プーチンという人物は、色んな所で色んな事が紹介されてます。
プーチンの履歴や詳細はサイトで調べれば解る事なのでここでは省きますが、”私から見たプーチン像”について書きたいと思う。
以下、主観がかなり入ってますが悪しからずです。
プーチンを一言で言えば、”強運に恵まれた”異常なまでの愛国者とも言えますが、意外にも変り身が早い。
脅しにはやたらと強く、逃げ足もとても素早い。信頼する上司には徹底して尽くすが、自分を裏切りそうな部下には(時間をかけて)徹底的に復讐する。
それでいて、今回のウクライナ侵攻の様に自分がヤバくなると、部下や側近に責任転嫁を押し付ける。事実、かなりの数のロシア高官が粛清されたという噂は珍しくない。
旧ソ連崩壊前後の苦難を生きた、元KGBで東ドイツに左遷?されてたプーチンだが、(叩き上げ型独裁者の典型で)いざとなると自国民の命なんて屁にも思っちゃいない。事実、チェチェン(2002)とグルジア(2008)とクリミア(2014)の3つの紛争では、約16000人(=7000+74+9600)を超える莫大な数のロシア兵(親ロ兵含む)の損失を出した。
プーチンという人
今のプーチン政権の側近には、旧ソ連時代の軍閥やKGBが多いから、戦争屋の多いプーチンファミリーにとって、隣国への侵攻には過剰なまでの自信を持つ。結局、一方通行型の独裁体制になる。
一旦暴走しだすとブレーキが効かず、周りのアドバイスにも耳を貸さないプーチンが、狂人になるのも自明な流れではある。
この狂人も流石に、追い詰められた感がアリアリで、中国にヤンワリと脅しをかけてきた。
”オレにつくか?バイデンにつくか?白黒はっきりしろ”ってとこだろうが、中国からすれば(今回のウクライナ侵攻は)大きな迷惑でもある。
事実、プーチンが強く要求するドネツクとルガンスクの独立だが、これは中国から見れば台湾独立を意味する。
つまり、習近平はプーチンの脅しにはある一定の距離を置くと見る。
もしプーチンが更に脅しをかければ、中国が脅し返すというシナリオもあるだろうが、どっち転んでもプーチン失脚の確率は高そうな気がする。
もし原油や天然資源の価格高騰という追い風がなかったら、プーチン政権は旧ソ連と同様に経済危機で失脚してたろう。”運が良かっただけ”とは、こういう事である。
一方で、元KGBの落ちこぼれとされるプーチンだが、1991年末の旧ソ連崩壊後は故郷の旧レニングラードに戻り、白タクなどをして小銭を稼ぎ、家族を支えた。
しかし、旧ソ連の崩壊こそが彼を救う。
東ドイツが崩壊し、旧ソ連内でクーデターが起きた時、プーチンは反政府(反共産主義)の立場を取り、長年勤めてきたKGBを辞める。これは、プーチンの変り身の早さを露呈した瞬間である。
プーチンは(国家が生き延びる為には)”強大な権力が必要”である事に気付く。
当時のエリツィン大統領に気に入られ、大統領府に入るとトントン拍子で出世。エリツィンの汚職疑惑にはスキャンダルで対抗し、敵をまんまと失脚させた。
脅しには全く動じないプーチンの狡猾で強い信念の表れでもあろうか。お陰でエリツィン大統領から”私の後釜は私を救ってくれた、この男しかいない”と絶大の信頼を得て、プーチンは頂点に上り詰めていく。
2000年、プーチンが大統領に就任した時、最初に打ち出したのが”安定と愛国心”である。
資源高が追い風となり、僅か数年で旧ソ連時代の債務を返済すると、”強いロシア”を掲げるようになった。2007年には”NATOの旧ソ連領内への拡大は許さない”という立場を明確にする。
チェチェン(2002)、グルジア(2008)、クリミア(2014)の3つの侵攻で(運良く)支持率を上げ、国民の愛国心を大きく鼓舞するのに成功した。
一方で(1998年にロシア経済が破綻し)、ロシア国民は自由や民主主義という”変化”よりも旧ソ連時代の”安定”が欲しいと願うようになっていた。つまり、”多少は貧しくとも安定が欲しい、国家の崩壊や経済の破綻にはもうウンザリだわ”と・・・
当時のロシア国民は、プーチンの事を”国民を一番に考えてくれる民衆の皇帝だ”と信じ切っていた。
最後に〜安定から破滅へ
しかし今、プーチンがウクライナへ侵攻した事で安定が失われ、ロシア経済の破綻が現実のものとして迫ってきている。
”安物買いの銭失い”って諺があるが、この男には”侵攻好きの銭失い”って諺がピタリと当てはまる。
経済の破綻が国家の崩壊に繋がる事を知り尽くしてる国民と、(偉大な国家を取り戻そうと野心を燃やす)プーチンとの間には大きな溝が出来始めている。
”旧ソ連に戻したい”という国家の偉大さも愛国心も重要だが、”小さな幸せを維持したい”という民衆の安定も必要である。
しかし、今のプーチンはかつての民衆の為の救世主ではなく、異常なまでの愛国心と領土的野心に駆り立てられた狂人である。
話を理解しないし、聞く耳すら持たない独裁者に何を言っても何を書いても無駄だが、既に後戻りの出来ない所まで追い詰められてるのも事実である。
狂人に成り果てたまま祖国と共に死に絶えるのか?それとも罪を認め、祖国を救うのか?
