5月というのに連続夏日となったこの週末、横浜の三渓園まで足を運びました。
三渓園で毎年5月に開催される「日本の夏じたく」、今年は13回目とのこと。
染め、織り、陶磁器、ガラス、刺繍、細工などの手仕事の展示やワークショップを楽しめるイベントです。
今年は3月の多治見の大茶会でご一緒した季の雲さん、市川さん、堀口さん、小澤さんがご参加されるということでしたので楽しみにしていました。
まずは「白雲邸」で開かれる「茶遊記-お多福茶会-」へ。
西遊記にヒントを得て、テーマを「お茶で遊ぶ」とする「茶遊記」。
オリジナルメンバーの方々を中心として、日本各地のみならず中国でも茶会活動を行っていらっしゃいます。
今回の淹れ手は市川孝さん、堀口一子さん、出野尚子さん。
最初は市川さんのお席へ。
白雲邸の裏手に設えた茶車8號。
後ろの岩の空洞から湧き水が落ちていて、涼し気な音色を奏でています。
淹れてくださったお茶は三種類、薔薇銀針、福禄熟茶、政和白茶。
熟茶は暑い日に体が火照らないようにと、アイス仕立てで出してくださいました。
遊び心たっぷりの市川さんの茶席ではいつも心がほどけていきます。
次に座らせていただいたのは出野尚子さんのお席。
淹れてくださったのは2018年の無量山の七子青餅。
この春に訪れた雲南省のお話を伺い、爽やかなお茶を楽しみました。
広間には今回の茶会のテーマである「福」の書がかけられていました。
最後は堀口さんのお席です。
二種類のお茶をいただきました。
一種類目は碗泡式で西湖龍井を。
二種類目は四川で手に入れたという、小さな小柑茶。
お道具一つ一つに一子さんのこだわりが感じられて、話も弾みました。
茶席では余韵さん、marcadetteの渡辺薫子 さん、星月夜の加藤里奈さんが豆を使って仕上げた茶菓子が各席に出され、彩りを添えていました。
三席三様の自由な雰囲気の中で、
それぞれの亭主のもてなしの心が伝わる素敵な茶会でした。
茶会終了後は鶴翔閣で開かれている「日本の夏じたく」の展示を観に行きました。
着物好きにとっては目の保養になるような夏物の着尺や帯、アクセサリーが並んでいますが、今回は我慢、我慢(笑)。
「 季の雲 」さんのブースでは日本の作家さんらによる中国茶器や茶道具が展示され、こちらもかなり物欲が刺激されましたが、
多治見で見ていいなと思っていた小澤章子さんの茶通を持ち帰りました。
「茶遊記」の皆さま、茶会でご一緒した皆さま、ありがとうございました!
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