最近の海外ドラマを見てると、その殆どが途中で間延びする。無理に展開を伸ばそうとするからどうもアラとオシラケが出る。最初のシーズンで面白いなと思って、次のシーズンを見ると大きく裏切られる。
どんなに傑作と言われるドラマでも、ある程度の長さで”打ち切る”のが理想だと思う。
だが、「コンバット(1962−1967)」といった例外もある。
このドラマのユニークな所は、各エピソードには心理的葛藤などを題材としたテーマが毎回設けられていた。しかし、カラー化に伴う製作費高騰などにより5年目で打ち切られた為、厳密な意味での最終回は存在せず、終戦まではついに描かれなかった(ウィキ)。
それでも、シーズン5(152話)の超ロングランドラマは、アメリカのTVドラマに対する思い入れが半端じゃない事を強く物語っている。
個人的には、14話の1シーズンのみの僅か4ヶ月で打ち切られた、「猿の惑星(1974)」が大好きだったが。こちらは高く評価される事はなかった。 確かに欠点と言えば、毎回の展開がワンパターンで単調過ぎた事だろうか。でもその単一な大人しい展開が逆に、末恐ろしい不気味さを醸し出してたんだが。
話を「キッドナップ(”Kidnapped” 2007)」に戻そう。このドラマはシーズン1のみの計13話だ。まるで、殆ど間延びしない9時間の緊迫した、サスペンス推理の長編映画を見てるみたいだった。 NYの裕福な家庭の息子が誘拐され、身代金は2000万ドル。犯人の要求通り、警察へ連絡しない事を決めた家族は、息子救出への希望をある1人の男に託す。
男の名はナップ”Knapp”(名前がもう憎すぎますな^_^)。成功報酬のみで、救出の為には手段を選ばないという独自の手法で、これまであらゆる誘拐事件の被害者を救出してきた敏腕の人質交渉人だ。
調査を進めていくうちにナップは、これが裕福な家庭の子供を狙った、単純な誘拐事件ではないことを察知する。一方で、一代で富を築いた父親には知られたくない秘密があった・・・
英語版ウィキによれば、このドラマは第3話まで放送された時点で、放送時間枠の変更と22話完結から13話完結に短縮(打ち切り)される事が発表され、さらに第5話まで放送された時点で、残り8話はオンラインとDVDのみのリリースとされた。
とういう事は、アメリカでは殆ど期待されてなかった作品なのかな?それともネタバレになるが、共和党の政治家が誘拐に絡んでるのがやばかったのか?
でも、第一話をCSで偶然見て、凄くのめり込んだ。通常のサスペンス推理ドラマと展開が180度違う。
つまり、犯人側がしつこく要求をしてこないので、交渉人が出しゃばる慢性的な展開とは異なるのだ。それに犯人側と家族側との攻防もあまりない。むしろ、家族内のゴタゴタと金持ちと政界の黒い闇、そして主人公ナップの洞察。
ここら辺が見事に織り重なり、オランダ風絵画調のチャコールグレーっぽい仕上がりになっている。
その上、各キャラクターの使い方と配置と演出が非常に巧みで、大ドンデン返し?のラストのドッキリ感だけが微妙にイマイチだった。
しかし、ナップの助手のカルメン•イジョゴに私めはずっと見とれてましたな。あんな秘書がいたら、仕事も捗りますね(笑)。
ラストの続編を匂わせる場面もなかなかでしたが、結局続編は作られませんでしたな。
因みに主人公のナップ”knapp”ですが、”nap”と引っ掛ける辺り、実に難いアメリカらしい演出です。
因みに、”kidnap”は誘拐するという動詞ですが。”nap”は元々、”ひったくる”とか”とっ捕まえる”とかの意味があったそうで、今では”昼寝”という意味ですが。それに、主人公の名の”knapp”ですが、”かろうじて”という意味があるそうです。
とにかく最近のTVドラマは日本も含め、長けりゃいいって感じですが。完結型にして、展開を引き締めるのもアリですかね。
という事で、ドラマ「キッドナップ」の紹介でした。
子供の頃よく見たんですが、ドラマというより延々と撃ち合う単調な西部劇のように見えました。
でも作る側は色んな人間ドラマを用意してたんですよね。
でも単調に思えるドラマほど不思議とのめり込みますが。
そういう私は今、エージェント•オブ•シールドにハマってます。以上、訂正でした。
昔、英国ドラマでサバイバルってのがあったんですが。これもシーズン1で呆気なく打ち切られてました。
タイトルがタイトルだけに少し可愛そうです。
シーズン2の途中で打ち切りになったみたいです。展開的にはかなり無理があったんですが、予算が足りなかったんですかね。
イメージ悪すぎかな
出来は良かったのに残念
イメージ的には悪いんですが
レーガンにブッシュ親子と
アホの上に戦争仕掛け人が多いですね
アメリカでも共和党は
そういった視点で捉えられてんですよ。
早速修正しときます。