神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

中国式新年のスタート

2010-02-19 | 自宅サロン
旧暦のお正月である春節にちなんで自宅サロンで開催した「新春茶会」、二日間の日程を無事終えました。
このところ寒い日が続き、お天気もどんより曇りがちだったり雪がちらついたりしましたが
両日とも満席をいただき、和やかなひと時を味わうことができました。

今回のコーディネートはお正月らしくベースを赤にして小物は黒を使い、
少しだけ「和」を意識しました。
去年の秋に外苑前のとあるショールームで出会った輪島塗りの深皿。
手に取るとぬくもりを感じるような心地よさに惹かれ、
これを茶船として使いたくて、そこから生まれたのが今回のコーディネートでした。

いつもフラワーアレンジメントをお願いしているアトリエ・オルタンシアの落合さんにも
赤と黒を基調として少し「和」を取り入れたい旨お伝えしましたところ、
黒のフラワーベースに赤を中心とした彩りの華やかで素敵なアレンジメントが届きました。



茶譜は新年ということで、欲張った豪華版です。

ウェルカムティーには春を感じさせる桜茶を。
景徳鎮の白磁の蓋碗に八重桜のピンクが映えます。

トップバッターは緑茶の東山碧螺春。
黒の常滑蓋碗と薄緑の茶葉のコントラストがきれいです。
この後も個性の強いお茶が続くので、
少し温度を下げ、茶葉も少なめにして軽目にお出ししました。

続いて、新年のお茶会でいつもお出しする福壽山烏龍茶の冬茶。
今年の福壽山も香り高く、コクのある美味しさでした。
まさに癒されるような香り。

次は岩茶の王様、大紅袍。
武夷山の話題で盛り上がりながら、香ばしさを楽しみます。
ここで岩茶に合わせてデザートブレイク。
今年はバレンタインと春節が同じ日だったこともあって、
チョコレートを使ったデザートにしました。



スフレショコラにバニラアイスを添えて。
写真の中で、上にかかっている白い粒粒は岩塩です。

最後のお茶は2009年の春に摘んでからゆっくりと時間をかけて作られ、
年末に仕上がってきたばかりの野生単欉を。
ウートン山に自生する茶樹で作った珍しい鳳凰単欉です。
複雑な香りと味がからみあって、でも全く雑味はなく、とても神秘的な単欉でした。
今回の一番人気はやはりこのお茶だったようです。

この頃には皆さん顔が上気して、ほろ酔い気分。
岩茶や単欉が身体を温めてくれると言うのを実感します。

今年もこうして皆さんとご一緒に中国茶を楽しみたいと思います。
充実した一年のスタートとなりました。

ご参加の皆様、ありがとうございました。


※今回新春茶会に参加してくださった方がブログに記事をUPしてくださっていますので、ご紹介させていただきます。
 
 おうち茶館
  とっても綺麗な写真で記事を挙げてくださいました、荷花さん。
  荷花さんの入れてくださるお茶も美味しいんですよ~また飲みたい~

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2 コメント

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ありがとうございました (荷花)
2010-02-22 14:30:12
先日はありがとうございました。
美味しいお茶を頂いて、身体の中に
“福”を呼び込んだ気がします。
どのお茶も主役級でしたが、やはりタンソウが
忘れられません。
春節と立春のお話、とても興味深かったです。
またお邪魔させてください。

ブログの紹介もありがとうございました。
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>荷花さん (ちょし)
2010-02-22 23:06:42
こちらこそ、遠いところ足をお運びいただき、ありがとうございました。
茶譜についてはかなり迷ったのですが、
お正月バージョンで強いタイプばかり選んでしまい、
お客様の胃に負担がかかるのでは、と
始まる前はビクビクでした。
幸い皆様に喜んでいただけて、ホッとしています。
単そうは届いた時よりコンディションがよくなっていました
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