結局、プーチンはプーチン以外の人にはなりえないし、プーチンの愚かな野心を打ち消すのもプーチン以外にはありえない。
プーチンという人物を知れば知るほどに、狂人に変貌していくのは当然のごく自然の事なのだろうか。
プーチンが描く粗野な愛国心は、やがて時代遅れの野心に変貌する。
無差別破壊という大量殺戮を延々と繰り返し、世界を敵に回す暴君になり果てる。
かつての”民衆の皇帝”の面影はどこにもない。皇帝が狂人に成り下がる時、ウクライナの惨劇以上の悲劇がロシアに降りかかるような気がしてならない。
かつては安定を目指したプーチンだが、今では破滅に突き進みつつある。
かつての無垢な愛国心は今や異常なまでの敵愾心に変貌し、自らと祖国の首を絞め続ける。
ウクライナの惨劇はロシアの悲劇でもあり、ロシアの悲劇はプーチンの破滅でもある。
そういう事が解っていながら、この狂人は後ろを過去を振り返らない。まるで時限爆弾を背負った悲しい皇帝みたいに・・・
このハゲ爺、いやプーチンの未来予想図は失敗に終わるとの声が多いですね。
多分、習近平も”このハゲ爺は終わった”と踏んで、プーチン亡き後のロシアを模索してるのでは・・・
3週間経ってもキエフを制圧できないのは、プーチン政権の終焉と限界を露呈してる様にも思います。
これでもかの制裁を受け はては自国の国民が窮地に追い込まれることはお解りでしょうかね
かたやウクライナは辛い避難の旅路を強いられましたが
支援のうねり 荒らされたウクライナは復興に何年もかかるでしょう
時代錯誤の狂人は去るべきです
中国は今のソ連の国際批判 制裁 見本になったことでしょう
解りやすい解説有難うございました
それ程でもないんですよ^^;
ニュースで少し耳にした事を着色して速攻で纏めただけで・・・
でも参考にしてもらえて嬉しいです。
ここ数日、ウクライナ関連のネタばかりで鬱になりそうですが、”狂人は今すぐ消えゆくのみ”ですよね。
ウクライナは元々、旧ソ連最大の軍事施設を持つ国家だったんです。
故に、アメリカとロシアが血眼になるのも理解できる。しかし、2度のミンスク協議で両国がウクライナを骨抜きにした事がここに来て大きな代償を払う事になりました。
もし、軍事施設をある程度残したままでウクライナの独立(中立)を認めていたら、旧ソ連の東側諸国はウクライナを中心に纏まり、もう1つのNATOが出来上がってたかもしれない。
そうなれば、アメリカもロシアもウクライナには中途には近づけなかっただろうし、東側諸国もNATOに編入される事もなかったし、ウクライナの2度に渡る悲劇もなかった。
結局、4回目の停戦協議も物別れに終わり、キエフには厳戒態勢が取られただけです。
言われる通り、2度に渡るミンスク合意は明らかに失敗でした。
両大国もその失敗から何も学ぶ事もなく、そのままズルズルとウクライナをはさみ、対立を繰り返すだけで、2度のウクライナ紛争を引き起こしました。
これがホモサピエンスの種としての限界なんでしょうね。
それに情報戦や電子戦でも欧米側が優位に立ってる。
ロシアはもっと制空権を制圧しに来るかなと思ったけど、意外にも乏しい。
精密爆撃もコストが掛かるから乱発出来ない。
結果、旧式の無誘導爆弾を無作為に市街地に落とし降伏を誘うが、逆に反感を買い、反撃を浴びる。
それでも親ロ派が多い南側はマリポリやヘルソンなど攻勢を強めてはいるけど、各都市で相当な反発を食らう。
ロシアの軍事的勝利は確実とされてたけど、ここに来て、戦略&戦術レヴェルで見ても不透明になってきたね。
根本的な食い違いと妥協の余地の間で揺れ動く停戦協議だが、今のプーチンの狂った精神状態を考えるとサプライズが起こらないとも限らない。
ウーン、どうなんだろ?
プーチンが妥協するんではないかとの噂もありますね。
それに、クーデター説や暗殺説も賑わうようになってきました。
ロシアも経済的には相当に追い込まれてる筈ですから、ここに来ていい話題は一つもないですね。
ただあまりに追い込みすぎると、核のボタンを押す可能性もありますから、慎重にプーチンを排除したいです。
とにかくいち早く戦争を終結させたいですね。
ウクライナサイドではここ数日の内に停戦合意との速報も入ってきた。
ホントとか嘘かは定かではないが
ここに来て欧米の分厚い軍事支援がボディーブローのように効いてきた感じも
転んだサンの言う情報戦でも欧米のハイテク支援が功を奏して来たんだろう。
AWACS(空中警戒管制システム)でウクライナ空域を監視し敵機の情報をいち早く提供できるために、ロシアが制空権を支配するのに苦戦してると伝えてた。
しかし民間人の被害は2千人とも4千人とも言われ日々増え続けている。
停戦を匂わせて一気にドンというプーチンの策略かもしれないので油断ならないですね。
何とも言えないですね。
ウクライナの南東部はここに来て、かなりロシアが攻め込んでます。
それに、黒海に面する第3の都市オデッサを制圧されたら、ウクライナ海軍は全滅ですから・・・
停戦をちらつかせ、油断させ、一気に攻め込む作戦かもですね。
確かに今はロシアにとっても正念場ですが、新たな合意文書次第では停戦合意もありうるかもです。
ともかくも油断大敵ですね。