神融心酔 

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安渓鉄観音&蜜蘭香@清香楽園

2006-11-19 | 烏龍茶(中国茶)
上海の清香楽園/香楽中国茶SALONで買った茶葉の中から
安渓鉄観音秋茶と鳳凰単叢蜜蘭香を開けて飲みました。

今年の秋茶で、出来たてです。
セレクトショップで売られていた安渓鉄観音と鳳凰単叢はどちらもこの一種類のみ。
(シーズンごとに品揃えは変わると思います。)

例えば上海の一般的なお茶屋さんなら秋茶はグレード違いで揃えるだろうし、
日本でもこの二つの青茶に自信があるお店では何種類かを用意するでしょう。

青茶というのはちょっとした製法の違い
―萎凋の時間や殺青のタイミングや火入れの具合など―
で異なる芳香成分が生み出され、
同じ品種から作っても違う表情を見せたりするものです。

市場のニーズも安いほうがいいという人もいれば、
少し高くてもいいものを買いたいという人もいる。
一種類だけを敢えてセレクトして売ると言うのは
その店の顔となるわけで、なかなか難しいこと。
価格帯もほぼ固定し、味にも一本筋を通して選び抜くというのは
サロンのコンセプトがはっきりしていることの現われでしょう。

香楽らしい顔をした茶葉だと思います。
サロンで供されるお茶はもっとグレードの高いものもあるかもしれませんが、
アベレージとして高い水準の味を皆さんにお分けする、と言うプライドを感じます。

安渓鉄観音は毛茶(荒茶)です。
青々として美しく、清らかな花の香りが何煎も持続します。
本来市場に出る茶葉は、このあと茎を取り除き、最終的な乾燥過程を経ています。
毛茶の段階で売る理由は、より安渓らしい香りと甘みを味わうことができるからですが、
その段階で出せると言うのは品質が高い証拠でもあります。
丁寧に摘まれ、適切な製造過程を施され、
美しくバランスのよい茶葉でなければ毛茶の美味しさは味わえません。

蜜蘭香のほうは、火入れを的確に施した、香りと味のバランスがいいタイプ。
この茶葉をお土産に差し上げたお友だちの言葉を借りれば
「非常に優等生」であると言えましょう。
甘くフルーティでとがったところのない落ち着いた蜜蘭香です。

どちらの茶葉も誰がいれても美味しく味わえると思いますが、
より美味しく淹れるにはコツがあります。
まず、茶葉をケチらないこと。
蓋碗で淹れるにしても茶壷を使うにしても、
茶葉が開いた時、蓋に届くくらいはいれる。
そして、当然のことながら熱々のお湯を使うこと。
蜜蘭香に関しては、最初の何煎目かは抽出時間を長く取りすぎないことも大事。
サッと手早く淹れると単叢特有の渋味は全く出ず、
美味しさが何煎も持続します。

香楽のお茶は蓋碗で淹れるのがよりオススメです。
これは香楽で購入した蓋碗。

結構大きくて、特に蓋周りがデカいので手が小さいと持ちにくい!
でも、何故か美味しく入ります。
特に安渓の香り立ちは優秀。
コメント (2)
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