マイケルに憧れる16歳の青年は、”あなたの成功に必要なものはなんだったんですか?”と訊ねた。
ジョーダンは一旦考えてから、口を開く。
”君はバスケットボールを愛する必要がある。試合を愛さない限り君は偉大にはなれないし、世界中の誰よりもバスケットボールを愛してれば、君は喜んで犠牲を払うようになる。喜んで朝早く起きるようになるし、最高の選手になる為に必要な事を何でもするようになる。でもまず初めに、バスケットボールを愛する必要がある”
これはあるブログ記事からの引用だが、この言葉を今の政治家に送りたい。
つまり、政治家は(不正に塗れたカネではなく)政治そのものを愛する必要がある。政治を愛してれば、喜んで犠牲を払うようになるし、最高の政治家になる為に必要な事は何でもするようになる。
これは、政治を国家に置き換えても変わらない。
しかし、殆どの政治家は国家の非常事態の時には、政治も国家も理念をも放り投げ、自分の利権や保身の為だけに動き、最後には逃げ回る。
長期政権を築いたアベも同じであった。コロナ対策の大失態を引き継いだ菅も同類だったし、今の岸田政権も化けの皮が剥がれつつある。
結局、ある程度の犠牲を払い、体を張って正義を行使しない限り、いやそういう姿勢を見せない限り、国民は納得しない。
内閣の頂点に立つ者が権力や脅しに屈し、捏造や改ざんや忖度を繰り返し、貴重な税金を海外にバラ撒き、外面と体裁だけは整えようとする。そんな事では、国家の非常事態は非常事態のままである。
一昔前はアベの事を悪く言えば、シンパからは結構叩かれた。お陰で、スマホはお釈迦になるし、批判記事は規制の対象になった。しかし、アベが仮病を使ってトンズラした後は、流石のアベ親派も大人しくなった様に思える。
安倍晋三と菅直人
あるフォロワーの記事に「安倍晋三と菅直人、非常事態のリーダーシップ」(尾中香尚里 著)の紹介があった。
政治本なんてサラサラ読む気がない私だが、10年前の東日本大震災(と原発事故)と今回のコロナ禍への2人の首相の対応を比較し、”緊急事態において政治の<強権>をどの様に使ったか”という視点は面白い。
女性ならではのアングルに、少しほろ酔い気分になる。
勿論、やや菅直人よりの論調に思えなくもないが、それを踏まえても、安倍政権こそが”悪夢”そのものであったかを理解できる一冊である。
国民にとって本当の”悪夢”はどちらの政権だったのか。当時は国民の大多数が、民主党政権に対し”悪夢”という言葉を使った。
そういう私も、(東日本大震災の貧弱な対応を見て)民主党じゃ力不足だと感じた。
しかし、当時の菅直人首相は、(現行法を逸脱しない)”法的根拠を伴う強権のあり方”を強く意識した。
一方で安倍首相は、”法的根拠を伴わない様々な要請”で国民の行動に制限をかけながら、その事で発生する経済的損失の補償を全く顧みようとしなかった。
つまり、現行法を無視し、法的根拠が伴わないから、責任の取りようがない。モリカケ問題もサクラも同じである。
”悪夢の民主党政権時代”と安倍は事ある毎に叫ぶ。しかし、本当の悪夢は安倍政権とともに始まった。
もし、菅直人政権のまま今に至っていたら、新型コロナ対策はもっと違ってものになってたであろうか。少なくとも東京五輪という大博打はなかったかもしれない。
逆に、福島原発事故で安倍が菅直人と同じ様な仕事ができたとは思えない。事の重大さを過少に考える安倍と、その重大さを理解した菅直人ととの差は埋まるものではない。
歴史に”タラレバ”はないが、安倍が原発事故の対応をしてたらと思うと背筋が凍りつく。
そういう意味では、アベの長期政権もコロナ渦も”人災”と言えるかもしれない。
しかし、日本のメディアは明らかに自民党寄りである。原発事故当時の民主党批判は苛烈を極めた。一方で、安倍・菅政権に対し厳しい質問が飛ぶ事は殆どなかった。
明らかに、メディアの萎縮ぶりや追及の弱さが露呈していた。未だにアベや橋下がメディアの露出が多いのを見るにつけ、この国の惑星には正義は存在しないと言わざるを得ない。
最後に
全て隈なく読んだ訳でもないので、レビューを少し参考にしましたが。
一方で、菅直人こそが自民党の独裁を許した張本人であるし、安倍を叩く暴露本にすぎないという声もある。
確かに東日本大震災の時、菅直人は凄まじい程のバッシングを受けた。私も当時の批判報道を鵜呑みにした。が、冷静に振り返ると安倍のコロナ対応よりも、菅直人の原発対応の方がはるかに(バランスが取れてたという意味で)”主体的”だった。
安倍政権は法的根拠を無視し、バランスが悪すぎるから、ヤバくなると仮病を使って雲隠れする。
多くの自民党フェチも、危機管理能力ゼロのアベちゃんには失望しただろう。
但し、非常事態における対応では、菅直人にも拙い面があったとはいえ、無策な安倍政権に比べれば、”誠実な面があった”様にも思える。
少なくとも、与党か?野党か?迷ってる人には、読むべき一冊だとは思う。
原発事故で30キロ圏内の物流が停止した時民主党は私達を日干しにするのかと思ったものです。
その後すぐに静岡県の浜岡原発を停止させた時にはやる気はあるんだななんて感心もしたり。
原発停止を言い出してから民主党叩きが始まったような気がします。
でも自民党のアベ宣伝の策略に、我ら国民はまんまと騙された気がします。だって、アベノマスクに比べれば・・・。
結局、安倍の長期政権を許したのは、悔しいかな我ら国民なんですよね。
全てを無視して強権を権力として行使した。
アベノマスクなんてその典型じゃないだろうか。
安倍に悪夢と言われた菅直人が反撃の狼煙を上げる機会は直ぐそこまで来てる。
つまりバカが「緊急事態条項」で全権を握ったら、ひどいめに遭う。
安倍晋三氏くらいの頭脳で僕たちの運命が決められたら泣くになけない。
安倍氏が東日本大震災時に首相だったら、経済優先・東電に配慮して原発への海水投入はなかったかもしれませんね。
結果、原発爆発が起こっていたかも……。
処分するのにも、送料にも税金を使うとか、かなりふざけてますよね。
こんな国民をなめるような真似をする自民党を国民はなぜ支持するんでしょうか?
いくら自民党に代わる政党がないと言っても、だからといって自民党に投票する日本人が私には信用できないですね。
コメントどうもです。
バカに全権を与えると、ろくな事しないですよね。
今の岸田政権で何処まで回復できるのか注視してますが、ワクチン接種の大幅な遅れを見てると、あんまり変わらないのかなとも思います。
そう考えるとブルーになってきますね。