京大学の教授が開発した別技術の優位性などに言及し、”発注先のNECに費用を削減するよう、脅しておいた方が良い”などと指示していた。
 文春は平井氏がデジタル庁でその教授が設立したベンチャー企業の顔認証システムを採用する様に指示したと報じたが、平井氏は”特定の企業名を挙げた事実はない”とし、”ベンチャーも含め新しい技術者のアイデアも聞いた上で検討せよと指示した”と反論した。
 平井氏は”私自身の発言も検証して頂きたいと思ってる。言葉遣いは当然反省すべきだが、なぜその発言をしたかという事も調べて頂きたい”と述べた(産経新聞)。
 週刊文春オンラインは16日、内閣官房で4/7に開かれた会議を記録したとする音声データを公開。平井氏の発言は発注先の示唆などを禁じた官製談合防止法に抵触すると報じた。


脅しや恫喝というより、アホ臭

 でも、実際にどんな脅しがあったのか?
 フォロワーの記事「恫喝!平井デジタル大臣」から、一部抜粋です。
 平井氏は、オリンピックで来日する外国人向けソフトの開発で、NECとの契約を反故にした。その結果、顔認証システムを開発したNECの5億円の売り上げはゼロ。オリンピックの外国人観客がなくなったから少し譲歩してくれ、というのは分かる。
 でも、恫喝や脅しはよくない。

 平井氏曰く。
 ”デジタル庁はNECには死んでも発注しない。場合によっては出入禁止にしなきゃな”
 ”オリンピックであまりぐちぐち言ったら完全に干すから”
 ”一発、遠藤(NEC)会長のおっちゃんを脅しておいて方がいいよ”
 ”どこか象徴的に干す所をつくらないと舐められちゃうからね”
 ”俺はやるよ、本気で。やる時は”

とこういった具合だ。
 ここまでくれば、脅しや恫喝というより単なるアホ臭である。
 因みに、平井氏は電通出身の世襲議員3代目で、長男と次男は暴力事件を起こしてるとか。アララのラ〜


脅しは最強の生存戦略?

 つまり、これが今の内閣中枢のレベルである。まるで”スラム一族”か”サイコパス”の領域だ。
 勿論人間だから、主観や極論を言う事もあるし、言い過ぎたり、間違える事もあるだろう。
 それは私のブログだって同じである。

 NECが開発したアプリは、海外からの観光客や大会関係者の健康管理の為のもので、国は請負契約を約73億円で結んだ。ところが新型コロナ感染拡大による海外客の受け入れが中止となり、アプリの機能が見直され、野党からの批判もあり、約38億円に契約を変更した。平井氏は6/1の会見で、”NECの顔認証は開発も運用もなくなり契約解除”と説明していた。
 この発言(恫喝)について平井氏は、”交渉するスタッフが弱腰になったら、いくら取られるかわからない。国民の血税だから強気で交渉しろと伝えた”とする一方、”国会で野党から契約額が高いと迫られていた。自分も追い込まれてた”とも話した(朝日新聞デジタル)。

 ”脅せばいくらでもカネを出す”安倍じゃないが、”脅せば相手は弱腰になる”という古き悪しきムラ社会の掟が、未だに堂々とまかり通るのだ。
 こうした脊椎反射系のクソ親父は、逆に脅しによって政界から追放すべきだろう。

 先進国の中で唯一日本という国は、脅しに弱い。いや、弱すぎる。故に、未だに政治家はどんなに腐敗しようが、日本島民にとっては”お上様”なのだ。
 これだけ日本政府が悪さをしようが、実名を挙げて口撃出来るメディアも日本島民も数える程しかいない。
 事実、政治非難関連のテーマは数える程しかない。結局は、私も含め日本人はみな脅しに弱いのだ。
 そういう意味では、「週刊文春」は最後の頼みの”正義の剣”でもある。


最後に〜脅しはなくならない

 菅首相を非難する声が多いが、安倍前首相と彼らを取り巻く権力は、もっと非難されるべきだ。

 G7での菅首相はとても可哀想だった。
 先進国の首領たちは、虫けらを見下す様な視線をこの干からびた老人に浴びせかけていた。まるで日本だけが”衰退国”との烙印を押されてる様な気がした。
 菅首相も平井卓也も、そして我々日本島民も全く同じ人種だ。上からの脅しに極端に弱く、弱者にはその脅しで追い詰める。
 自分より上の人種に対しては、へつらいペコペコと頭を下げ、バラマキというお布施を用意する。自分より下の国民に対しては、脅しと権力を振りかざし、圧政を繰り返す。

 平井氏も恫喝するのなら、もっと考察や論証を深くし、週刊誌も納得する形での脅しを掛けるべきだった。
 しかし、彼の脅しは条件反射的な脊椎動物レベルのものに過ぎない。
 脅しが悪いのではなく、脅し方が悪いし、脅しの内容もお粗末すぎた。

 そういう私も勿論、脅しには弱い。
 しかし、脅しが効力を持つのはその時だけである。時間が経てば、脅しは無力化し、やがて慢性化した脅しに対し、我ら大衆は集団免疫を持つ筈だが、不思議な事に日本島民は脅しに対する免疫が獲得出来ない。
 ”脅し抗体”ワクチンでも打ってもらうべきか?いや副反応で益々脅しに弱くなるのだろうか?

 平井氏が「週刊文春」を訴えた所で、自らの無能と愚かさをバラ撒くようなもんだ。
 週刊誌は週刊文春だけではない。彼らが束になり腐敗した政界を追い詰めないと、日本は死滅する。
 そして、日本が消滅しても脅しとバカはなくならない。



4 コメント

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Unknown (Purple Sun)
2021-06-24 22:01:47
日本人は脅しにかなり弱いですね。おそらく、江戸時代に鎖国を200年も続けていたから、脅しというものに慣れていなかったと思います。もし、幕府があのとき鎖国体制を取っていなければ、日本は他国との外交に長けていて脅しに屈しない優秀な外交官を輩出してい
たでしょう。
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Purple Sunさん (象が転んだ)
2021-06-25 01:10:25
日本は島国だし、他民族の侵入も驚異もないから脅しに対する抗体が出来てないんですよ。
記事でも書いた様に、脅し抗体ワクチンを接種すべきですね。
勿論鎖国の影響もありますが、特に政治家は脅しに弱すぎますね。小村寿太郎なんて身体はとても小さいのに、大国ロシアには屈しませんでしたから。
コメント有り難うです。
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このバカも終わった (#114)
2021-06-26 03:16:41
平井デジタル相
NTTから8度の迎賓館接待
直後に71億円受注!
だって

これも週刊文春がスッパ抜いた記事だが
これでこのオッサンも終わったな
大体、デジタル相なんて役職が
そもそもおかしい
国民を馬鹿にしすぎてる

転んだサンが言ったように
<文春を訴えた所で無能と
愚かさをばらまくようなもんだ>
全くその通りになった
週刊文春も鋭いが
転んだ砲も精度が高くなったね
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#114さん (象が転んだ)
2021-06-26 14:24:49
こうなるんですよね。
これこそが汚職と接待と会食の”3密なアルゴリズム”ってやつ。
政治屋もそうだけど企業も幼稚なんだよね。
デジタル庁って聞いた時から、こうなるのは目に見えてた。

予想が当たったとしてもとても悲しいですよね。でも、お褒め頂いて有り難うです。
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